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Reverie  作者: 望風
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友達になってくれませんか?

フラッシュバック


小さな男の子が、母親と父親と一緒にテーブルで朝ごはんを食べている。


小さな男の子:「ママ〜、もういっぱーい!これ以上はムリ〜!」


小さな男の子の母親:「ダメよ、ちゃんとお皿を全部食べてね。もし、パパみたいに大きくなって強くなりたいなら、ちゃんと食べなきゃダメよ。」


小さな男の子:「ママ、知ってる?いつか僕もパパみたいに強くなって、ママを僕の肩に乗せてあげられるんだ!」


小さな男の子の父親は、優しく笑った。


小さな男の子と母親も、それに加わって優しく笑った。

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OPENING: DEPAPEPE - GUILTY


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現在;

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シーン1

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室内 - 田中伊月の部屋 - 朝


カメラは、田中伊月が安らかに眠っている顔に焦点を当てる。彼は軽くいびきをかいている。

カメラアングルはゆっくりと変わり、遥が映る。立って、腕を組んだまま樹を見つめている。


遥(いらいらした声で):「伊月…起きて、もう昼だよ!」


伊月はぶつぶつ言う。布団の下から、ただ一つの腕が出てきて、揺れている。


遥「(少し大きな声で):「お願い、起きて!」


伊月はまだ動かない。遥は深く息を吸う。


最初に伊月の頭にハートの形をしたボクサーをかぶせ、

そしてゆっくりと樹の耳元に寄る。


ささやきながら:「伊月、日菜さんがここにいるよ… あなたと大事な話をしたいって。」


伊月の目は突然、完全に開かれる。


伊月:「(叫びながら)はあああ?!」


伊月はベッドから飛び出し、まるでロケットのように空中に飛び上がる。地面に着くことなく、まっすぐにドアに向かって走る。彼は下着とハート型のボクサーしか身に着けていないが、それに気づいていない。


伊月(ドアから外に走りながら):「日菜さん!僕も君を愛してる!!」


カメラは再び遥に向き直る。遥の顔には後悔の表情が浮かんでいる。

一瞬後、外から女性の叫び声が聞こえる。


女性オフスクリーン:「キャー!!!」


その後、大きなパンチの音が響く。


伊月は頭に氷の袋を載せ、こたつのテーブルの上にぐったりと横たわりながらため息をついている。


遥:「ちょっと行き過ぎたかも…ごめんな。」


伊月は遥に向かって起き上がり:「てめー!起こすためにこんなに行き過ぎる必要はなかっただろう!」


遥は小さな声で笑いながら:伊月を落ち着かせようとする。


伊月は再び頭をテーブルに置きながら:「そんなに信じてたのに…」


遥:「おまえ本当に日菜さんが好きだって話しているみたいだね…」


(少しの間の沈黙の後、伊月は誇らしげに起き上がる。)


