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努力を知らない卑怯者  作者: 自宅警備員Lv9999
第四章:ミグレア
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長い長い回想

新年明けましておめでとうございます!!!


宜しければお年玉としてブクマ・感想お願いします!!



 シーーンと、辺りを闇と静寂が支配している。


 現在時刻AM2;00。


 こんな時間に出歩く輩はいない。いるはずもない。……はずだが、


「静かだーーーーーーーー!!!!!!」


「近所迷惑ですコウガ様」


 完全に闇に紛れる真っ黒い男と、それに付き従う獣人の少女は別だった。


 彼らは買おうとしている家の『幽霊居るんじゃねこの家』疑惑を確かめるべくこんな夜中に出歩いていたのだ。


「しっかし、ただの路地でも真っ暗で人いないだけで結構雰囲気でるもんだな」


「そうですね」


「家はこっちだったか?」


「こっちですよ」


「おお、すまんすまん。なにぶん暗くてな」


「早くしてください」


 なんかファルが冷たい。


「どうしたよファル。腹でも痛いのか?」


「大丈夫です。気にしないで下さい」


 やっぱり冷たい。少し考えた俺は


「…………ワッ!!!!!!!!!」


 大声という古典的な驚かせ方をつかう。


「ふにゃぁあああああああああああ!?」


 ファルは過剰反応を見せてくれた。


「……怖かったんだな」


「うう……酷いですコウガ様……」


 涙がたまった恨みがましい目でこっちを見てくるファル。


「よしよし、怖かったな~。帰って寝ててもいいぞ?」


「い、行きますよ。一人の方が怖いですもん」


 帰りはしないようす。


「よし、じゃあ行こ……ん?」


 袖に少し抵抗を感じて振り替えると、ファルが俺のコートの袖の裾をつまんでいた。


 そして潤んだ目を上目遣いにして


「怖いので……手を繋いで下さいませんか……?」


 なんだこの可愛い生物。可愛すぎかよ。


 右手が疼き、勝手にファルの頭を撫で始める。


「……なんですか?」


「すまん。手が勝手に」


「いや……いいんですけど……」


「じゃ行くぞ!!」


「ふぇっ!?」


 パシッとファルの手を取り、ずんずん夜の街を行く。


 ちなみにガントレットは外したぞ!!理由は分かってくれると思う。


 初めは俺が引っ張る形で手を繋いでいたが、途中から並んで歩き始めた。


 ファルの手がもぞもぞと動いて恋人繋ぎにしようとしてくるが全力で阻止。


 そうこうしてる間に家に着いた。


 とてつもなく大きな屋敷が、闇の中に不気味に佇んでいるのはかなり怖かった。


 ファルの手が強く握りしめられる。


 俺は年上として優しくフォローを……ちょ、痛い!痛いっすファルさん!!怖いのは分かるけど握り締めないで!!潰れるマジ潰れるから!!


 気を取り直して屋敷の中へ。


 昼来た時も薄暗かった屋敷内部がバチクソ怖い。


 とこどころ床が傷んでミシミシ言う。嫌がらせか。


 つかそれより……


「ファル」


「ひっ、なんですかコウガ様」


「……痛い」


 もはやコウガの右手には痛々しいアザができていた。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「何にも起きないな」


「例の声も聞こえませんね」


「……帰るか」


「そうですね!!早く帰りましょうそうしましょう!!」


 何にも起きないのでガセネタと判断した鋼牙と帰れるとなって急に元気になるファル。


「いやー、良かった良かった。何も無しが一番だからな」


「そうですねぇ。これでこの国で暮らす拠点が手に入りますね」


 すっかり帰還ムードになる鋼牙とファル。


 しかしその時


『~~~~~~~~~』


「「!?」」


 ゆっくりと顔を見合わせる二人。


「……聞こえたよな?」


「うめき声、ですかね?」


「見に行くぞ」


「なんですか!?絶対ヤバいヤツですって!!」


「もしかしたらおっちょこちょいなオッサンがコケて上げた悲鳴かもしんねぇだろ?」


「こんな時間に空き家にいるオッサンは普通じゃないです!!行かない方が懸命です!!」


「……じゃあどうすれば行く?」


「どうしても行きません!!」


「……お前の願いを何でも一つ聞いてや…」


「行きましょう!!コケちゃったオッサンを助けに!!」


「ワーオ手のひらクルックル」


 とにかく声が聞こえた方向へ床を踏み抜かんばかりの勢いで突っ走る。


 声が聞こえているのは何と、例の地下室であった。


 これにはさすがのファルも


「うおらぁ!!」


 バギャァン!!!!


