呪い117-引火
二人は晩酌をしていたら
「ちょっと……二人共……髪の毛頂戴」
と代の声が聞こえたので
「何? まだ起きて……」
「もう遅い……」
代の姿を見ると白装束に着替えていて二つの藁人形を持っていた。
二人は自分の髪の毛を抜いて
「「ほら」」
と渡した。
代は走り去ってしまった。
「うへはあああはははは!! 呪って殺してやるううう! 呪ってやるううう!」
代は走り抜けながら森の中へと入っていった。
そして、蠟燭に火ををつけて頭に付けようとライターを着火させようとする。
「くそ! くそ! 着けよ! 火いい!」
何度も何度も着火させるが、一向に火は着かない。
「全く! あの男の煙草のライターを使ってるのに! 着くもんぐらい用意しろよな!」
そのライターは殆どブタンが残っておらず、いくら必死に着火させてもほぼほぼ着かない状態になっていた。
「糞! 糞! 午前2時が過ぎちまう!」
諦めずに着火させようとボタンを押し続ける事10分後……
ぼ!
「やった! やっと火が着いた!」
代は喜びながら蝋燭に火を着けて頭に巻こうとすると
「うわあっち!」
蝋燭の蠟が垂れて代の手に掛った。
その結果、代は当然の様に蝋燭が白装束の中に入り
「やばい!」
挙句に、藁人形に引火、ライターの残りブタンに引火、そのまま体に引火した。
ボオオオオオオオオオオオオオオオ!!
「いぎゃああああああああああああああああああああああああらあああああああああああああああああああああああああああああ!」
周りながら火を鎮火しようとするが周りには草木が生えており、辺りを燃やし始める。
すると
「お前は何してんだああああああああああ!」
鬼ヶ島組の組員がその様子を見つけてすぐさま鎮火作業に取り掛かる。
そして、20分後にようやく火は全て消し終わった。
代はすぐさま鬼ヶ島組に連れて行かれて、本部でみっちりと叱られた。
「ばきゃろウガアアアアアアアアアアアアア!」
親父さんにもみっちりボコボコにされた。
鬼女はひたすら股間を攻撃していたのであった。




