呪い124-他の皆も心を一つに
「あー--あ! これはまずいですねえ!」
「貴様! 虎次郎に何をした! ふざけるな!」
「え? 俺別に何もしてませんよ? 喰われてるの見てたでしょ? 嗤いながら……だから俺もこいつら嗤う! ガハハハハ!」
「きさまああああああああ!!」
館長は虎次郎を信じ、代にいちゃもんを付けた。
「代分かんない……えーんえーん! 館長さん怖いよおお……」
(なんてねあああ!! 俺の感情を喰ったから瞬間的に俺の殺意があいつに移ったんだよ! 魂を設計図に俺の体を作るってことは俺の感情だって再構築する! 俺の精神が壊れないのはそれが理由だ! つまり俺の体を喰う事は俺の思いを一つにしてそれを実行する事だあ! 移植手術で記憶転移する話がある様に魂という生命電力が加わること同然なんだよ!)
と心の中だけで馬鹿にした。
館長は何か理由があるはずだと確信しているが証拠はない、だが代は不死身である為それを理由に虎次郎の処分を免れようと考えていたところ
「ぐるるるるる!!」
観客から代と館長を睨みながら今まさに襲おうとする虎次郎がいた。
「「え!」」
「がうがああああああああ!!」
「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」
二人は慌てて逃げる。
「くらえ!」
代は館長の顔面にエルボーを喰らわせた。
「ぐがあ! 貴様! 四二杉代!!!!」
「ぐははははあ!! お前が喰われろばああああああかああああああ!」
しかし、館長はいつもの癖なのか虎次郎が目の前に現れた瞬間
「ウェイト! 虎次郎!」
その言葉に虎次郎は止まった。
「チ! 躾を利用したな! 糞があ!」
そして、代の方を虎次郎が見ると館長は迷わず
「GO!」
「ぐがああああああああああ!!」
再び代を襲い始める。
「ちくじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
代は再び逃げる羽目になる。
しかし、代は走りはするが思いっきり虎次郎に追いつかれた。
そして
「ぐああああああああああああああああああ!」
腕を噛み千切られた。
生き残っている観客は
「良くも虎次郎に俺達を喰わせようとしたな!」
「自業自得だ! そのまま喰われ続けて死ねええええ!」
「いけえええ! 虎次郎うううううううううううううううう!」
子供達や大人達の声援に応える様に代を再び喰らった。
だが当然感情が入り込み、
「ぐが! ぐあああああああ!」
虎次郎はもがき苦しむ!
「あいつ! 絶対に何かをしている!」
「私達も虎次郎を助けるのよ!」
「そうだ! 皆で手を取り合おう!」
代から虎次郎を助ける為に観客も館長も司会者も心を一つにした。




