呪い129-ルール
彩夢は今日は疲れが溜まり、四二杉家の浴槽で寛いでいた。
「はあ……本当に今日は全く……」
何となく噛み千切られた手を見る。
手には傷の後もなく消えていた。
「あいつの呪いって本当に何でこんなに……まああの呪いを受けたいとは思わないけど……」
そう考えながら背中を摩る。
「やっぱり……でも仕方ないか」
少し落ち込みながら深く湯につかると
「おおいー! タオルここに置いておくぜ?」
「お前は何故ドアを開ける」
「見たいからさ!」
「最低だな……従姉に欲情するとは」
呆れながらも手を振って追い払う。
「あんたの呪いのお陰で治ったけど……出来ないこともあるのね」
その言葉を聞いて代は呆れながら
「それはお前の一部だからそんなの消えるかよ……そんなに嫌なら現代科学を頼れ」
「いや……別にそういう事ではない……でもどうなるのか覇気になってたかと言うと気にはなっていたの」
「フーン」
そして、出て行くと彩夢は
「そういうデメリットがあるってことは素晴らしい事だと思うよ……全く悪いところがないと救われない者もいるとあの時理解出来たから」
そして、体を拭いて風呂を出た。
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「はあ……怖いわねえ……殺人をした動物はこの世界では淘汰される時代なんだし仕方ないじゃない……だから熊も猪も人里に降りたら殺されちゃんだし……一度人間本位の世界にしたのに今更動物に同情を向ける奴等のきがしれないわね」
鬼女はビールを飲みながら詠美の話を聞いた。
「まあそうだね……私達鬼ヶ島の本能でもそんなことを気にしてるのは人間だけだしね……多分動物も強い者に喰われる事が自然だって知ってると思うよ……そうやって今まで生きてきたんだしそれは例え人間が知恵を付けて地球環境を破壊しても変わらない絶対的なルールだと考えてる」
意見を交えながらつまみを食べて晩酌をしていた。




