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脇役らしく平和に暮らしたい  作者: 櫻井 羊
小学生編
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じゅういち 一年遠足 後半

 動物園に入ったすぐのところに4組の担任が立っていた。木野村が心配で迎えに来たようだ。私は先生に木野村を引き渡す。


 さてと、私は当初の予定通りぼっちで動物園を回るかね。



 そういえば、何故木野村は迷子になってたんだろう。私は1組の委員長だから1組の一番うしろ。副委員長の秋田くんが1組の先頭だった。そして、組の並びとしては1組が一番後ろ、4組が一番前のはずだ。私は本当に最後尾だったし、影も薄い。しかも道の端にあった花壇の花が綺麗だったんでそれを撮ろうとして列から離れるというアホなことをしたんだから私の方は自業自得。先生が私に気が付かなかったのは運が悪かったんだろう。

 しかし、木野村は4組。木野村が私のように組の最後尾にいたんだとしても、その次に続いている3組の子どもたちの目がある。それに、先生の目もだ。もし木野村が先頭を歩いていたんだとしても4組の子供の目がある。先頭がいなくなって気が付かないはずがない。最後尾で見てくるのが先生くらいしかいない私に対して木野村は多くの人間に見られていたはずだ。それらすべての目をかいくぐって迷子になるとか…………私以上に運が悪いとしか言いようがないぞ。本当にそんな偶然起こるのか? うーん……。なにか重要なことを忘れてる気がする。





 数分後、深く考えたところで答えは出ないので私は考えるのをやめた。



 その後無事みんなと合流し、ご飯を食べて、博物館を周った。博物館は早苗ちゃんたちと周った。早苗ちゃんたちは鉱石が気に入ったようだった。鉱石は本当に綺麗だったな。


 それからはもうはぐれることもなく学校へ戻ることができた。一度はぐれてしまったので先生に見張られていたし、はぐれないのは当たり前か。




 家に帰って兄に聞いたところ、4年生は数日後に美術館へ遠足で行くそうだ。もう遠足じゃなくて郊外学習って言えばいいと思う。

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