貴族の令嬢現る
転生した場所は国というよりどこかの村だった。どこだここ。あの女神何も教えずにここに置きやがってどうしてやろうか。まずは情報収集か、だが引きこもりだった俺が聞けるのか?そこら辺にいる人に、、、って亜人かよ、話しかけずらいが仕方ないか。
「すみません、ここはどこですかね?」
「なに言ってんだ、ここはスピーム村だよ、頭でも打ったかあんちゃん」
頭は打ったけど、そこまで言わなくてもいいと思うのだが。それに変な名前の村だな。
「ここに俺以外の人間は居ないのか?」
「そりゃいるよ、何人か。亜人の方が少ないと思うぞ」
そりゃよかった。亜人しかいなかったらどうしようかと思った。一つだけ気になることがあった。
「ここにはどんなモンスターみたいなのがいるんだ?」
「スライムとかゴブリンとかウルフとかかな。」
「ありがとう、助かったよ」
亜人は不思議そうに立ち去っていった。次は人間でも探すか。この村には他種族の者が多いらしい。人間がいた。
「すみません、旅には何を持っていったらいいですかね?」
格好いい女性だった。戦士なのだろうか。
「なんだ、見覚えのない者だな、私に話しかけるとわな、無礼な者だ。」
怒られた。何か悪かったかな。どっかのご令嬢なのか?しゃべりが気品がある。
「名乗り遅れました、高梨晴太です。」
そのご令嬢は笑顔を見せて上から目線で自己紹介をした。
「変な名前ね、わたくしはアリナ・アルクレッドですは、知らないとは言わせませんよ。」
「しらんけどあんたの方が変な名前じゃねーか」
「口の悪いサルね、高貴な身分のわたくしに対してその口はないんじゃないの」
「どうせ父親の権力で支配してんだろ」
「そんなことは絶対にしてないもん」
いきなり涙目でそんなこと言われるとは思わなかった。少しだけときめいてしまったおれだった。
そしてゲームオタクはこう思った、
「あーーーゲームしたいよー」