伊月:「もちろんだろう!君は何を思ってたんだ?」


伊月:「遥、よく聞け!これは本物の恋愛話だ。実は、僕と日菜はすごく近づいたんだ!」


遥は驚きながら:「ちょっと待って、本当に?」


伊月:「うん!」


遥:「こんなに近い二人の間に、何があったんだろうね?」


伊月:「実は昨日、君が学校を出た後、もう一度アプローチしようとしたんだ。放課後、君のところに向かっていたら、突然小林綾音が現れたんだ。」


遥はさらに驚きながら:「それで、どうなったの?」


伊月:「さーね、気づいたら突然空を見上げていたんだ!」


遥は大きな驚きで地面に倒れる。


遥:「まさか、こんな話を真剣に聞いてたなんて…」

遥:「だいたい、二人が近づいた部分はどこなんだ?」


伊月:「実は、僕が地面に倒れていた時、彼女は僕のところに来て、謝ってきたんだ!」


遥:「おまえ、手遅れだね。」


伊月:「黙れ!」


伊月は遥が持ってきた傘に気づき、不思議そうに尋ねる。


伊月:「遥、この傘は君のじゃなかったよね。新しい傘を買ったの?」


遥:「ああ、それか……実はその傘、橘優里のなんだ。」


伊月は大きなショックと驚きで立ち上がる:「えぇっ!?」


遥は驚いて樹の方を見る:「えっ、急にどうしたの?」


伊月は泣きながら言う:「クソッ…遥のやつ…よくも俺を一人にしてくれたな…!」


遥:「勝手に決めつけないでくれ。ただ偶然そこを通りかかっただけだし、急に雨が降ってきただけなんだ。」


伊月:「それで、彼女はお前に傘を渡して、自分は雨の中を帰ったってわけ?お前、どんだけバカなんだよ?」


遥:「ちゃんと聞けよ。実は、あの辺が彼女の家だから傘を渡してくれたんだ。それ以上深読みするな。」


伊月:「遥、もし俺を一人にしたら…絶対に許さないからな!」


遥:「もしお前を待ってたら、たぶん数百年後に誰かと一緒になれるかもしれないな。」


伊月:「お前、俺をバカにしてるのか、それとも褒めてるのか?」


遥:「こんなにバカなんだから、それを褒めてると思っても仕方ないかもな。」


伊月:「いつも俺をバカにしてる!もう行くぞ!」


伊月は立ち上がって、ドアの方へ向かう。


遥:「伊月。」


伊月は遥に振り向いて言う:「何?」


遥:「一体、どこに行くつもりなんだ?」


伊月:「どこだって?家に決まってるだろ!」


遥:「今、私たちはどこにいるんだ?」


伊月はしばらく周りを見渡し、「ああ、そうか、もちろん。」


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そして、こうして田中樹は遥の家を出たと思い込み、永遠に自分の部屋に留まり続けた。

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シーン2

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シーンは教室で遥が自分の席に座っているところから始まる。


伊月は遥の前に座り、「ねー遥、今日は部活の選択があるけど、決めた?」


遥:「何に決めたって?」


伊月:「バカなこと言うなよ!俺と一緒にバスケを続けるんだろ?」


遥は皮肉な笑いをしながら、「ぜったいやだ。」と答えた。


伊月は怒って立ち上がり、「遥!お前なしではそのチームでプレイできないって分かってるだろ!」


遥:「じゃ、他の場所でやれば?」


伊月:「そんなこと、無理だって分かってるだろ。」


遥:「私は決めた、もう簡単には考えを変えないって分かってるでしょ。」


伊月は皮肉な笑みを浮かべながら、「へぇ、そう言うか?」



シーンが変わる。

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伊月の説得の試みシーン1


教室では、学生たちが先生の話を聞いている。その時、伊月は遥の注意を引こうとしている。伊月は遥に向かって小さな紙を投げる。

遥は興味津々でそれを開け、「右を見て!」というメモが書かれている。

その時、伊月は遥に向かってささやく。「遥、俺と遊ぶんだよね?」

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シーンが再び変わる

伊月の説得の試みシーン2


遥は廊下を歩いている。伊月は遥の前にバスケットボールを投げ、他のボールを手と頭で弾ませながら言う。「遥、俺と遊ぶんだよね?」

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シーンが再び変わる

伊月の説得の試みシーン3


遥は教室の窓から外を見ている。伊月は外でバスケットボールを弾ませながら叫ぶ。「遥!外に出てバスケしよう!」

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シーンが再び変わる

伊月の説得の試みシーン4


遥はトイレで小便をしている。伊月はすぐ隣に来て、彼も用を足し始める。遥を見ながら言う。「遥、バスケしよう!」

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伊月の説得は続く。シーンは1.のシーンに戻る。


遥:「先生、伊月が私を困らせてる!」

先生:「こら、伊月!」と言って、チョークを伊月の頭めがけて投げる。伊月は椅子ごと後ろに倒れる。

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シーン4のシーンに戻る

遥は用を済ませてトイレから出て行き、伊月を一人にする。

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シーン2のシーンに戻る。


遥は大声で叫ぶ。「えぇっ!?日菜さんの妹に告白するつもりなのか!?」」


短い沈黙のあと、廊下の奥から大きな物音が聞こえる。

小林は後ろに大きな埃の雲を巻き上げながら走ってきて、怒鳴る。


小林:「い・つ・きーっ!きさま!妹に近づくんじゃねぇ!」


伊月に向かって飛び蹴りを放ち伊月は窓から吹っ飛ばされてゴミ箱に落ちる。

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シーン3に切り替わる。


外にいる保健の先生が伊月を見つけて、『お前!授業中に庭で何をしているんだ!』と言いながら追いかけ始める。

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カメラは学校の外観を映していて、校庭のチャイムが鳴っている。

場面が変わり、遥は校内で伊月から逃げている。

階段のところまで走って行き、そこで息を切らしながら隠れ始めた。

伊月は廊下でまだ遥を探している。

遥は『うまくやり過ごせたかな』と言って、大きく息をつく。

遥が後ろに一歩下がると、その時、綾音の一つ年下の妹、小林日菜が場面に入ってくる。遥と日菜はお互いに気づかず、同時に振り向いてぶつかってしまった。日菜は立っていたが、遥はパニックになって地面に倒れた。

