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呪い26-謝罪

そして、話を終えた鬼女は帰り支度をしていた。


「さてと、私達は後処理+返済ぶっちした奴を締めに行かなきゃならないからこれで!」


そう言うとカバンからスタンガンと首バッド片手で持つ。


「いってらあー」

「いってらしゃーい」


二人は手を振って彼女を見送った。

代美はあまりの恐怖に震えが止まらなかった。

すると


「いた! 待てええええええええええええ!」

「ぐるだあああああああああああああああああああああ!!」


ゴシャアアアアア!


何かが抉れるような音が辺りで鳴り響いた。


「さてと、ご飯にしましょう」

「はーい」


詠美の言葉を聞いて代美は頭を下げた。


「私が迷惑を掛けて申し訳ございません」


と代美は二人に謝罪をした。

詠美さんは笑いながら


「良いのよ、私も鬼ヶ島組が付いているから大丈夫だと思ってたけど貴方も気付いていなかったみたいだから……ああいうのあまり慣れてなさそうだったし……もし代と一緒にいるならこういう事もあるし……取り敢えず知って欲しいくてね」


その話を聞いて代美は


「そうですか……ありがとうございます」

「まあ代の事も知ったし多分また鬼ヶ島組から話はあるだろうから……それより貴方はこれからこの家で居候する? もし頼めば鬼ヶ島組が住居の融通はしてくれると思うけど?」

「え?」


その話を聞いて代美は戸惑っていた。


「その……どうしてそんなことを……」


その質問に詠美は微笑みながら


「だって、ヤクザが私達と関わっているって知ったらこれ以上関わるのは覚悟がいるってことよ……今ならまだ間に合うからどうするかは貴方が決めて」


その言葉に代美は緊張しながら震えている


「大丈夫?」

「!! 大丈夫です! 問題ありません! 少しだけ時間をください!」


そう言って代美は黙り込んだ。

代はそんな緊迫感は無視で


ぴょこん! ぴょこん!! ズシャ! チャラーン!!


とスマホゲームをしていた。


「ああ! 当たった! 当たったぞ!」

「ちょっとうるさい、黙って」

「ああ? ああ」


と上の空でスマホゲームに熱中していた。

代美は黙ったまま考えた。


(このまま逃げることも出来る……それに今後の将来もある……もしこのまま関わり続けたらどうなる事か……)


代美の心の中で不安が高まっていた。

すると代は代美の方を見て


「別にいいっすよ! いつものことだし! 俺はあんま気にしたいから」

と言ってスマホゲームをし続ける。


その言葉を聞いて代美は少し悲しくなってしまった。


(そうか……この子はずっとそうやって皆いなくなったんだ……自分の呪いのせいでそしてヤクザとの関りのせいで人から避けられてるのかもしれない……それは結局誰からも助けて貰えなかったってことだ……確かにヤクザからは助けられてるんだろうけど……でもそれは真面な人間が母親しかいないんだ……この子は私がここを去ればどうなるんだろう、それにさっきの研究所での考え方は限りなく研究者によって作り上げられた性格だ……母親が息子の性格が歪んでいるというのはこのことだろう……母親はヤクザとの関りがあることを黙っていたのはまた逃げるかもしれないと思ったからかな……)


そう考えて代美は真剣な表情で


「居候させて貰えませんか! この子を研究するという契約を私の上司としていたわ! いくら契約をしているといっても誰かが一緒に居ないと何をされるか分からない! だから!」

「……分かったわ……ありがとう」


頭を下げて詠美は嬉しそうにしていた。

代も意外そうにしながらも微笑みながら


「あ……ありがとう、本当に……もうお別れと思ってたから、これからもよろしく!」


と言って握手を求める。

代美も微笑みながら


「ええ! よろしくね!」


と言って手を握り返す。

代美は微笑んでいる代が


(ラッキー―! 送迎係を引き留められたぜ! シャアア!)


と考えているとも知らなかった。

そして、代は何事もなかったように


「じゃあ! 俺部屋に戻っているから!」


と安心したような表情で部屋に向かった。

そんな二人の様子を見て詠美は


「あの子は……まあいいわ……」


と何か言いたそうにしていたが代美に


「とにかく色々と巻き込んでしまった上で、それでもあの子の傍にいてくれることを選んでくれてありがとうね、契約の事も鬼ヶ島組から聞いていたから貴方を利用していたのに」

「いえ、私自身騙されていたことが分かったのでいいです、それに代君の研究も失敗する予定ですよね……それはお母様も承知で?」

「はい、最初に貴方と会った時から鬼ヶ島組から聞いていてそこから協力してたの……ごめんなさい」

「そうだったんですね……」

「まああの子と鬼ヶ島さんに任せれば何とかなるでしょうね、当分は私は見守っていくつもりですよ……貴方も出来るだけ気を付けてね」

「はい! これからもよろしくお願いします!」

「はい、よろしくね」


と言って話はそこで終えて元の日常へと戻った。


そして、何事もなく次の朝を迎えて


「代君、今日はちょっと車が治るのが17時ぐらいだからちょっと連れて行くことが出来なくて、帰りならいつも通り迎えに来られるんだけど良い?」

「あ? ああ良いっすよ、だったらもう出た方が良いか……後俺部活とかはやってないんでもっと早くても大丈夫ですよ、難しそうならいいんですけど?」

「ああそうなの? ちょっと今日聞いてみるけど期待しないで……でも今日は17時になるけどいいの? 先に帰っても……」

「大丈夫、今日はそれで大丈夫だよ」

「? そう? ならいいけど」


そう言って取り敢えず代はニタっと嗤って


「うん、今日は良いんだ、本当にそれで」


と薄気味悪い嗤い方に代美は不審に思ったが気にしないようにした。

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