 止まらなかった。


 止まるどころか扉を蹴破って地下室へ。


 手を握ったままだった鋼牙が目を回していることも些細なことだった。


『ぎゃぁあああああ!?』


 地下室にいた半透明のオッサンが飛び上がって驚いていた。


『な、な、なんだお前ら!?』


「お前が例のクズ貴族の幽霊ですね!!成仏!!」


『ま、待て!!話せば分かる!!』


「問答無用!!覚悟!!」


 幽霊の言葉には耳を貸さず、浄化の神術を準備するファル。


「てい」


「あだっ」


 鋼牙がチョップで妨害。


「な、なにするんですか!?幽霊を浄化すれば一件落着ですよ!?」


「まぁ待て。話せば分かると言った奴は攻撃しちゃいかん。あ、俺がいる時だけな?普段は気にせず殺れ」


『助けてくれたのはありがたいが、恐ろしいこと言うなよ』


 幽霊に突っ込まれた奴は世界広しといえども鋼牙だけであろう。


「で、オッサン。話せば分かると言ったな」


『ああ。私は君たちに危害を加える気はない』


「で?」


『え、いや、以上だが?』


「やっちまえファル」


『待て!?危害加えないって!!浄化する理由ないよね!?』


「ほっとく理由もないじゃん。幽霊と同居なんざ御免だし」


「もうやっていいですか?」


「あ、いいよ」


『よくないって!!ちょっと話を聞け!!』


「チッ、早く話せや。妙真似したら浄化だかんな」


『はぁ……私は屋敷の家政婦幽霊(ハウスゴースト)なんだよ』


「ハウスゴースト?なんじゃそりゃ」


「ハウスゴーストというのは、その家に住み着いて掃除などをやってくれる精霊の一種です。本来は姿が見えない不思議な存在らしいですが」


『高位のハウスゴーストは望んだ形で現れることが出来る!!すなわち私は高位のハウスゴーストなのです!!』


 オッサンがバッと両手を広げて天を仰ぐ。


「「へぇ~」」


 The,社交辞令の対応をする二人。


『っていうか、お前らはなんでこんなボロ屋敷に来たの?』


「お前が住み着いてる家だろ」


「この屋敷を買おうとおもってるんですよ」


『へぇ、お前らが俺のご主人になる訳か』


「んだけど、この屋敷曰く付きって言われてさ」


『あ"あ"ん?この最上級ハウスゴーストである私が住み着くこの屋敷が曰く付きだと?どこの不動産だ!?祟ってやる!!呪ってやる!!』


「落ち着け。で……」


《鋼牙怪談中》


『不気味な声ねぇ……』


「知らないか?」


『うーん、夜には私がその辺の中級精霊(カワイコチャン)()話してる(ナンパしてる)位だが……』


「絶対お前じゃん!!ファル!!こいつが親玉だ!!浄化しろ!!」


「無理です!!精霊は浄化出来ません!!」


『あ、そうだった。私浄化されないじゃん』


「マジか。他の屋敷にしようぜ」


「そうですね」


『えー、寂しいから買ってよー、住んでよー』


「絶対に、嫌だ」


 結局他の物件無いからここ買った。

もう飽きた?いいやまだやるぞ!!


思い付いたけど使いどころが無かったネタその3


 なんか、転移する系の魔道具の暴走でどっかに飛ばされた鋼牙とジェントー


「どうですかコウガ殿、人はいましたか?」


「んにゃ、野性動物はいたが人はおらんかった」


「私もですぞ。どうやらここは無人島のようですな……」


「いや、違うぞジェントー。ここは無人島じゃない。だって俺達がいるんだから!」


「それはそう」


「「HAHAHA!!!!!」」




「ふぅ……どうやって帰ろう」

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