日菜は音痴な感じで遥に向かって体をかがめ、『中村くん、おはよう!』と言った。


遥:「さっきぶつかったのに気づいてる?それが何を意味するか分かる?」


日菜は背を向けて、両手を頬に当てて赤くなりながら:「もしかして…これって…私のことが…好…好きってこと?」


遥は無関心な態度で:「違うよ。誰かにぶつかったら、謝らないといけないんだ。」


日菜:「でも、あなたも私にぶつかったよね、中村くん。」


遥:「でも、見て分かるだろ、倒れてるのは俺だ!」


日菜は遥の前で体をかがめて:「そうだね、申し訳ございません!」


遥:「そんなにかしこまらなくてもいいよ。」


伊月は再び舞台に現れ、廊下から階段の方へ向かいながら叫んだ。


伊月:「遥、見つけましたー!」


走って近づいてきた。


遥:「やばいぞ!」


遥は素早く立ち上がり、一瞬ひなに近づいて言った。


遥:「日菜さん、ごめん!」


日菜:「えっ?」


遥は日菜の手を握り、一緒に逃げ始めた。


日菜:「な、なにをしてるの、中村くん?離して!」


遥は走りながら言った:「逃げ切ったら離すから、ほら急いで!」


廊下を走りながら、日菜は恥ずかしそうに遥を見つめた。


伊月は廊下の後ろから叫びながら追いかけた。


伊月:「遥、なんで俺から逃げるんだ!止まれよ!」


廊下を走っているとき、橘優里のそばを通り過ぎた。

まず、日菜と遥が橘優里のそばを通り過ぎた。


優里は驚いたように後ろを振り返りながら言った。


優里:「中村くん?」


その後、伊月が走って通り過ぎた。

優里は後ろを見つめたまま、何が起こったのか理解できなかった。

遥と日菜はついに隠れるために学校の倉庫に入った。

倉庫は狭くて、掃除用具や箱が置かれた暗い部屋だった。

遥と日菜は長い間走ったので疲れていた。


遥:「なんとか、振り切ったみたいだ。」


日菜:「中村くん、もう言ってよ。なんで伊月が私たちを、いや…あなたを追いかけてるの?」


遥「まー伊月は時々すごく頑固なんだ。俺も耐えられなくて、逃げてるんだ。」


日菜は恥ずかしそうに両足を合わせて、別の方向を見ながら言った。


日菜:「でも、私もここに連れてくる必要はなかったのに…」


遥は周りを見渡しながら、少し怒っていて、同時に恥ずかしそうな日菜のことを見て、今の状況を理解した。


遥は頭を下げて言った。


遥:「本当にごめん!一瞬油断してしまったんだ、本当に!」


日菜は口元を歪めて言った。


日菜:「そんなに謝らなくてもいいよ。」


伊月が去ったことに気づいた遥は、扉を開けようと向かった。

扉を開けようとした瞬間、扉の後ろに誰かがいることに気づき、

突然日菜の上に飛び乗り、倉庫の中にある棚の後ろに隠れた。


日菜は怖がって言った。


日菜:「えーつ?何してるの?離して!」


遥は日菜の口を手で塞ぎ、言った。


遥:「お願い、声を出すな。後で謝るから。」


押されて話せない日菜は涙を浮かべ、悪い想像をし始めたが、

最後の瞬間に、倉庫の扉の一つを権限のある人が開けたことで、なぜ隠れているのか理解した。


係員:「そこに誰かいますか?」


遥と日菜は棚の後ろで不自然な体勢で隠れている。遥は日菜の上に乗っている。係員「聞き間違えたようだ。」と言って、ドアを閉めた。

遥は手を日菜の口から離し、立ち上がった。

遥は助かったと喜んでいると、後ろからとても怒っている日菜が現れた。


日菜は「遥、変態!」と言って、遥に向かって拳を振り下ろした。


オフスクリーン

カメラは倉庫の外からの視点になり、拳の衝撃音がそのまま聞こえる。


場面が素早く変わり、遥と日菜は廊下で話し続ける。


日菜は怒って言った。


日菜:「あんたのせいで危うく誤解されるところだった!」


遥:「謝っただろ!」


日菜:「謝るだけじゃ足りない!私のために一つ良いことをしなさい。」


遥:「はいはいわかった、その良いことって何?」


日菜は恥ずかしそうに言った。


日菜:「えっと、週末に姉と買い物に行くんだけど、あなたも…あなたも来るの!」


遥:「別に予定ないし、いいよ行くよ。」


日菜は喜んで言った。

日菜:「ええつ?本当?」


遥:「うん、本当だ。」


日菜:「それじゃあ、詳しい話は週末にしよう!」と陽菜は言って、遥のそばから走って行った。


遥:「なんだ今のは?」と遥は驚いて言った。


学校放送:「3年B組の遥中村さん、先生の部屋に来てください。」

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シーン3

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【シーンは、遥が先生の部屋のドアを開けるところから始まる。】


(ドアが「きしっ」という音を立てて開く)

