表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に落とされた…  作者: ほのぼのる500
浄化は基本!
39/672

39.巨大な虫…糸を巻き巻き

巨大な虫が一斉に視線を向けた。

…逃げたい。


なぜここに?

…親玉さんに何かしたかな? 俺。


いろいろ頭の中を駆け巡っている間に、親玉さんが巨大な虫の1匹を俺の前に持ってきた。

サイズは120㎝ぐらいある、本気で逃げたい。

しかしここは親玉さんを信じて、この子は大丈夫…きっと。


「ぅわ!」


とっさに腕で顔を守る。

巨大な虫から何かが俺に向かってきた…攻撃?


攻撃が収まったので腕を下ろすと…?

腕に無数に絡んだ白い――


「糸??」


腕には無数の糸が絡んでいる。

…なるほど糸か。

確かに糸がほしいと言ったな。

…攻撃ではなかったのか、びっくりした。


俺が想像したのは綿のような糸になる素材。

現実、糸を吐く巨大な虫。

…まぁ糸にする手間が省けたと思えば…きっと納得できるはず。


親玉さんが忙しなく動いて糸を回収していった。

何だろう?


……


巨大な虫を家に持って帰ることにする。

一緒に来ていたチャイとクロウの背に巨大な虫、各2匹。

…なんだか見た目が…


様子を見ていると、巨大な虫は親玉さんの指示に従っているように見える。

不思議な光景だな。


家に帰ってさっそく巨大な虫の糸部屋を2階に作成。

エサとなる葉も一緒に持って来たので部屋の一角に置く。


糸として使うのに必要なものを考えて作っていく。

重要な糸を巻きつける棒。

あとは…岩人形を新たに2つ作成。


糸を巻いて巻いて~

よろしくお願いします。

岩人形が動き出した。


巨大な虫は岩人形が近づいたときにビビっていた。

可愛いのに、今度の岩人形は目を三つ目にしてみた。

通常の場所と額の部分に一つ。

仕事別でなんとなく。


学生の頃に日本の妖怪にはまっていた、懐かしい。


順調に巨大虫から糸が棒にクルクル。

クルクル、クルクル。


うん、糸を確保した。

糸はなめらかでかなりきれいな糸だ。

服にするのも岩人形にお願いすればできるはず…

ただし、その工程をどうすれば?


編み物の工程なんてまったく思いつかない。

糸が絡み合っているイメージしか思い浮かばない。

ベッド以上の難題が…。


……


すごい、ベッド作成チームの岩人形。

なんだか俺が想像していたより、しっかりしたベッドが出来上がっている。

しっかりとした木枠の中にしっかり組み込まれた横板。

風通しの隙間もあるすのこタイプ。

俺がのってもびくともしないロータイプベッド。

しかも、コアたちの分まで。


ん?マットレスがないから隙間があったらダメでは?

急いで板を加工して岩人形に仕上げてもらった。

ごめん、俺のイメージミスです。


1体の岩人形が、座っている俺の肩をたたいて励ましてくれた…あれ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
岩人形ミニオンズだー。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