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呪い77-命奪い取られる文化

「さてと、聞きたいのはどうしてあんなことをした? 契約とは違う筈だが?」


少しドスの効いた鬼女の声に山本議員は戸惑いながらも意識をしっかりと持ち


「いや……契約違反はしていない……我々はたまたま彼の一部を手に入れた……あの少年は良く死ぬのだろ? それを手に入れてはいけないというだけに過ぎない……つまりは私達は幸運にも人を救う力を少し手に入れただけだ……これは神の祝福であり大いなる奇跡だ……それを契約違反だなんて……君達は何処まで卑しいんだ……」


鬼女は山本議員の言葉に怒りを覚えながらも溜息を吐いて


「ならばこれからはそれは無しだ……それに……暴走族にあの家族の報復をやらせたらしいが……あの暴走族は悪に立ち向かった正義として悪である私達がしっかりと悪を執行した……彼らの正義は破れた上に情けなくて痛ましい最後を迎えた……何て悲しい話なんだろうか! まあそれで手を打っておこう」


山本議員は怒りに打ち震えた。


「貴様! 罪のない一般市民に手を出したのか! 悪党はいつだってそうだ! 何の罪もない人間に傷を負わせ命を奪う! そんなにも自分の欲望を満たさないと気が済まないのか!」

「そうだ!貴様等のやっている行為は悪そのものだ!」

「そうだよ? 悪だよ? だがあいつ等を一般だと? 自分で正義の使徒扱いにしておいて……正義になるならば悪と対峙する事ぐらいは覚悟を持ってもらわないと……それに奴等は特攻隊であるのだからそのルールに基づき外国マフィアのアジトに突っ込んでもらわなくては困る……その名の通りの特攻をするべきだと思わないか?」


山本議員は青ざめながら


「貴様……なんてことを……海外マフィアだからと言って簡単に命を奪うだなんて……貴様等悪はいつの世だってそうだ! 無意味に命を奪い、無意味に搾取する! そして罪のない人々から奪い尽くし苦しみを与える! この世界に散らばっている武器だってそうだ! 貴様等が違法に売買する為にこの世の戦争が収まらない! それを儲かるからという理由でだ!」

「だってそうだもん……儲かるならそれはするし行う……商いというのは相手が道具をどう使うかまで考えない……使いたいなら勝手に使う……そして、防衛でも領地侵略でも何でも物は使ってこその物種だ……命の奪い合い如きは昔から行っている立派な文化だ……人が動物を奴隷にしてそれらの命を奪う様に人間の命だって奪い合う事は文化であり必要不可欠だ……戦いは未だって行っているし命は今でも奪われている……それこそがこの世界の普通なんだから」


戦慄する山本議員に鬼女は呆れたように言う。

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