呪い44-悪意ある
代は中指を立てながら
「全く……リア充が人生の勝ち組の様に言いやがって……教師が人を侮辱するかよ……毒教師が……俺みたいな負け組と言うが俺達中学生に勝ち誇ってええ! やだやだああ! 大人げなああい!」
「フン、俺の若い頃はもっと女と愛を育んでいたんだぞ? 今の男が草食系と呼ばれる典型の屑だな」
「DQN時代の自慢をされましても……大人の森瀬先生……今の言葉どう思います?」
森瀬も坂本の言葉に眉間に皺を寄せながら
「いや……普通に考えてダメな雰囲気がするんですが……」
「こいつのこういうの本当にムカつくよな……」
校長もつい答えてしまった。
坂本は唖然としながら
「何を言ってるんですか! 学生時代先生は特に何も言わなかったじゃないですか!」
「そりゃクビにされたくないんだから上級国民に逆らう訳ないだろ? 今は状況が違うがな!」
代はニタニタとしながら携帯を見せびらかせて
「ほらほら! お前すらも叶わない闇の組織の力はどうだい? そして協力したのはあれでしょ? 互いに利益があるからですよね?」
「そりゃそうでしょ? こいつを正論論破したくて堪らなかったのとこいつを上の立場から押さえ込むのが意外と清々しい……たまには良いな!」
最早校長は校長としてではなく、人間の欲望を叶える為に立場を利用していた。
しかし、坂本の行動が許せなかった森瀬は止めようという思いにもなれなかった。
代は勝ち誇りながら
「さてさて! 校長! こいつの処遇はどうしますうう?」
「うーん、それでもすまないがこいつを首にすることはできない……もっと何かないとそれが出来ないんだよ……まあ今回の事を不問にするしかないのと、君達のオナニー型使用済みコンドーム投げを止める事を条件に君の無断欠席の件を証拠の提示により出席扱いにする事かな? 後は君が告げ口をしたという報告の無視ぐらい?」
「マジ―! まあしょうがないかああ……上級国民だしいい!」
「ちょっと待ってください! こいつが告げ口をした可能性が高いし彼や彼女達の思いはどうするんですか!」
「そんなの自分で責任取れ」
冷たく言い放つ校長の言葉に坂本は膝を付く。
代は言葉の内容を聞いて
「いや……普通の事しか決まってないし俺の無断欠席に関しては冤罪だから何も絶望するような事って怒ってない様な……オナニー型使用済みコンドームを投げつけるのも禁止喰らったし……」
「まあそりゃそうだろ? アレを認めては学校の風紀がカオスになる」
「そうだけどおお……」
「糞おおおおおおおおおおおおお!」
坂本は涙を拭いながら校長室を出て行った。
「あいつ何なの?」
「さああ?」
「ああいうタイプって本当に厄介ですねえ……」
その後、坂本は泣きながら悔しそうに春郎と
「すまん……俺に力があれば」
「先生……糞おお! 四二杉!!」
と代を敵視した。
「だから俺なんも悪くないだろう」
しかし、代の盗撮という悪意ある行動は皆知ることは出来なかった。




