呪い123-心を一つに
代は腹を裂かれて臓器を食い荒らされていた。
「ぐぐぐいい!」
悲鳴を上げながらも虎次郎を見ている。
「ぐるううう!!!」
唸りながらも食い続ける虎次郎を見据えて
(あいつ等本当に何も知らないよなあ……全く……本当に面白い事はこれからだよ……)
突如ニタニタと嗤い出す。
「なんだアイツ……」
「本当に気持ち悪い……アレが俺達と同じ人間だと……全然違うじゃないか……」
「何が人権だ……何が権利だ……アイツの様な奴がこの世界に存在するなんて……許されない……いや例え許されるならばその力を善意に扱うべきなのに……」
「それをアイツは……自分の為だけに……人を利用して能力を利用して利益を求める人間があんなにも醜いなんて……」
嫌悪をしながら代を見ていた。
それを見た瞬間に予期した時点で逃げるべきであった。
「ぐぐが! っぐぐぐあがあが!!」
(全く……俺を食べるってことはよお……俺の呪いも一緒に体内に入れるってことなんだよ……魂を設計図として作った呪いの一部を……俺の心が入った呪いが入り込んでお前の体を俺色に蝕むんだぜ? ウキキキキキ……楽しみだ……一瞬にしてその笑顔を消し去る瞬間が)
そして、虎次郎は代を食べるのと突如止めた。
「え?」
「お腹いっぱいか?」
「ぐが……」
虎次郎は一瞬にして跳躍し、子供の目の前に立った。
「俺は悪くないぞ? 俺は何もしてないんだ……ここでお前等を心の底から悪意に満ち溢れているだけなんだから」
「ぐがあ!」
「え……」
グシャ!
子供の顔面が食い千切られて脳が垂れだす。
「え……嘘……剛太……え……」
近くにいた母親は血を流しながら力なく倒れ込む息子を手で抱えると震えながら涙を流す暇もなかった。
虎次郎は止まらなかった。
観客を惨殺していく。
悲鳴と泣き声と嗚咽の声が響く。
司会者は唖然としながら
「そんな……虎次郎……止めろ……止めてくれ」
「もう止まらないよ……一瞬俺の憎しみが入り込んで観客を食べた瞬間止まらなくなる……目の前に俺以上に美味しそうな食べ物がわんさかあるんだから」
代はその姿を見て嗤った。




