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60 雪だるま


 学校は終わってもう冬休みに。

俺は年末は食べて寝て、ゴロゴロして過ごすつもりだ。

もう時間は昼前、

冬休みだしこんな時間まで寝ていても誰も文句は言わない。

リビングに降りて昼ごはんを食べるか。



「おはようー」


「おはようってもうこんな時間よ?」



母さんが言う。



「昼ごはんなに?」


「あー、お母さん出かけないと行けないから何かコンビニで買ってきてくれない?」


「えー」


「しょうがないでしょ?家に何もないのよ。自分で買い物行ってきて」


「はーい」




ということでお昼ご飯を買いに行くことに。



「雪積もってるから気をつけなさいよ」


「マジで!?」



 俺が住んでるこの地域で雪が降るなんて珍しいな。

窓の外を見てみると確かに雪が積もっていた。

俺は寒いのが苦手だから最悪だ。




「行ってくる」



 外に出ると一面雪景色だった。

全てが白に包まれている。

一歩踏み出すごとに自分の足跡が残っていく。


 っていうかめっちゃ寒い。

コートにマフラーに手袋をしているのに全然寒い。

街ゆく人もみんな冬の重装備だ。

雪が降っていて風情はいいが、寒すぎる。

早くコンビニに行って帰ろう。


 その時、電話がかかってきた。

蓮だ。



「もしもし?」


「一馬!雪積もってるぞ!駅前の公園で里奈と遊んでるから来いよ!」


「いや、俺は」



 行かないと言う前に電話を切られた。

強制参加?


 遊んでるって、何してるんだよ。

雪だるま作ってるのか?

・・・雪合戦とかだったらすぐに帰ろう。



 先にコンビニに寄ってから駅前の公園へ向かった。

雪なんて学生とかは嬉しいかもだけど社会人は迷惑なだけだろうな。

電車止まったりするし。



 公園に着くと、すでに近所の子供達が走り回っていた。

そこら中に足跡がある。

蓮たちはどこにいるんだ?

公園の奥まで行ってみる。


 公園の奥へ歩いていると、

なにやら奥で騒ぎ声が聞こえた。

絶対蓮たちだ。



「雪!雪だ!」


「やべぇぞ!」



・・・うるせぇなー。



「ねぇ蓮!向こうの方めっちゃ積もってるよ!」


「ホントだ!おい里奈!馬鹿でかい雪だるま作って近所の子供達、驚かそうぜ!」



 蓮と梅澤だ。

何やってるんだお前ら・・・

さっきの子供達よりはしゃいでるぞ。


 木の陰に隠れて少し観察する。

2人とも俺と同じくコートにマフラーに手袋で重装備だ。



「ねえ蓮!雪合戦しよ!」


「やろう!」


 

 よし帰ろう。

雪合戦なんて最悪だ。

帰ろうとした時、

俺の背中に雪玉が勢いよく当たった。



「痛っ!」



振り返ると橘だった。



「隠れて何やってんの?」



橘の声につられて蓮と梅澤がこちらを向く。



「あ!一馬、来てたんじゃねーか!」


「来てたなら言いなさいよ」


「いや、俺帰らないと、忙しいし・・・」



しかし無理矢理、橘に背中を押されて蓮たちのところへ連れていかれる。



「一馬くん、嘘でしょ?」



橘が問い詰めてくる。



「嘘じゃない・・・よ?」



「へー、さっき一馬くんのお母さんに会って、今日は一馬くんずっと暇だって聞いたけど」



ダメだ、全てバレている。



「じゃあ大丈夫だな!今日は一日中雪遊びするぞ!」


「おー!」



 蓮の掛け声に合わせて橘と梅澤が声を出す。

最悪だ・・・


 その後は地獄だった。

雪だるま作りに雪合戦、さらには謎にかくれんぼなど、

さんざん遊びに付き合わされた。



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