勇者送還!2
改稿!
俺はどこにでもいる社畜、今日リリースの神ゲーのために最速で帰宅しただけの社畜…だった。さっきまでは。
朝起きたらなんかすごそうな屋敷に居た。俺の足元に魔法陣みたいな図形が…
きっと夢だろうと思って自分の頬をつねってみる。痛い。……何やら貴族っぽい人が話しているが言葉はわからん。
どうやら俺は異世界に召喚されたみたいだ。あーダルい。勇者とかダリーわー、魔王倒せ?知らんがな、なんでンなことやらなきゃいけねーんだよ。俺にはゲームが待ってんだよ!
とか考えていたら突然貴族っぽい人に話しかけられた。「おい、お前はどこから来た?元いた国の名前を言え!」
「日本からです」…初対面のやつにもうちょい礼儀とかあるだろ。俺の中でこいつの評価が下がった。と、その貴族(笑)が本を開いて何か読み上げている。どうやら召喚関連の何からしい。
「日本人:成長率A、知力B……戦闘力E!?
別のやつにしよう。なに、どうせ魔力なぞ腐るほどある。」その時執事?っぽい人が「日本人は割と当たりですよ!」とか言っていたが…。何こいつら?その言葉にイラッとした瞬間、俺の足元に魔法陣が現れた。
「勇者、送還!!!」
貴族っぽい奴が叫んだ直後、俺は自室のベッドに放り出されていた。
むかつく体験だったが…まあ元の時空に戻れたし許そう。
さーてゲームを起動してっと…このキャラは…はずれかな?引き直すか…
____「別のやつにしよう。なに、どうせ魔力なぞ腐るほどある。」___
俺はリセットボタンから手を離した。
(完)