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異世界に落とされた…  作者: ほのぼのる500
片付けは隅から隅まで!
175/672

20.優秀すぎる……何があるんだ?

家の前に置かれた真っ黒な石のような物を見る。

これから長く付き合う物だし、名前でも考えようかな。

分かりやすいほうがいいよな……石ではないが、吸収石でいいか。

神力を吸収させているしな。

この世界に日本語が分かる奴がいなくてよかったかも、周りの仲間を見る。

……本当に。

森から丸い物体が、こちらに向かって飛んで来る。

見ると、森を飛び回って来ただろう魔物の石が、吸収石の上に乗るところだった。

次の瞬間、少し光って魔物の石から吸収石へ光が移動して消える。


「ん~、やっぱりイメージとちょっと違うな。まぁ、吸収石に集めると言う結果はあっているから問題はないが。イメージが上手く作れなかったのかな?」


大丈夫かな?

吸収石や飛び回っている魔物の石は、いつの間にか岩人形が管理してくれている。

いや、俺だって何度も魔力を流して変化が無いか確かめているが、岩人形が管理してくれていると安心感が違う。

俺1人だと不安しかないからな。


さて、俺や仲間達に影響を及ぼす神力も、ある程度森から消えた頃かな?

そろそろ3バカが残した物を探しに森へ入るか。

おそらく魔力で捜すより、神力を捜した方が早いだろう。

森を覆っていた壁も魔力では判別できなかったし。

俺が神力を使えたら、判りやすいのかな?

ん~、そんな簡単に神力って使えるのかな?

まぁ、時間がある時にでも試してみるか。


よし、森を調べるか!

とりあえず、森の中の神力を捜そう。

神力が多い場所に原因があるはずだ。

覚えた神力の力を思い出しながら、森全体に感知魔法をかける。

森の隅から光の線が反対の森の隅まで移動する。


「あれ? おかしいな」


もう一度、感知魔法を発動するが神力を見つけられない。

吸収石が視界に入る。

森から魔物の石が帰って来る……魔物の石、優秀すぎる。

まさか、森から神力を消してしまうとは。


「吸収ストップ」


魔物の石に帰って来るように魔法を発動。

しばらくすると森を飛んでいた15個の魔物の石が、吸収石を囲うように円になって地面に並ぶ。

すぐに魔物の石を持つ岩人形が、1つ1つ石を確認し始めた。

……優秀すぎるよな。

あ~、それよりもどれくらい待ったら新しい神力って生まれるのかな。

ちょっとお茶でも飲んで待つか。


親玉さんやコア達とお茶を飲みながらのんびりする。

時間にしたら1時間ぐらいかな。

感覚があっていればの話だが。

さて、もう一度感知魔法を発動。

お~、……えっ?

頭の中に浮かび上がった森の映像に数か所、白く光っている場所がある。

おそらく神力が多い場所だろう。

……一番光の強い場所が5か所、いや7か所かな?

次に光の多い場所が4……8か所。

それと微かな光だが、何か異様な印象を受ける場所が5か所。

全部で20か所か……3バカども多いわ!

と言うか、何が出て来るのか怖いな~。

さて、場所は……森の上から見た映像を魔法で忘れないように記憶する。

とりあえず近場から行きますか。

家から光っている場所までの方角を確かめる。

どうせ道は無い、まっすぐ突き進めばいいよな。

その前に、「吸収はじめ」

これで良し。


森へ入ると、コアとチャイ、2人の子供達で合計8匹。

そして親玉さんに親蜘蛛さん達と子蜘蛛さん達。

……お供が異常に多いような気がする。

おそらく魔力の使いすぎて倒れたのが原因だろうな。

心配かけて、申し訳ない。

まぁ、俺も心強いのでうれしいのだが。


森を走って、光っていた場所へ向かう。

走って……走って……走って。

場所は確かめたが、距離を調べるのを忘れていたな。

一番近いと思った場所も、遠かった。


「はぁ、この辺りかな?」


上から見た映像を思い出しながら、川の位置や木の位置で確認。

間違いないだろう。

周りを見回す。

おかしいな、この辺りに何かあるはずなのだが。

もう一度、神力を感知魔法で調べる。

……何かに邪魔されてうまく魔法が発動しない。

邪魔をされるのは、森の結界に次いで2回目だ。

間違いなく3バカが原因だろうな。

何を隠したいのか。

そうとうやばい物だったらどうしようかな。

まぁ、それよりどうやって見つけるかだが。

魔法は諦めて、周りを探索してみるか。

歩き出そうとすると、何処からともなく魔物の石が飛んで来る。

様子を見ると、俺達がいる場所から少し離れた場所の上空で、数回旋回を繰り返して飛び去った


「……あそこだな」


魔物の石が旋回した場所へ向かう。

どうして魔物の石は、場所が分かったのだろう?

後でこれも調べないとな。

少し崖になっている場所に穴が見える。


「洞窟か?」


近づくと、少し違和感を感じる。

何だろう?

チャイが穴に近づくと、バチッと言う音と共にチャイが弾き飛ばされる。


「ギャッ!」


「チャイ!」


弾き飛ばされたチャイのもとに走り寄って、怪我がないか確かめる。

結界が防いでくれたようで怪我はないが、弾き飛ばされた事に驚いているようだ。

コアが顔をすり寄せて、落ち着かせている。

チャイは数度頭を振って落ち着いた。

はぁ、よかった。


穴に近づいてみる。

親玉さんがカチカチと牙を鳴らして警戒を促してくる。

頭を数度撫でて、落ち着かせる。

おそらく結界だろう。

此処まで警戒するって、本気でやばいモノか?


第2章、20話突破。

総合評価、ブックマーク登録、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 神がしでかしたのに神が動かないとか怠けすぎだろ(笑)少なからず神殺しは決行よな(笑)
2020/02/13 23:23 退会済み
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