呪い93-中二病
代はサッカー部に行く事を止めた。
理由は春郎が面倒くさいからという理由で、そこ以外の部活を冷やかしに行く事にした。
「さあ何処に行こうか……」
というスレをスマホで掲示板に乗せた。
数分後、誰からもスレは届かなかった。
仕方ないので近くにあった部活へと向かった。
「皇! 気張れよ!」
「分かっている! ここでの戦いは最終的に邪王デーモンとの戦いだってあるんだ! そいつらと渡り合うにはこれぐらいで挫けちゃダメだ!」
「そうか! 目標は高い方が良いぞ!」
そう言いながらひたすらに拳をミットに叩きつけているのは聖義 皇である。
同じクラスメイトで見ていて分かる様な人間である。
「この訓練を抜ければきっと今までの技も威力が上がっているだろう! 我の力が高まるのが分かるぞ!」
「そうだ! 日々の積み重ねがお前の体と力を作る! 全ては積み重ねる努力だ!」
ボクシング部の入り口を見ただけではあるが
「あいつ本当にスゲエよな」
「ああ、……多分コーチは意味分かってないだろうけど」
「あれはあれで逆にスポーツ選手のいうゾーンなんだろうけど……」
他の部員達もその迫力と技術には目を引いていた。
すると皇は
「く! 腕が疼く!」
「すまん! 時間が過ぎていた! オーバーワークにならない様に今日はこのぐらいにしよう!」
「俺は……ここまでか……」
「案ずるな! お前は日々強くなっている! このまま力を付けて行こう! 後は自主練を忘れるなよ!」
「分かっている! 俺は必ず約束を果たす! あの時の約束を!」
「お前……」
コーチは目が涙ぐむ。
しかし、他の部員は
「多分違う約束」
「前世の約束かな?」
代は冷やかす様に
「相変わらずの中二病炸裂だな」
「四二杉! お前余計なこと言うんじゃないわよ!」
「そうよそうよ! 皇君の邪魔でもしに来たの!」
「失せろ失せろ!」
皇のファンたちからブーイングを喰らう。
「何をしている、四二杉……ここは意思の弱い者の来る場所ではあるまい」
「冷やかしに来たんだけど?」
「フン、貴様は相変わらずだな」
「お前も相変わらず中二病だな」
「? 何を言ってるのか分からんが見学なら勝手にしろ」
そう言って水分補給に向かった。
「ああ! あの! タオルを!」
「!! すまない……」
「キャアアアアアアアアアアアアアア! 受け取ってくれたあああ!」
嬉しそうにしながら女子は涙ぐむ。
「いいないいな!」
「皇せんぱああああい!」
「許された中二病はいいなあ……」
代はそんな皇に嫉妬していた。




