呪い52-最も酷い男
代美は呆れた表情で
「代君……一体何を言ってるの?」
「ナニを言ってるの!」
「誰が上手い事言えと言った……それに貴方が中学生じゃなければセクハラで訴えられるから気を付けなさい」
睨みながら冷めた様な口調で溜息を吐く。
しかし、代は睨み返しながら
「いやいや! だってあの男! 今の俺より月給高いんだぜ! その上めっちゃモテモテ! 毎週看護師や患者と関係を築く様なかなりのヤリ手だぜ! 医者としても性としても才能あるってどうよ! 何かムカつかない!」
「いや……ムカつくけどムカつくのはモテじゃなくて浮気にでしょ!」
「まあ……あの性欲化物に対してそういう行為をしてないから寧ろそういう行為をしたくなるのは仕方ないんじゃないの?」
「……それって浮気をしてるからじゃ?」
「まあそもそも俺が出来たのも色々あったんだよ……」
「出来ちゃったとかですか?」
「いや……父親のレイプが原因だ」
唖然とした表情の代美に代は
「あれ? 驚いた? 俺の出征の秘密?」
「いや……驚いたどころか……ええ……こっちとしては最早ドン引きなんだけど……え……あの男そんなことしてたの?」
「うん……してたみたいだよ」
嫌悪の表情になっていた。
「どうしたの? 嫌悪するのは分かるけどこうして結婚してるんだしそれをアンタが咎める必要性はないだろ? 本人同士が納得している以上他人にはもはや口出し出来はしない……そして俺はもう生まれてしまった! これ以上は俺の存在の否定になるぜ?」
その言葉に代美は頭痛を起こした。
「その辺にしなさい!」
代の頭を殴り、コブが出来たが瞬時に治った。
「あ、お母さん」
「ごめんなさいねエ……いきなりこんなことを聞いて」
「いえ……言いたいことはありますが……でも確かに2人が納得している以上仕方……無いですよね……私が文句を入れる立場でもないし……」
「いや……女の敵に対して一言言えるのは間違いないでしょう? でもやめておいた方が良いと警告しておくは」
「え……どうしてですか?」
「滾ってヤられるからよ」
代美は吐き気が止まらなくなった。
詠美はそんな姿を見て代美に
「それに、レイプ風味に見せてあれは私が酔わせて責任を取らせるつもりで嵌めた事だから……元来あいつに何も悪い事はないのよ」
「え? でも爺ちゃん婆ちゃんは」
「騙すならまずは味方からよ」
「なるほどおお!」
代美は頭を抱え始めた。
「ふうー! お風呂先に頂きましたー!」
「ああ! もおお! 貴方が入ったらまた沸かさないといけないじゃない!全くう! 代! 一旦栓を抜いてきなさい! 後掃除もよろしく!」
「はい……」
「おいおい! 酷いぞ! なあ代美ちゃん!」
「触らないでください」
性犯罪ダメ……絶対




