呪い88-嫌われた理由
「おい! まだ話は終わって……」
「うるせえんだよ! もう終わったんだぞ! 席座れよ!」
代はその姿を見て思った。
(そういや前はコイツ、前は人気者だったよな……どうしてここまで人気落ちたんだろうか……)
そう考えていると一人の女子生徒を見て分かった。
その女子生徒は神土涼子であった。
(ああ、そうか……あいつも人気者だったよな……何か吹奏楽の天使だとか何とか……その噂が伝わったのか!)
どんなに誰かが黙っていても彼等のやらかしはいつの間にか伝わっている。
代以外にもいたのだ。
覗いていた男子生徒は結構いた。
そういう行為を見る為に、教室内に隠しカメラをして覗いている生徒の方が多かったのだ。
直接で覗いていたのが代だけであったのだ。
寧ろ男子ネットワークでそのことはすでに吹奏楽の天使の行為シーンが見れると専らの噂であった。
そのネットワークで伝わらなかったのは代であった。
代が知る以前から皆知っており、娯楽として楽しんでいた。
代が告げ口をしたことによってその娯楽は終了したのであったが、しかし、皆それは告げ口だけでなくもう皆見るのを止める予定になっていた。
何故なら、春郎がもう一回ゴムなしでしようと言ったことによって皆思ったのだ。
(もうダメだろうな……これ絶対に中に出すタイプのアレだ……)
そこでカメラは立ち入り禁止になった為、影の薄い男子生徒が回収する事に成功し、バレずに済んだのであった。
皆、吹奏楽の天使がこの男のせいで穢れ、責任も取らないという事が原因で皆ドン引きし、女子からも嫌われ始めたのであった。
冷たい視線の中、春郎は自分の席に座る事しか出来なかった。
こんな男と別れて正解だよという涼子を励ます女子も数人おり、代は
(こいつの人気は相変わらずか……)
と思った。




