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プロローグ3 ~本当の死因~

  「・・・・・・・・申し訳ない」


 なぜ俺は神様に謝られているのだろうか? 


 ここに来てからのことを思い返してみてもなにか謝るようなことをされたという記憶はない  


 再び混乱していると神様はそれ以上に衝撃的なこと話し出した

 

 「実は君が死んでしまった本当の理由はこちらの不祥事が原因なんだ」 

 

 ・・・・・え?・・・どういう・・・・ことだ?

 

 俺はトラックに轢かれて死んだはず・・・それなのに神様側の不祥事?もしかして何かのミスで?

 

 「あの・・・不祥事ってどんな?」


 「いいかい?今から告げるのはとても理不尽なことだ、君は十分すぎるほどに憤怒する権利がある、

 

 なんなら僕に向かって殴りかかってもいい、だが君には伝えなければならない」

 

 殴りかかってもいいって・・・流石にそれは大げさすぎじゃないか?


 「君はこちらに五十人いる神の内、ある一人の低位の神の娯楽の対象に選ばれてしまったんだ・・・・・・つまり」










 

 

 

 

「君は神に遊びで殺されたんだ、トラックの音が聞こえなかったのがその証拠さ」

 

 

 

 

 

 













  ・・・・・・・・・・・は?


 ちょっと待ってくれ、遊びで殺された?命を奪うことが娯楽?それに神様が五十人いる?どういうことだ?


 全く分からない、納得がいかない、理解ができない、そんな下らないことの為に俺は死んだのか?


 ・・・・・・・・・・・・・・ふざけんじゃねぇ!

 

 もし神様のいう不祥事がただのミスであるならば納得は出来なくとも神様だって失敗はあるんだと理解はできた、


 だが、神様から告げられた言葉は納得は勿論、理解も出来ない理不尽な言葉だった


 「あ・・・・・あ・・・・・・あ」


 「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


 ふざけるな! ふざけるな! ふざけるな! ふざけんな! なんでだよ!なんでだよ!なんでだよ! 

 

 俺がなにをしたっていうんだ! 努力をしなかったからか! 確かに俺はこれまで努力をしても無駄だって決めつけて努力すること自体を諦めたさ!


 悠斗のやつに死んだ魚みたいにそもそも将来を見ていない目っていわれるぐらいに諦めてたよ! 


 その怠惰の結果がこれかよ! 努力を諦めた報いがこれかよ! 畜生!畜生!畜生!畜生!


 「落ち着きたまえ!」


 「落ち着けるわけねえじゃねぇか!!アンタに・・・・アンタに俺の気持ちが分かるか!俺はなんの目標もないまま死んだ!」


 「それに努力だって何もできなかった!何一つやってこなかった!」


 「それだけならまだギリギリで納得できたよ!俺みたいなやつなんて世界中に沢山いるんだからって!」


 「それが何だよ!神に遊びで殺された?そんなの世界中に溢れてるわけないだろ!なんで・・・なんでよりにもよって俺が狙われたんだよ!」


 「いいから落ち着け!目標がなく努力も出来ずに死んだことを後悔しているのならまた生きるため手段はまだあるんだよ!」


 ・・・・・・・・・・今なんて言った?手段があるって?そういったか?


 「・・・・・・ホントに・・・・そんな手段・・ホントにあるのか?」


 「あぁ!あるよ!詳細は後で話すけれど断言する、嘘は言っていないと」


 あぁ・・・・確かに嘘は言っていないようだ・・・


 「・・・・どうやら本当のようですね・・・ありがとうございます、大分落ち着きました。」


 そんな手段があるのならもう怒る理由はない・・・・いや、まだ完全に怒りが消えたわけではないが


 とりあえず落ち着いたところでさっきの気になった言葉について聞いてみよう


 「あの・・・さっき神様は五十人いるとか低位の神とか言ってましたよね?あれってどういうことですか?」


 「あぁ、文字通りの意味だよ、神というのは僕だけじゃなくてあと四十九人いるんだ」


 「それと低位の神という言葉だけど・・・・神にも階位はあってね、大きく分けて五つあるんだ」


 「最低位に一人、低位に二十五人、中位に二十人、上位に三人、最上位に一人という感じにね」


 そうなのか、神様にも階位なんてあるのか・・・・あっそうだ


 「所で失礼だとは思うんですが・・・あなたの階位はなんですか?」


 ・・・・・・・・・・流石に最上位ではないよな?


 「いやぁ、実は柄にあわないとは思っているんだけど・・・僕が最上位なんだ」


 ・・・・・・・・・・・・・・・マジか


 「驚くことにマジなんだ」


 「心を読まれた!?」


 「いや表情にでてたよ、分かりやすいな君は」


 ・・・俺ってそんなに表情にでるか?・・・・


 まぁいいか、それよりも今の時点ではあと一個だけどうしても気になることがある、トラックの音が聞こえなかった理由は解決したしな


 「もう一つだけ質問いいですか?」 


 「なにかな?」


 「俺を殺した低位の神ってどんな奴でどうなりましたか?」


 これだけは聞いておかないとすっきりしない


 「あぁ、あいつはなぁ、一言でいうなら問題児だったかな」


 どうやら俺を殺すよりも前に既に問題ばかり起こしていたらしい


 「あいつは神としての力を悪用してやりたい放題やってたなぁ」


 「それに自分の思い通りにならないと直ぐに癇癪を起こすうえに悪いことしてその事を咎められても癇癪を起こす、自己中だったよ」


 うわぁ、完全にクズだなぁ


 「まぁ、それでも命を奪うという行為をしていなかったから見逃されていたけれど、今回のことが引き金になって遂に地獄に落とされたよ」


 そうか・・・・そいつは地獄に落ちたのか・・・・・ざまぁみろ


 




 「さて、そろそろ君がもう一度生きることが出来る手段について話そう」


 遂に手段の話がきたようだ


 「はい!その手段ってなんですか?」


 俺は嬉々として訪ねる


 「まぁ本題はこの手段の話なんだけどね・・・・それじゃぁ」


 そしてその手段とは


 「君は・・・・」


 いわゆる


 「異世界に興味はないかい?」


 異世界転生というやつだった



いつの間にかPV数が100を突破しました、ありがとうございます!

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