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異世界に落とされた…  作者: ほのぼのる500
隣人とは……適度な距離が必要!

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24.神国もか……。

「…………悪い。こんなに愚痴を言うつもりはなかった」


溜め込んだものを発散して、いつものアイオン神に戻ったみたいだ。

良かった。


「気にする必要は無いよ。アイオン神は、ちょっと頑張り過ぎたんだ。しっかり休憩を取らないと」


俺の言葉に苦笑するアイオン神。


「そうだな。休憩は必要だな」


それにしても落ち神、元第1位の神を崇めている神達がいるとはね。

しかも、解放を狙っているなんて。

その行動が、第1位の神を追い詰める事になるかもしれないのに、愚かだ。


第1位の神は今、力を封印された状態である場所で監禁状態。

そして、彼女が持っていた力を毎日奪っているそうだ。

なんでも、一時期は力を奪ってかなり弱ったみたいなのだが、なぜか力が元に戻ってしまったらしい。

それで力を奪う事になったとか。


「その奪った力は、どうしているんだ?」


「神国を動かす魔石に補充しているそうだ」


なるほど、ちゃんと利用しているのか。


「はぁ、仕事に戻らないとな」


嫌そうだな。


「あまり無理しないように。それと、今日みたいに限界が来る前に来いよ。愚痴を聞くぐらいしか出来ないけどさ」


「ありがとう。助かった」


アイオン神は嬉しそうに笑うと、帰って行った。

疲れた表情はしていたけど、最後は笑っていたので少しは気持ちに余裕も出来ただろう。


「リーダーは、神国の事をどこまで把握しているんだ?」


「落ち神を崇めている神達がいるのは把握しています。ただ、まだ全容は把握していませんが」


「そうか」


リーダー達、ゴーレムは凄いよな。

「もしかして知っているかな?」とは思ったけど、しっかり把握しているんだから。


「ただ、その集団も1つの集団ではありません」


えっ?

どういう事だ?


「落ち神の扱いで意見が異なっています。1つは落ち神を解放して、創造神に据えようとする集団。もう1つは、落ち神の存在や力を利用して自分達を今の神国で優遇させようとする集団です」


2つ目の集団は、苦労せずに美味い汁を吸いたい連中って感じだな。


「そうなんだ」


纏まっていない集団は脆いから、それほど心配する事は無いのかな?


「心配ならすぐに潰しましょうか」


えっ、……脆いとは思ったけど、そんなすぐに潰す事が出来るのか?


「あ~、神達の問題だから。こっちに火の粉が飛んでこない限り静観しておこうか」


「分かりました。しっかり監視はしていますので、この集団は問題ありません」


「うん。……んっ?」


今、リーダーはこの集団と言ったよな。

つまりこれ以外にも問題になっている集団がいるという事か?

アイオン神が触れなかったという事は、神達はまだ知らないとか?

いや、それは考え過ぎだろう。


「……他に問題になる集団があるのか?」


「落ち神に、呪いが力になると教えた神がいるようです。ただしその神が今、どこにいるのか、どんな存在なのか分かっていません」


呪いが力になるか。

どうやってそれを知ったのかが気になるな。

そして、今は何をしているのか。

もしかしたら、第1位のような神を作っている可能性もある。

とはいえ、これらを調べるのは安全ではないよな。


「リーダー、あまり危険な事はしないようにな」


「はい」


それにしても、魔界にしても神国にしても面倒くさい問題を抱えているよな。

魔界は、これからの方針に影響を及ぼすし。

神国は、どうも神達の方向性がバラバラのような気がする。


「創造神って力は強いんだよな?」


バラバラの神達を纏め上げる事は出来ないのか?


「力は強いです。が、覚悟が足りないです」


それは、駄目だろう。

流されるように生きてきた俺が言える事では無いけど。

俺とは立場が違うんだから。

んっ?

立場……同じになってないか?

気付かなくていい事に気付いてしまった。

いや、ちゃんと理解しないと駄目なんだけど。


「主、どうしましたか?」


リーダーの心配そうな声に首を横に振る。


「大丈夫」


覚悟か。



…………


魔界某所

―魔神 ギュア―


「捕まえたか?」


「いえ、まだです」


「ぐっ」


思い通りに行かない苛立ちを、目の前の者に当たりそうになるのをぐっと耐える。

今は力だけでなく、魔神として仲間を率いる力を見せ、より多くの同志を集める必要がある。

だから、俺の力になっている者達。

特にこの目の前の者のように、能力のある者に八つ当たりはマイナスだ。


「分かった。やはりオアジュ魔神と共に、あちらに渡ったのか」


「おそらく、そうだと思います」


くそっ。

もっと早く、カーシャを捕まえていれば。


「カーシャ以外に適した者はいないのか?」


「今のところ見つかっていません」


カーシャには少し不思議な力があった。

そしてその力に、我々の魔神力を強めてくれる可能性がある事が発覚した。

だから研究するために、魔界のルールで手に入れようとしたのに。

まさか、オアジュ魔神が妻と一緒に連れて行くとは。


「オアジュ魔神の子供らはどこにいる?」


「見失いました」


「はっ?」


今、何を言った?

見失った?


「奴らの闇の魔力を追っていただろう? 見失ったという事は、死んだのか?」


「……おそらく、彼等の力がどこにも感じられないので、死んだと思われます」


くそったれが。

これで、オアジュ魔神を魔界に連れ戻す方法が無くなった。


「カーシャと同じ力を持つ者がいないか、徹底的に調べろ。ただし、他の奴等にはばれないように注意しろ」


「はい」


目の前にいた者が、頭を下げ去って行く。

それを見送り、ため息を吐く。


他の奴等か。

……目障りだな。

魔界の王は、既に力が残っていない。

排除は簡単だと思ったが、奴の意志を継ぐ存在が現れて俺の邪魔をするなんて。

他にも、神の世界を潰すだと?

それこそ、魔界の力を弱める原因になる。

弱ったところを、神達に襲われたらどうするつもりだ?

あ~どっちの奴らも、本当に目障りだ。


そしてもう1つ。

その存在を感じてはいたが、まさか存在証明を受けるとは思わなかった。

呪いの世界か。

あの得体のしれない世界が登場したというのに、魔界の者達は神国だけを気にしている。


「まぁ、まだ出来たばかりの世界で、脅威になる事はないが」


少し調べたが、まだ呪いの世界には、属した世界が1個しかないみたいだった。

統治する者の力が、それほど強くないんだろう。

強ければ、自分達の手足になる存在を量産するはずだからな。


「今のところ、呪いの世界が魔界の脅威になる事はなさそうだな。なるとしても、まだまだ先の話だ」


とりあえず、早急に魔界の王にならなければ。

はぁ、もっと優秀な部下が欲しいところだな。


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― 新着の感想 ―
[一言] 魔界の人は脳筋ぽいなあ
[一言] 神国と魔界が油断してる間に、呪いの世界が強くなりますように!進化!進化!
[気になる点] と、思っていたら逆に潰されるパターン!
感想一覧
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