呪い112-友達ではない
代は呆れたような表情で
「あああ、馬鹿だなあ……あんな嘘すぐにバレるっつうのに! 頭おかしいのか? アイツ?」
とぼやいていると
「お前大丈夫か?」
とさすがにクラスメイトは代に声を掛ける。
代は嗤いながら
「大丈夫だろ? 退学とか本当に出来る訳ねえし」
とヘラっとして答える。
だが
「でもあいつ上級国民の息子だろ? もしかしたら本気で出来るかもだぞ? それに話だって勝手に都合よく言われたらもう森瀬の証言では厳しいと思うが?」
だがその話を聞いて里美は
「それはない、私も気になって涼子にラインで何度か送ったらこれが返信されてきた」
そして、里美のスマホ画面を見るとそこには
『え? 何でそこで四二杉君の話が出て来るの? 何の話?』
と困惑のメッセージが送られていた。
代は嗤いながら
「アハハハハ!! 嘘だろ! 話合わせてからあんな事したと思ってたのに!! 馬鹿だあいつうう!」
と腹を抱えて転げ回っていた。
すると豪も他のDT男子も他の女子も
「俺等も協力する」
「ナマナニを野放しにするのはヤバいしな」
「坂本のあの行動もちょっと異常だったしねえ……いつもは取れなかったが今回は動画あるし」
「あれはヤバい……人としてどうかと思う……」
「良くあんたが殺される話は聞くけど別に直接見た事はなかったから正直不快だった……」
と皆の心が一致団結した雰囲気に代は
「皆……ありがとう、皆が友達で良かった……」
と涙を流しているとクラスメイトは困ったような表情で
「何を言ってるんだ四二杉……勘違いするな」
「そうだよ、今は向いている方向が一緒なだけで別にあんたのことは友達とか思ってないんだけど?」
「あんまり図に乗るなよ」
「正直あいつを煽る理由があったからあの時は乗っただけで別にお前と仲良くしたいから煽ったんじゃないからな……それにあの坂本がヤバいのは前々からその片鱗は出てたぐらいに体罰が酷かったから追い出す口実として手伝うだけだ……そうじゃなければお前とつるもうなんて思ってもない……」
そんな言葉を掛けられて代は
「皆冷たい……」
と感想を言った。
だが森瀬は
「皆……オゲエエ……仲良く……しなさい……」
とフラフラになりながら注意をする。
「森っちゃん! ダメだよ! 吐いたばっかりなんだから……」
「休んだ方が良いよ……」
と森瀬を心配する生徒達。
代は取り敢えず
「でもまあさすがに俺の知り合いに頼んだ方が良いかな……ああ言ったけど……さすがに問題を大きくするのもヤバいし……それにここまで悪評があれば放って置いても皆の望むままになるだろうし……」
と代の言葉に
「まあ、あれだけの騒ぎを起こせばさすがにもうこの学校だけでなくこの地域で悪評が広がるだろ?」
「多分四二杉君の知り合いが止めるからこの地域のみだろうけど……本当に良いの?」
その言葉に代はニタリと嗤い
「ああ! 良いんだ良いんだ! それがとても良い……」
と数分間スマホを使って連絡を入れてから
「さてと、あいつ等がどんなことを言っているのか見物に行くか……」
と代はそのまま廊下を走って行ってしまった。




