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呪い57-生首少年の秘密

皆、少年の生首を見て青ざめる。


「うわあああ!」

「なんだ! 外の窓は割れてない! まさか密室!」

「でもさっき窓が割れる音が!」


皆が騒めいていると。


「あーあ……全く……」

「でも仕方ないわね……別に今に始まった話じゃないし」


彩夢と坂野だけは落ち着いていた。


「ていうか何でアイツ話し掛けないの? わざと?」

「おそらく……でもここで私が話し掛けないと」



そして、彩夢はずんずんと生首に近づいていった。


「あぶないよ! 彩夢ちゃん!」


孝之は焦りながら彩夢を止めようとするが間に合わず、彩夢は少年の生首を拾う。


「これは! スクープだ!!」


記者は嬉しそうにしながら写真に


パシャパシャ!


とシャッターを切る。


「止めておいた方が良いですよ?」

「へ、止めようとしたってもう遅いですよ! この決定的な瞬間!」


坂野の静止も聞かず写真を撮り続ける。


「そうですか、では自己責任で」


自分の担当アイドルがとんでもない行動に出ているのに放任するマネージャーに孝之は


「貴方! それでもマネージャーですか!」


と怒鳴るが、


「おい! 起きろ!」

「がうふ!!」


彩夢は今まで見たことのないような表情で少年の生首を壁に叩きつける。


「あれ? 寝てた?」

「うん、こいつ全く」


と呆れたようにしながら少年の顔を見ながら


「何しに来た……」


と今までのアイドルとは違う冷たい声で少年に話し掛ける。


「やあ! 今日は皆! 四二杉代だよ! ぼく四二杉代! よろしくねえ!」


と元気よく生首だけで挨拶して来た。


「うっわあああ!」

「なんだこいつうう!」

「どうしたの?」


監督は遅れてスタッフを連れてやって来た。


「あああ、これは四二杉君か……」

「そう嫌お前は初めてか……たまにお遣いに来るから知っておけよ」


と携帯を握り締めている女性スタッフに一人の男性スタッフが話し掛ける。


「ええ……ええ? あの……救急車も警察も取り合ってくれません」

「そりゃそうだよ……四二杉君だもの……ねえ監督」

「そうだねエ、私も始めたビビった……もはや懐かしい」


孝之は他の皆の落ち着き様に異様に感じていた。


「貴方達こんなのを隠してたのか! これは公表させていただく!」


とカメラを向けてスタッフたちに言い放つ記者


「ああ、そう……でもやめておいた方が良いよ……日本の為にも」

「ああ?」

「こんなことがバレれば他の国に攻められるよ? 冗談抜きで、まあそうはさせないだろうけど」


明らかな注意勧告に対して記者は睨みながら


「うるせえ! あんたらの裏の顔見させてもらった! これは公表する! 何が国の為だ! こんな異常で気持ち悪い人間がいるなんて! おい貴様! 取材には応じて貰うぞ!」

「断る! 何故なら怠いから!」


代の言葉にイラっときた記者であった。


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