呪い131-交通事故
代は次の日学校であった。
代美がいつも通り車で送迎するはずだったが
「ごめん、今日は私急遽仕事が入ったの」
「え? 何?」
「昨日代君が研究所に行かなかったことの事後処理」
その言葉を聞いて代は
「ああ! 何だよそれ! なんで俺が悪い事になってんだよ! 悪いのは完全にあっちだろうがよ! 事後処理ってなんだ! こっちに責任はねえ! 俺が行かなかった事後処理じゃなく俺にご迷惑を掛けた分の事後処理って言えええ!」
突然激怒した代に代美はさすがにびっくりはしたが
「まあ確かにそうなんだよねえ……相手の言葉をそのまま伝えた私が悪いわ今の」
と反省していた。
代は仕方なさそうに
「まあたまには殺されながら通学するのもいいか……今までが恵まれてたとして」
「普通通学で死ぬ事なんて稀だと思うけどね」
そんなことを言いながら代は玄関を出ると
バアアアアアアアアアアアアアアアアン!
車に轢かれた。
「いってええ……ひき逃げ5回目だよ……」
呆れながら噴き出す血を拭くと信号に引っ掛かる。
「全く……殴られる前兆か? 全く」
そんなことを言っていると犬が
「わう!! ワウワウ!」
と吠えながら代の頸動脈を食いちぎった。
「いっだあ!」
「まあ! 汚い! ぺ! しなさい!」
犬に注意をした後、飼い主はどこかへ行った。
「今の不幸発散で精神が正常になった……このまま行こう」
不幸後は少し精神ストレスが消えて正常状態で通学できる。
つまりストレスが掛からない限り不幸は起こらない。
そして、目の前の信号が青になり歩き出す。
「このまま行こう!」
「!! うん!」
するとバイクに乗った二人のカップルらしきスクーターが現れた。
「え?」
「!!」
「糞!」
バギイイイイイイイイイ!!!
代は数メートル吹っ飛ばされて
「キチ共め! 赤信号渡んじゃねえよ! 全く……」
ストレスを感じながらもすぐに落ち着きを取り戻すと通学を続けようとする。
「いだい! くぞお!」
「流君! 大丈夫! 流君!」
女の方は男が庇ったおかげか傷は浅く額に血が垂れている程度。
しかし、男の方は足が思いっきり変な方向に曲がっていた。
代はその様子を見て
「大変そうだなあ……ま、誰かが119番してるだろ」
そう言って通学を続けようとすると
「あんた! こんなことをして立ち去ろうとしているのか!」
「は? 学校に行くんですけど?」
「ふざけるなアあ! 学校に行ってる場合かあああ!」
バゴオオ!
代は変なオッサンに殴られた。




