3 特別な関係
主人公目線の時に橘はどう思ってたのかを書いているので、先に主人公目線の3話 体育後 を読むことをお勧めします。
体育が終わった後の授業は暑すぎる。
髪をゴムで縛ってポニーテールにしている。
こうでもしないと暑くて仕方ない。
それに教室にあるエアコンをつければいいのに、校長の許可が無いとつけれないとかなんとか。
そんなんじゃ、教室にある意味がないじゃん。
今度お父さんに言ってやる。
体育の後はいつも加藤に私を扇がせている。
パタパタという音とともに流れてくる風が気持ちいい。
机の上にはシーブリーズがある。
フタと本体の色が違う。
加藤も持ってたから勝手に交換してやった。
・・・こういうのはカップルがやることだよね。
でも憧れてやってしまった。
フタを交換するなんて、なんかいいじゃん。
特別な関係みたいで。
それにこれで彼氏がいると思われてもいいし。
この前も男子バスケ部のキャプテンに告白されたし。
当然断ったけど。
まあ、顔はかっこよくて運動もできて完璧だったけど、
なんかプライド高そうに感じたし、一回も話したことないのに急に告白されても困る。
・・・それに今は、気になる人もいるし。
チラッと隣の席の加藤を見る。
なんかぼーっとしてる。
「手、止まってるんだけど」
そう言うと、もう一度加藤が私を扇ぎ出した。




