主人公属性?
今回は下ネタが含まれるので苦手な方は注意して下さい
それはある日の休日、悠斗の家で四人で遊んでいるときだった
「唐突でわるいが俺らのクラスの連中って(俺以外)みんな美形じゃね?」
一也がいきなりそう言い放った
「本当に唐突だなお前は!というか俺はお前らと学校違うからその会話入れねえわ!」
「まぁ確かに考えてみれば(俺以外)みんな美形だな」
「うん、確かにウチのクラスって(僕以外)美形揃いだよね」
一也の言った通りホントに俺のいるクラスは俺を除き美形しかいない
「それで思ったんだがこれってラブコメの定番だよな?」
は?こいつは何を言い出すんだ?
「いやまぁ確かに(自分を除き)美形しかいないクラスってのはラブコメの定番だな。それがどうした」
「もしもこの世界がラブコメ系のラノベだったらウチのクラスに主人公とヒロインがいるんじゃないかと」
いや、ここは現実だが・・・
「一也、君は何を言ってるの?ついに二次元と三次元の違いが分からなくなった?」
「准!お前それは流石に酷いな!これはもしもの話だよ!」
「なんだもしもの話か・・・とうとう頭が狂ったのかと思った」
今日も一也に対する准の毒舌が絶好調だ
「准てめぇ・・・後でどつく」
「わぁ、言葉で勝てないなら暴力で解決かい?すっげぇダサくて笑えてくるワー」
・・・そろそろ止めた方がいいな
「二人とも喧嘩はその辺で止めろ!」
「「ちっ!分かった」」
「で、なんだっけ?あぁ主人公とかそういう話だったな」
「そうだ、クラスの連中で主人公っぽい奴って分かるか?」
主人公っぽい奴なぁ、あっ普通にいたわ
「クラスの連中ではないがこの場の全員が知ってる中で限りなく主人公っぽい奴なら知ってる」
「俺はそんな奴知らないが」
「お前のことだよ!悠斗!」
「俺!?」
「だってお前性別問わないなら幼馴染に「俺」がいるし、しかもすっげぇかわいい「ブラコン妹」である雪ちゃんがいるだろ!」
「冷静に考えるとそうだよね、羨ましい!」
「確かに悠斗が主人公じゃなけば他にどう例えればいいんだよ!」
当然だが准と一也の二人は悠斗を問い詰める
「しかもラノベでよくある両親が海外に出張してるというものすらコンプしている!現実にここまで主人公属性持ってる奴なんて殆どいないだろ!」
「両親はしかたないだろ!そんなもん流石におれにもどうしようもないわ!」
「じゃあなんで妹ちゃんはブラコンなんだよ!まさかとは思うがまさか(ピー)とかヤったんじゃねえだろうな」
「する訳ねえだろ!実の妹に!そもそもおれはまだ童○だし、妹だって未通だわ!」
「こいつ妹がいないところでセクハラしやがったぞ、後で本人に密告しよう!」
ちなみに現在隣の部屋には悠斗の妹がいる
「やめろ龍斗オオオオオオオオオオオ!」
いつもと立場が逆転したな・・・弄られまくってる日頃の鬱憤を晴らしてやることにしよう。そうおもった直後だった
「うるさいですよ!皆さん!」
騒いでいるとまるで人形のように可愛らしい少女が来た・・・・悠斗の妹の雪ちゃんだ
「特に兄さん!ちょっとこっちに来て下さい!」
そう、悠斗の妹・・・雪ちゃんは所謂敬語妹ってやつだ
そうこうしているうちに悠斗が連行された。
「よし!二人とも悠斗は向こうの部屋に連行されたからな、聞き耳立てるぞ」
「「妹ちゃんは相変わらず可愛いなぁ」」
「うん、それは同意するが・・・聞き耳立てるか?」
「「無論」」
俺達三人は聞き耳を立てた、だが俺達は知っている、連行された悠斗は説教されるのではなく
「もう!兄さん!せっかく家にいるんですからもっと私に構って下さいよ!」
「悪かった!雪!許してくれ!」
「駄目です!許して欲しいのならもっと私に構って下さい!甘えさせて下さい!」
・・・・・・・このように凄く甘えられているのだ、無論俺達三人はいつも通り悠斗に対する殺意がにじみ出る、その場からは動かず隣に聞こえないようにひそひそと俺達は口を開く
「・・・・なあ二人とも?」
「・・・・なんだ?」
「・・・・なに?」
「後で悠斗を闇討ちしねぇか?」
「「賛成」」
無論二人とも返事は即答だ、あの野郎ホントに羨ましい
その後、俺達三人は悠斗を闇討ちしに行ったが案の定返り討ちにされた・・・畜生
こうしてこの日は、悠斗に対する殺意を持ったまま就寝についた
2月1日/一部のセリフを変更しました。