呪い107-暗黒竜
女子達は
「え! あんたまさか……」
「この声って春郎君と涼子ちゃんだよね? どういう……」
「てかあんた何でそんなデータあんの?」
「たまたま見つけて録音しちゃった……だって俺だって男だもん!」
そんな代の言葉に他の男子も頷いていた。
すると春郎だけが真っ青になって
「そっそんなの作りものだ! どうせこいつがいつもお世話になってる怪しい奴等に用意して貰ったんだろう! そうやって俺の責任にして自分は逃げる気か!」
と反論するが代は
「じゃあこれが偽物である証明をしろよ、そんなの憶測だろ? 俺は一応は証拠を持って発言をしていますがあああ? これが偽物である証拠でもあるのか? 怪しい奴だけでは証明にはならねえだろうがよ!」
その反論に春郎は代を睨みながら
「何言ってんだ? お前みたいな奴の証言を信じる奴がいるとでも思ってるのか? 俺はこの学校ではサッカー部のエースで成績優秀で人気者だぞ! お前みたいな変な能力で忌み嫌われてる奴の証言何て信じるかよ! 馬鹿じゃねえの!」
さすがに代はケタケタ嗤いながら
「人気者おおぶふうう!! そんなのが証明って! ぶうう!! 嫌われているから証明にならないって! ウケるんですけどおお!! もうちょっとマシなこと言ってくれると思ったのにいいい!! アハハハハハ!!」
と爆笑していた。
他の生徒は
「まあ確かにあいつは皆からは嫌われてるけど……さすがに……」
「でも変な奴等と関わっているのは本当だし……どうなんだろう?」
「でもこの声って作れるものなのかあ?」
と生徒間での意見は様々であった。
すると代は
「じゃあ森瀬先生に聞いてみてはどうでしょうか! あの人なら証明出来ますよ!」
手を上げて発言した。
それを聞いて春郎は
「はあ! どうしてお前がそんなこと分かんだよ!」
と焦り出し、冷汗を掻き始めた。
代はニタニタしながら
「だって俺がお前等の行為を森瀬先生にそれとなく伝えたもん! 次の日取り敢えず見に行ったけど何もしてないところを見ると見つかったんじゃないの? そうなんでしょ? だから森瀬先生も気を遣って諸事情で休みって伝えたんじゃないの!」
その言葉に春郎は唖然とした。
(こいつ……チクったのか……俺と涼子の行為を勝手に録音しただけでなく……チクったのか……しかも森瀬先生が来た時に俺は上手くするはずだったのに……)
春郎は怒りを抑えられなかった。
「ふざけるな……お前……ふざけるなよ……」
「え? 何を? 森瀬先生に証言を頼んだこと? つまり認めるの?」
と嬉しそうにしながら代は俯く春郎を覗き込む。
すると春郎は突然代に掴み掛り
「ふざけるなあああ!! お前のせいで! 俺は! 俺は! つけなくても上手くするつもりだったな……こんなはずではなかったんだ……それなのにお前が勝手な事をしたせいで……中に……ううううう」
と勝手に泣き出してしまった。
しかし、その事が原因で完全に春郎の責任であることが露呈してしまった。
そんな春郎を見て里美は
「最……」
低と言おうとした瞬間
「え? お前まさか生でしたの? 中学二年生でえええええええ!! ええええええええええ! 嘘おおおおお! マジかよおおお! さすがにないわああああ!」
と代がテンションを上げながら指を差す。
すると今まで黙っていた他のDT男子達は日頃モテる春郎への逆恨みや妬みや嫉妬を晴らす為に
「マジかよおお! それはダメだろおお!! その年でそんな事ってええ!」
「上手くやるって何がだよおお! お前がいくら玉遊びが上手いからってそっちの玉遊びも上手く出来ると思ってたのかよおおお!」
「うわあ! ドン引きいい!」
等々と皆々がここぞとばかりに代に同調した。
春郎は震えながら
「や……止めろ……違うんだ……」
だが皆は止める気配がなく
「一体何を止めろって! 止めるべきだったのはお前だったなあ!」
「え? 何々? そもそもどうして我慢出来なかったの? どうしてしちゃったの?」
「もしかしてアレか? 皇が突然右手が疼いたようにお前の股に垂れ下がる暗黒竜でも疼いちまったのか!」
「ぶふうう! アハハハハハ! 股に! ぶら下がる! 暗! 黒! 竜うううう!!」
と代は腹を抱えて大爆笑した。




