呪い41-放送
『本当にそんなバカなことするのか? 全く君は本当に……取り敢えずこっちも準備をしておくが……そんなことに付き合う奴はいるのか?』
鬼女は呆れたような声で電話に応答する。
代はニタニタ嗤い
「大丈夫ですよ、この学校にどれだけの同類がいると思っているんですか? あの言葉は俺だけでなくここに居る同類達に対しても喧嘩を売った言葉になる、それに……罪は多い人数で行えばそれは犯罪でなく抗議へと発展する……何故なら全員を捕まえる訳にはいかないからね……」
『国に対しての抗議デモとかは殺されたり捕まったりするけどな……』
「普通のデモで人が捕まるのは国人口から考えてあの人数は少数でしかないからだ……それに世界に情報が流れても自分とは関係ないと思われるから特に気にすることは無い……でも学校単位で教師や生徒の大半以上の者がそれに参加すればそれはもう学校として大問題になる……校長は隠したいだろうねえ……そういう騒ぎを……その為には参加メンバーを全て減らすという思い切った行動は寧ろバレる……テレビで報道されて校長先生をネットで総叩きだ……それだけは皆避けたいはずだしね」
『出来たら私も避けたいけどね』
「まあ大丈夫でしょう」
そう言って携帯の電話を切ると代は放送室に入った。
中には一人、放送委員の生徒がいて
「全く……何に使うんだよ……面倒くさい」
と睨むような目で代を見ていた。
代は嗤いながら
「いやあ……ありがとう……では始めよう」
そう言ってマイクを手に取ると代は話し始める。
「ああ! あああああ! テステス! 聞こえてますか? えええ! 皆さん! いや童貞諸君聞こえているかい? 今から流す音声はある教師のありがたーいお言葉です! それを聞いた上で敬意を込めたあることをして欲しいという放送でーす! よろしくうう!」
そう言って携帯の録音を流した。
『この恋人が出来ない社会にとって何の役に立たない陰湿ゴミ屑野郎が!! そうやってリア充爆発だとかふざけたネット造語を使ってお前の様な勝ち組に一矢報いたいとか下らんことを考えているんだろうな! 気持ち悪い屑め!』
放送室の一人は怒りの表情になる。
「ええ、皆さま聞きましたかああ? 坂本先生です! 声坂本! この教師さんがですね! 中学生で童貞諸君は社会のゴミだという! そして、デキ婚の坂本はこうも言った!」
『デキ婚でも相手を幸せにしようという思いがあれば愛の力で何だって乗り越えられるものだ……お前みたいな人を愛することの出来ない出来損ないには分からないだろうけどな』
「つまり自分こそが正義だと言い切ったのだ!」