遥の視線は部屋の中にいる人物に向けられる。橘優莉がそこにいた。


優里(少し驚いた様子で):「中村くん!」


遥(少し驚きながらも、無表情で):「橘さん?こんなところで何してるの?」


優里(少し微笑みながら、丁寧に):「先生にお呼びいただきましたのです。まだ部活動に入っておりませんので…」


うなずきながら:「そうか…」


二人とも立ったままで待っている。遥はその場にできた沈黙を少しでも和らげようと、足でリズムをとっていた。ちょうどその時、先生がドアから入ってくる。手には一束の書類を持っている。


先生:「おお、中村くん。来たか。」


椅子に腰を下ろし、書類を机の上に置く。


先生:「橘さんは、呼ばれた理由を知っているけど、君には話していないようだね。」


遥:「正直、まだ分かりません、先生。」


先生:「部活動には入ったか?それともまだ学校の廊下をぶらぶらしているのか?」


遥(頭をかきながら):「まだ探しているんです、先生。」


先生:「素晴らしい。それなら、もう探す必要はないよ。なぜなら、君と橘さんは演劇部に入ったからね。」


遥(驚いた表情で):「えっ!?本当ですか?」


先生(眉をひそめ、真剣な口調で):「演劇部はあまり気に入らなかったのかな、中村?」


遥(すぐに気を取り直して):「いいえ、いいえ!演劇は大好きです!最大の演劇部ですから!」


短い沈黙の後、優里は微笑みながら驚いた様子で):「中村くんがそんなに演劇を好きだなんて知りませんでした。」


先生は眼鏡を直してから、笑い声をあげる。


先生:「それでは完璧だ!部活の顧問の先生と話すのも忘れないようにね。」


遥:「えっと…その人は誰ですか?」


先生(誇らしげな表情で):「それは私です。」


遥の心の声:「最初から言ってくれよ、もう…」


先生は笑いながら言った。

先生:「それじゃあ、仲良くやろうな!」そして教員室を去っていった。

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シーン4

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遥と優里は部室にいる。椅子と机は部屋の一番奥に寄せられていて、座る場所は二つだけある。


優里:「もうしあわけございません中村くん。ちょっと私のせいで君もここに引きずり込んじゃったみたいで…」


遥:「ああ、大丈夫だよ。そもそも部活に入るつもりはなかったからね。」


優里:「あ、そうなんですか…」


遥:「で?みんなが来てから話し始めるの?それとも彼らを待つの?」


優里(驚いた様子で):「彼らって、誰のことですか?」


遥:「部活の活動中だし、他の部員たちも来るってこと?」


優里(微笑みながら):「えっとつ、実はこの部の部員は私たち二人だけなんです、中村くん。」


遥の心の声:「えっ?どういうこと?部員は君と僕だけってこと?」


優里:「実は中村くんが来る前に先生と話したんです。部活を閉じないために、あと3人メンバーを集める必要があるそうです。」


遥はがっかりして、頭を机に伏せた:「メンバーを集めなきゃいけないなんて…」


優里:「でも、いい面から見れば、ちょっと楽しいかもしれませんよね?」


遥:「僕はあまり社交的な活動は得意じゃないけど…」


優里:「そんな風に考えないでよ。私は、中村くんは社交的な人だと思いますよ。」


優里(少し寂しそうに):「逆なんですけど…」


遥は興味津々で優里の方を見ている。


遥:「橘さん、ちょっと失礼な質問かもしれませんが、聞いてもいいですか?」


優里:「はい?」


遥:「ここに転校してきてから、友達はできましたか?」


優里は悲しそうな表情で下を向く。


遥の心の声:「やっぱり友達はいないみたいだね。」


優里:「私は普段、静かで内気な性格なので、あまり友達ができませんでした…」


遥は優里を元気づけようと決めて言った。


遥:「そんなに気にすることはないよ。だって今年が最後の年だから、みんな今は勉強で忙しいんだ。」


優里:「そうかもしれませんね…。中村くんは?」


遥は迷わず優里に向かって微笑みながら言った。


遥:「先生も言ってたけど、俺は怠け者なんだよ。」


優里はほんの少し微笑んで言った。


優里:「そういうことなんですね…」


優里は遥の方を向いて、


優里:「えっと、中村くん、お願いしたいことがあるんですけど…」


遥は優里に好奇心いっぱいの目で見つめ、彼女の言葉を待っている。


優里は顔を赤らめて言った。


優里:「もう私たち、同じクラブにいるんですから、あの…中村くん友達になってくれませんか?」


遥の心の声:「最初からそれを言おうとしてたのかよ、おまえは本当に手強いな…」


遥は橘優里の隠れた悲しみを察して、微笑みながら言った。


遥:「いいよ、友達になろう。」


【遥の心の声:】「たとえ初めてじゃなくても、こんな気持ちは珍しいんだ。」

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EPISODE 2 ENDING


















































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