呪い76-見返り
代が家に戻り、食事をしている間
「さてと、今日の事は一体どういうつもりだ? 山本……」
「!! 失礼だぞ! 山本議員に対して苗字の呼び捨てとは何事だ!」
鬼女の生意気な態度に主任は怒鳴り散らすが
「くせえ加齢臭漂わすな……」
と一言余計な事を鬼女に言われて顔を赤くしながら喚こうとするが
「話が止まる……黙らせろ」
その言葉に手下達は銃を突きつける。
「ヒイ! きっ君達! 何を考えている! 君等も鬼ヶ島組かね!」
「……」
黙ったままの手下達に対して主任はキレそうになるが
「止めたまえ、彼女達はその悪魔に脅されてその仕事をしているんだ……そうだろ?」
山本議員は優しい言葉で手下達に
「君達はきっと様々な苦しみに耐えてそしてそれに付け込まれてこの世界に入ってしまったのだろ? まだ大丈夫だ! 君達だって必ず救い出して平和で真っ当な社会へと戻してあげたいんだ! 生活だって元の平穏な生活に慣れるだろう! だからその人を離して上げなさい!」
その言葉を聞いても手下達は顔色変えずに
「下らない……全く下らない……そんな甘い言葉で大人を騙せると思っている辺り下らない……騙される人は騙されるだろうけど私達は自らこの世界に入ることを望んだし後悔もない……寧ろその平穏に入り浸って元来の危機を防げない方が愚かで苦しい事であると認識している……」
「だから! それは私達平和を願う一緒だ! そしてそれらは私達に任せればいい! 今は自分勝手な政治家達が蔓延っているかもしれないがそれらを取り除いて全世界の苦しみに耐えている者を救う世界にして見せる! だから!」
「はあ……それがあの子供を道具の様にして作る平和ですか……」
その言葉に山本議員も桜も主任も
「何を言っているんだ! あの少年は最早人間ではない! あんなこの世界に蔓延る薄汚い政治家共と同じような欲望だけで生きる様な者に! 人が死んでも何とも思わない奴を人間とは言わない!」
「そうよ! あんなのが人間だなんて! どうかしている!」
「人間というのは! 苦しむ人を救える人間だ! 何の見返りもなく助けられる人間だ! 私達だってこの計画には見返り何て求めていない! 少しでも救われない人間を助けたいと心から思った事を! 人間のせいで死に行く動物達を助けたい為に無駄に使われる資金を使って我々の給料を使ってでも救いの手を差し伸べているんだ! それをあの糞野郎は! 救いに使われるお金のほとんどを奪っている!」
鬼女は呆れながら
「あのね? 利益を生まなければ誰も賛同何てしないでしょうに……お前等より欲望に素直なあいつの方がよっぽど人間らしいけどねえ……」
中指を上げて言った。




