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呪い51-浮気父

真ことATMは100万を支払い何とか家に入ることが出来た。


「ふー……疲れたああ……ただいまのキース!」


ATMは口を窄めて詠美に寄り掛かったが


「さてと……ご飯ご飯、あ! 代美さん! とんかつ美味しい?」

「え……はい……美味しいです」

「へえ、君が代美ちゃんかあ……可愛いねえ?」

「はあ……」

「ねえねえ、趣味は何だい?」

「……ええ」


引いている代美を見て詠美が


「ATM……キモ」

「全くだ! 浮気ばかりしやがって! 舐めてんのか!」


ATMは悲しそうな表情で


「そう言わないでくれ! 我が愛する息子よ! 悲しいなあ! お父さん!」

「うるせえ! テメエなんて父親じゃねえ!」


そう言って嫌いな食べ物を全て残して代は食卓を立った。


「くう……息子よ……」

「まあ……自業自得でしょうねえ」


と代美は呆れたような目でATMを見ていた。


「あーあ……代美さんにまで言われた……ATMは本当に……金さえあれば自分の思い通りになるとばかり……だからいつまでたってもあんたはATMから卒業できないのよ」


と罵詈雑言をATMにぶつけた。


「く! 仕方ない! だが私も頑張る! 未来の子供達の為に! 未来の人間の為に!」


そう言って近くに合った食べ物を食べるとお風呂へと向かった。

代美は詠美に


「あの人は仕事何をしてるんですか?」

「医者よ……取り敢えずは忍耐能力と身体能力と精神力が尋常じゃない程高いのよ……後知力と性欲もね……まあ人徳者の様に見えても異常な部分が一つでもないとそれは化物ってことね」

「異常な部分がある時点で化物かと」


代美は代の向かった方向を見て


「代君はやっぱり辛いんですかねえ……」

「きっと辛いわよ……父親が浮気してるんだから」


その言葉を聞いて代美は代がまだ中学生であることを認識した。

そして、人並みに傷つくことも理解した。


代は死を繰り返す事で苦しみも怒りも鈍っているのではと心配したがそれでもそういう子供らしい部分もあることに少し嬉しさもあった。


「私……ちょっと見てきますね」

「え……ああ……どうぞ」


代美の気遣いに詠美は少し怪訝そうな表情になるが

笑顔を作って見送った。


そして、代美は代の部屋をそっと見ると


「糞おおおおおおおおおおおおおおおおお!! あの糞親父いいい!! 浮気できるほどのモテモテぶりなのにいいい! なんで俺はアイツみたいにモテねえんだああああああああああああああああ!!」


唸る様に悔しがっていた。


代美はそんな姿を見て心のどこかが崩れる様な感じがした。

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