プロローグ2 ~見知らぬ場所~
そうだ、俺はあの時トラックに轢かれて死んだ、そのはずなのになんで意識があるんだ?
それによく思い返してみるとあのトラックはおかしかった
なぜなら普通トラックが近くまで来ているなら音で気付くはずだからだ
だが分からない・・・何故トラックの音が聞こえなかったんだろうか
それにこの場所もどこだか分からない、もう分からないことだらけで頭がどうにかなりそうだ
「やはり混乱しているようだね」
考えているとどこからか声が聞こえた
「まぁいきなりこんな何もない空間に連れてこられたら混乱するのも無理はないけれど」
そんな声が聞こえてきた瞬間に目の前に青年が現れた、年齢は見た目で判断すると二十歳から二十三歳といったところか?
その表情をよく見るとなんだか申し訳なさそうな顔をしている
「貴方は・・・」
誰?と聞こうとした瞬間に彼は話し出した
「もう気付いているかもしれないけど、君は死んでしまったんだ。」
あぁ・・・やっぱり俺は死んだのか・・・改めて言われるとくるものがあるな・・・・いやちょっとまて・・・なぜ彼はその事を知っているんだろうか?
「なぜ自分が死んだことを知っているんだ?という表情をしているね」
どうやら表情にでていたらしい
「はい、どうして知ってるんですか?」
なぜ彼は自分が死んだことを知っているのか聞いてみた
「それを説明するにはまず、ここがどんな場所なのかそして僕がどんな存在なのかを説明する必要がある」
ここは死後の世界かもしれないと思ったが説明してくれるということはそうではないのだろう、それに彼がどんな存在なのかも気になってた所だ
「この場所は神の空間と呼ばれてる所でね、今は僕と君を含んだこの空間以外の時間は遅く流れているんだ」
・・・・・・・・は?彼は今なんと言った? 神の空間? 時間が遅く流れている? どういうことだ?
「ごめん、やっぱり混乱するよね、時間を置くからある程度整理が付いたら声を掛けてね」
それは正直ありがたい、とりあえずある程度整理が付くまで待っていて貰うことにした
「落ち着いた?」
「はい、おかげさまで」
「それなら話の続きをしていいかな?」
「その前に質問いいですか?」
「うん、いいよ、何でも聞いて?」
「もらった時間を利用して考えてみたんですが、ここが神の空間というのならあなたは神様なんですか?」
・・・・・・・・・違うと思いたいが
「うん、そうだよ、分かってくれたなら話は早い」
どうやら本当に神様だったらしい・・・・・マジか
「話を戻すけど、君の死をなぜ知っているか?という疑問に対する答えだけど・・・」
神様だからという返答を予測していたが次の瞬間俺は己の耳を疑った、なぜなら彼は一拍だけ間を置いた後
「・・・・・・・・申し訳ない」
とただ一言謝ってきたのだから
矛盾があったので時間に関する記述を変更