呪い13-関りのスーツ
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア! ウゼエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
代は大声で携帯を叩こうとした瞬間
「何するの! これ私の携帯だよおおお!」
代美は直ぐに携帯を引っ込めようとする。
代は興奮した状態から少し落ち着きを取り戻して
「ごめんごめん! 取り敢えず無視無視」
そう言って鳴り響く電話を無視し続けた。
しかし、一向に電話の鳴る音が止まらず、代美も電話の電源を切った。
「全く……なんだか私も怖くなってきた気がする……何かもう自分がどこまで騙されているのか……いつも裏を呼んで冷静に判断しているつもりだったのに……」
と少し後悔したように頭を抱えていた。
詠美はそんな代美の背中を摩りながら
「それは相手が政治家だったり焦らすような素振りや危険分子のチラつかせる事で貴方の余裕を消していたからよ……そういう焦る要素が加えられた上に自分ではなく他人の人生の事ならばなおさらよ……人間は自分の不幸だけなら耐えれても自分のせいで他人が不幸になると分かれば罪悪感で耐えられなくなるのよ……」
「俺は耐えれるけど?」
「それはあんただからでしょうが……」
呆れるように代を見つめる詠美に、代美は
「ありがとうございます……でも鬼ヶ島組が代君を狙っているのは多分有り得そうな……あれ? でもさっきそれを突かれたらとかって……」
そこに代美は疑問を持った。
まるで代がそれらとならかの関りがあるかの様な言葉に代美は不審に思った。
代はまるで当たり前かの様な表情で
「はあ? 俺が普通に生きれるとでも? 関わってるに決まってるだろ? ヤクザ関係と繋がりがあるのは当然だ……それでこの街での死を揉み消してだよ……代美さんも見たろ? あのスーツの男を……」
「!?」
代美は確かに見ていた。
ヤンキー二人組に代が殴られているのを止めようとした代美を殴ろうとした瞬間、二人は動きを止めてそのまま帰っていったことを……その時スーツの男性が電柱に消えた事を
「まさか……アレが……だから私があの鬼女さんにこの家で泊めて貰っていることを……」
「ああ……それは私が電話したの」
「え!」
代美は驚きながら詠美を見ていた。
そんな時だった
ピンポーン
家のチャイムが鳴った。
代はプ! っと嗤うと
「まさかここまで来たのおお? ウケる」
そう言って代美に指で指示した。
詠美も頷く。
開けてきてという事だろうとさすがに代美も感じ取った。
そして、ドアの向こうにはタブレットを持った主任と桜が立っていた。




