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呪い64-権力の必要性

電話に出た代はニタニタ嗤っており


「え……何あいつ……キモ」

「ヤバさがマジヤバい」

「まあアレがあいつだからなあ……」


彩夢はドン引きするリーダーと鼻で嗤うもう一人のアイドルと共にダンスレッスンを受ける。


「はい! 集中! ファンの中にもあんなのいるんだから!」

「いや……あいつを見ているとファンの方がまだキモさはない」

「私達に夢中だしねえ! 代ッチみたいな人の不幸で喜ぶ奴とは違うって信じてるっス!」

「私はもう慣れてるからファンもあいつも特に」


すると代は睨みながら


「聞こえてんぞ! 雛子! 佐那! ふざけんな!」


代は電話終了後、2人に文句を言う。


「君をキモイと思うのは人間として大切な本能を守れていると私は信じてる」

「大丈夫っすよ! キモいとは思うっすけどそれすらも受け入れるのがアイドルっす! 良かったっすね! キモくても受け入れて貰えて!」

「それは褒めてない……絶対に褒めてない」


するとダンスレッスンの先生は二人に


「ねえ? 貴方達はどうやって代君に会ったの? 彩夢は従妹だから分かるけど……」


その質問に答えたのはリーダーである雛子であった。


「練習中に血まみれで現れた」

「あんときはビビりまくったっす!」

「ごめんね……」

「それはヤバいわねえ……そういえば坂野さんは初めから聞いてたの?」


次に質問したのはマネージャーの坂野であり、坂野は


「私は初めに鬼ヶ島組から派遣されてアイドル事務所に担当マネージャーをコネで入りました」

「え! 坂野さん鬼ヶ島組だったんですか!」

「はい……まあ正確には組員であるだけで身内ではないんですよねえ……学生時代に男に捨てられて誘ったのが鬼ヶ島鬼女ちゃんだったのよ……それで体に鬼ヶ島の血を入れて多少は人間離れして脳の発達と体の発達が少し人とは違うだけかなあ?」


先生は唖然としながら


「男ですか……何が原因ですか?」

「え? 坂本が種まきして捨てたって話だろ? 子供はどうなったの?」

「どうしてあなたが先にそれを言うんですか……まあ私はまだ良い方ですよ……子供は出来なかったし……まあ復讐の機会はこの組に入れば出来る可能性があると言われたからですね……実際アイツを壊すには権力は必要ですしねえ」


その言葉を聞いて先生は


「坂本……ヤバい」


とドン引きした。

すると彩夢は笑いながら


「あの時はありがとう、私が街でスカウトされてこいつの事で迷ってた時に名乗り出てくれたのは嬉しかったんだよ」

「そうですか……それは良かった」


少し俯きながら坂野は答える。


「因みに……」

「答えません」

「まだ何も聞いてないけど?」


坂野は代に何も答えなかった。

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