呪い14-引っ掛けてやったぜ!
仕方なく、代はドアを開けずに
「誰ですかあ?」
とインターフォンでの会話を始めた。
『ここを開けてくれ!』
「は? 誰かって言ってんのに何で開けなきゃいけねえんだよ……何だ詐欺師か? それとも強盗か?」
『私の事は分かるか?』
会話をしていたオッサンはタブレットの画面を近づけて中に映っている男が話し始める。
代は呆れたように
「知らねえよ……誰なんだよ……警察呼びますよ?」
と代にとっての常識的判断で脅す。
すると一人のおばちゃん白衣が
『ちょっと! あんた! 山本議員に対して失礼よ!』
と怒鳴るが、代は呆れたように
「そんな在り来たりな名前を言っても知らねえよ……だからお前等は何何なんだ? 議員? 選挙なら一昨日終わっただろうが……いつまでも落ちた事悩んでないで俺達の血税でも使って豪華絢爛でも貪っていろ! 害獣共が!」
『なんて失礼な子供! 最低! 言っていい事と悪い事も分からないのですか!』
「それが分からない年ごろなら誰だってあるだろうが! 一々子供のディスに反応してんじゃねえよ! ババア! 丸々と太りやがって! 何だそのだらしない贅肉は!」
『太ってないわよ! 最低! 女性に対して!』
『よさないか桜君! 少し落ち着きたまえ! きっとパニックを起こしているんだろう』
勝手にタブレットのオッサンは桜と呼ばれるおばさんを宥める。
そして、
『急に来て申し訳ない……私の名前は山本貞夫だ……訳あって君を保護しに来た』
「間に合ってますので」
代はそういうとインターフォンの会話を切る。
ピンポーン! ピピピピピピピ!ピンポーン!
何度も鳴らすインターフォンに
「っち!」
舌打ちしながら携帯電話を取り出すと110に電話した。
「もしもし? 警察ですか? 変な人が我が家のインターフォンを鳴らしまくっています! しょっ引け!」
『その声は四二杉代か? ッチ! そこに来ているのは山本議員だろ! 開けて入れるんだ! 出ないと貴様を登校中に射殺するぞ!』
「出来ませえんんんんん! 俺今送迎頼んでいますから撃ったらその人に被害及びますうううう! 公務員がそれも警察が一般市民に被害を出すつもりですかあああ!」
『この卑怯者が! どこまで汚い奴なんだ!』
そうこうしている内に
パンパンパン!!
乾いた破裂音が鳴り響きドアが勝手に開いた。
すると銃口から煙が出てきて、白衣を着たオッサンがそれを懐に直す。
「すまない……少し手荒な真似をした」
『フン、お前がさっさと開ければ良いんだ……』
「ちょっと! 何をしているんですか! いくら何でもそれは!」
代美も主任の行動を見てさすがに怒鳴る。
「悪かったと思っている……しかし時間がないんだ」
「反省しているようには見えない……」
「さ! 行こう!」
そう言って主任は代の言葉も聞かずに、代を引っ張って連れて行こうとした。
しかし、代は掴まれた腕を
ズパアア!
ブシャアアアアアアアアアアアアアアアア!
そのままさらっと切断して、血液を主任と桜にぶっ掛けた。
「顔射! 顔射!」
「うわあああああ!!」
「キャアアアアアアアアアアアアアア!」
『主任! 桜君!』
二人は血塗れになった。




