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どうやら俺をいじめているギャルが俺のことを好きらしい  作者: ぺいぺい
橘目線(下の主人公目線がメインストーリーです:更新停止)
4/97

4 後悔

主人公目線の時に橘はどう思ってたのかを書いているので、先に主人公目線の4話 勘違い を読むことをお勧めします。



 今日は疲れた。

バスケで試合ばっかさせられてめっちゃ動いた。

みんなガチすぎ。

これは明日筋肉痛かも。


 いつものように放課後、体育倉庫に向かう。

ガラガラッ、体育倉庫の扉を開ける。


 あれ?誰もいないな。

いや、よく見ると体育で使うマットの上で加藤が寝ている。

体育で疲れたのかな。

起こさないように静かに近づく。


・・・寝顔可愛いな。


 いつも見れない加藤の寝顔を見てドキドキする。

顔に落書きでもしてやろうかな。

そんなことを考えていると体育倉庫の扉が開いた。

里奈たちだ。




「京子聞いて〜さっきさ〜、え?誰それ?」


「あー、加藤が寝てるみたい」


「え〜まじ〜?」


 里奈たちが寝ている加藤の周りにゾロゾロと集まってくる。

何か嫌な予感がする。


「寝ている間に鞄、漁ってやろうぜ」


 里奈がそう言うと、加藤の鞄を開け始めた。

体育倉庫の真ん中で里奈たちが鞄の中をごそごそ漁っている。

私も気になるので側でそれを見ている。


「筆箱だっさ、中学生かよ」


好きに感想を言っている。


「なんだこれ?絵じゃん」


 里奈が何かを見つけた。

それはスケッチブックのような紙に人やデッサンなどが書いてある。

中にはローマ風の女性がはだけたような絵もあった。


「まじ?裸じゃん、キモ」


 マットの方で動く音が聞こえた。

加藤が起きたようだ。


「これ、お前の?」


里奈が絵を手に加藤に聞く。

加藤は見られたくなかったものを見られたような顔をしていた。


「そう・・・だけど」


え〜まじ?やばー、という声が聞こえる。


「お前こんなの書いてんの?時間のムダだからやめとけよ」


 里奈はそういうと持っていた絵を床にばら撒いて笑いながら踏みつけた。

アハハッ、という笑い声が体育倉庫に響く。

私は笑えなかった。


「それにこの絵、京子だろ?」


 里奈が加藤に持っていた絵を突きつける。

その絵は黒髪ロングに切れ長な目にイヤリングで、私そっくりだった。


「・・・違う」


私じゃなかったのか、こんなにそっくりなのに。


「おい京子、この絵破ってやれ!」


 里奈が絵を渡してくる。

受け取った絵をまじまじと見る。

やっぱり私だ。

加藤の顔を私だよね?と言う風に見る。


 でもなんで嘘ついたんだろう。

恥ずかしかったから?それとも私のことが嫌いだから?

もうどうすればいいかわからなかった。


「おい京子、何やってんだ、早く!」


 里奈が急かしてくる。

ここで絵を破かなかったら里奈たちに嫌われるかな。

加藤も気になるけど、里奈たちも大事な友達だ。

それに絵、1枚ぐらい破っても笑って許してくれるだろう。


 そんな軽い気持ちだった。

ただ破っていい訳を探していただけだった。

紙の真ん中を持ち、勢いよく破った。

綺麗に二つに破れた絵が床に舞い落ちる。




 紙が空に舞っている刹那、加藤の顔を見た。

顔を見てわかった、絶対に破っちゃいけなかったって。

でももう遅かった。

絵は破られて2枚になっており床に落ちた。




「あはっ!こんな下手くそな絵描いてどーすんだよ!」




 後悔しているのは私だけだった。

里奈が絵をさらに細かく破いていてそれを見て私と加藤以外が笑っている。




「お前ら狂ってるよ」




加藤が呟いた。




「・・・は?」




 里奈の返答に体育倉庫が静まり返っている。

空気が凍る。




加藤が鞄を持って体育倉庫から飛び出した。




 私はそれを見ていることしかできなかった。

加藤の言った「お前ら狂ってるよ」のお前らに私は入っているのだろうか。


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