呪い116-消えた哲学
その後、代はいつも通りの日常を送った。
坂本が迫害行為を生徒達から受けて次の日に暴力事件を起こして警察に捕まったと聞いた。
学校は坂本が退職してからの事なので、学校が問題視されることは無かった。
代はその事を聞いて
「絶対に鬼ヶ島組が関係してる」
と予想していた。
すると
ピーンポーン!
とチャイムが鳴った。
すると
「代! 神土さんからよ!」
と詠美の声がしたので玄関まで向かった。
すると目の前に涼子が菓子折りを持っていた。
そして
「四二杉君、貴方まで巻き込んでごめんね」
と言って渡してきた。
代はキョトンとしながら
「いいけど……俺が揉み消してしまったからあの後大変だったりした?」
と何となく自分に非はないかを確認した。
すると涼子は
「あの後互いの両親と話し合う事になったのよ……」
「そう」
「それで取り敢えず出産して育てることのした」
「あらあら……男の方もその覚悟を持ったんだ……」
と代は凄いなーと思っていると
「いや、ナマナニは屑だった」
とハッキリ言い切った。
代は吹き出しながら
「ぶふ! ナマナニが定着している」
と笑っていると
「そうね……まあそれは良いとして取り敢えず貴方も無関係じゃないから流れだけは説明したいんだけど?」
「どうぞ」
と代は頭を下げて話を聞くことにした。
「まあ互いの親が話し合って今後どうするかの話になったんだけど……ナマナニ一家がこちらには非はない、悪いのはそっちだ……そもそも息子の子供なのか……中絶したいなら勝手にしろとか言ってきて、ナマナニもうるせえな俺には関係ないだろとか言ってそこからお父さんとお母さんが激怒したんだよ」
「うわ……引くわー」
「それで私は責任を私に押し付けないでって、私だけが中絶をすることに不安にならないといけないのとか、一緒に背負ってよって言ったんだけど全く取り合って貰えなくて……」
「もはやそこまで来るとすげーな……ナマナニの屑度が……」
「その上ナマナニの両親から子供も不幸よね、あんたみたいな無責任な奴のせいでせっかく生まれるはずだったのに粗末に扱われるなんて……そう言われて」
「うお! やば!」
そんな辛そうに話す涼子は最後にこう言った
「だからうちの両親と私で育てることにした、何か凄く悔しくて……相手が悪くないみたいな感じで私達が悪人みたいに思われるのが本当に嫌で……だから育てて見返してやりたいと思ったの!」
「ええ……何かまあ分からなくはないけど……」
とジト目で見ながら話を聞く。
「まあ話はそんなところで解決かな? あいつ等もやれるものならやってみろ見たいな事を言って帰ってった」
「そうかー何かヤバい奴らだなーナマナニ一家」
「まあそうね、伊達に貴方の噂を風潮する母親じゃないってことよ」
「あのおばさんナマナニの母親だったのか……知らんかった」
代の言葉に涼子は呆れていた。
そして、
「じゃあ迷惑かけてごめんね! また明日学校で」
「おう!」
そう言って涼子は帰ろうとするが
「あ! そうだ! 忘れてた! 最後に! あんた私とナマナニの行為のボイス取ってたみたいだけど消して、今回は証拠として許すけど取り敢えず今消して」
と言って命令した。
代は手を合わせて
「なら今回のはそのままで……」
「ダメ!」
「はい」
懇願してもダメだったので目の前でデータを消去した。
「復元できないようにして」
「はい」
言われるまま、復元するか削除するかの画面を見せながら削除した。
「よし!」
そして、ようやく涼子は帰っていった。
代は
「ふー」
と心の中で
(危うく俺の7日間哲学の道フォルダーまで消せって言われると思ったぜ!)
と安心していると
「あんたがボイスのみで満足するわけないよね?」
「見せなさい、そして消しなさい」
と詠美と代美が目の前に立っていた。
「え……ちょ!」
代の静止を聞かずに二人は代の部屋へと侵入。
そして
「止めろおおおおおおおおおおおおお!」
「ええっと、哲学の道……あれ? どれが動画かわからないな?」
「全部消してもいいわよ」
「ちょ!」
「了解!」
と代美は詠美の了解を取ってフォルダー事削除した。
「ギヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
その後、代は復元ソフトを使って動画を復元しようとしたが何故か上手くいかず代美に聞くと
「それが出来ない様に設定してるからあんたには一生掛かっても復元は無理よ」
と言い切られた。
代は悲しみの余り部屋で寝込んでいた。




