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呪い30-これが人間

真っ青になり主任と桜は涙を流す。

代は


「ギャハハハハハ! 良いぞ! やれやれ! ぶっ殺せえええ!」



と代は二人の様子を楽しみながら観戦していた。


「狂ってる……こんな」

「酷い……こんなことが許されるはずが……」

『? 皆許して見て楽しんでくれているよ?』

「そうそう、これを楽しめる人はたくさんいるんだよ……君達だって映画で人が死ぬシーンで感動するだとか可哀そうだとか悪役が死ねば良かったとか思うでしょ? それと一緒一緒!」

「違う! 全然違う! こんなこと! 同じ人間だとは思えない! これが人間のする事なのか!」

『そう……これが人間のすることだよ……これだけじゃなく他にもレイプや誘拐、惨殺、刺殺、絞殺、銃殺、殴殺、圧殺等々の沢山人を殺す何かは存在する……それらが存在する理由はただ一つ……人間がするからだ……様々な悪逆を行い執行するのが全て人間でありそれを否定するのも人間だ……悍ましい事を喜びにするのも悲しみにするのも君らと何ら変わりない人間だからだよ……アアハハハハ! そしてそれらを利益にするのは我ら闇の人間だ! 君らの正義とやらはこうやって私達が踏み躙っていく! 代の事は好きにしていいがそいつは我々が君らの行いを踏み躙るから協力しているだけでそれが必然的にそいつの得となっている! 悲しみを続けたいならどうぞお好きに!」

「糞! 今からこいつの血を届けよう!」

「そうだ! まだ間に合う! まだ!」


そう言って主任と桜は走り出した。


代はそんな様子を見て


「あいつ等出て行ったけど……無意味だって伝えたら?」

『いや……金にならないじゃん』

「その金は俺も貰えるの?」

『え? 君はだって月600万でしょ?」

「うわ……そうだった」


代は悔しそうにするも


「まあいいや、あいつ等の苦しみと絶望で歪む表情だけでも少しは楽しめる……ケースに入れられていて俺は今再構築できないけど……」

『まあ頑張って』


こうして鬼女は通信を切った。


『一体何が……主任と桜っ君が……』


唖然とする山本議員に代は


「まあまあ……帰ってきてからのお楽しみで」



ニタリと嗤うとそのまま黙ってしまった。


数時間後、主任と桜は絶望の表情で戻って来た。

服は血塗れになり、目は虚ろになっている。


『君達! 何があった!』

「絶望……デス……こんな……こんなことって……」

「糞! 糞! 奴等め! どうしてこんな酷い事を!」

「ざまあああああ!」


代はその二人と戸惑う山本議員を見て嘲笑う。


「楽しい?」

「うん! 楽しい!」

「そう……人の苦しみが楽しいの……最低」

「語彙少ないね……もうそれしか言えねえの? で? どうする?」


代は嬉しそうにしながら質問する。

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