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呪い10-送迎

そして、代美が数分間の入浴を終えて


「ふー……お先にありがとうございます」


とさっぱりとした表情で髪をタオルで巻いてお風呂場から出てきた。

顔を赤らめながら詠美が近くでビールを飲んでいるのを見て


「何かあったんですか?」


と聞いたが詠美は微笑みながら


「いえ何でもないわ、じゃあ私も入るわ」

「分かりました」


と会釈をして詠美はお風呂場へと向かった。

代美は何故詠美がドアの前で待っていたのか分からなかったが詠美は特に気にすることなく昨日の寝室へと向かった。

そこにはすでに布団が敷いてあり、ドライヤーも置いていた。


(本当に何から何までお世話になったな……お願いされた通り代君の送り迎えと話相手になってあげないと……でも本当にそれだけでいいのかなあ?)


と少し考えながらドライヤーで髪を乾かした。

何か物音がする気配はあったが代美は気にせず、その後詠美も戻ってきて眠りに着いた。

次の日、代美は目を覚まして洗面台に向かった。

代はまだ起きていないようだった。

そして、歯を磨き朝食を食べる終える。

しかし、代はまだ起きて来なかった。

時間は大丈夫だがそれでも気になり少し様子を見に行くことのした。

代にはまだ代美が送り迎えする話をしていないので当然早く起きると思い気になったのであった。

そして、代の部屋のドアを開けると


「代君!」


代はタンスの下敷きになってもがいていた。

代美はすぐさま代の上に載っていたタンスを持ち上げようとするが上がらなかった。

すると


「どうかしました? 大きな声で」

「大変です! 代君がタンスに下敷きに!」


詠美はそれを見て


「ああ、そういえば……まあ壊れた物は血で治せるけど別に元の位置に戻すわけではなかったわね」


そして、詠美は代美と一緒にタンスを一緒に持ち上げて元の位置に戻した。

代は疲れた表情で


「ねびだい」


と言って寝ようとするが詠美は


「あんた学校行きなさいよ」

「眠たい……これで授業は辛い……本気で辛いからマジで辛いから体調不良で休みにして」

「あんた体調不良とかあるの?」

「いや大丈夫だけど下敷きで頑張った……だから休む今日は……義務教育だし退学とかない」

「ああ……代美さんごめんなさい、こいつ聞きそうにない……まあ助けなかった私にも原因があるしごめんね」


と詠美は申し訳なさそうに言った。

代美は苦笑いしながら


「そっそうですね……分かりました、ではまた明日送り迎えしますね」

その話を聞いて代は


「? え? 送り迎えして貰えるの?」

「うん、そうだよ」

「シャア! 次からはゆっくり眠れるぜ!」


と嬉しそうにしながら布団の中に入って眠った。

詠美は代を見ながら


「じゃあお仕事頑張ってね」


代美はその言葉を聞いて


「はい! 行ってきます!」


と言って仕事の準備をして四二杉の家を出た。

そして、車を走らせて研究所へと向かった。

研究所について代美は研究所のドアを開けて入ると


「姫島さん! ちょっと来て!」


血相を掻いた年配の女性が代美の手を引っ張った。


「え! あの!」

「いいから来て!」


そう言ってそのまま引っ張り続ける。

代美は不思議そうにしながら


「何かあったんですか? 桜さん! まさか昨日の!」

「そうよ! 昨日のヤクザ共が! 貴方が帰った後また来たの! 我々がここの拠点を置いた本当の目的を邪魔しにね!」


その言葉を聞いて代美は


「ここに拠点を置いた本当の理由?」


と冷汗を掻きながら引っ張られるまま研究所の廊下を走った。

そして、研究所の奥の方に広間の様な大きい部屋に辿り着いた。

そこには昨日鬼ヶ島と呼ばれるヤクザの男に胸倉を掴まれていた主任がいた。

代美を連れて来た桜と呼ばれた女性は


「主任! 連れてきました!」

「桜君! どうして! 彼女を巻き込む気か!」


驚くように主任は桜に怒鳴った。

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