表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
努力を知らない卑怯者  作者: 自宅警備員Lv9999
第三章:アロア
49/164

成長



――ドンドンドン!!!――


 そろそろ夕食にするかという時に玄関が強く叩かれた。


「はーい……」


「待てファル。一応勇者にケンカ売ったんだ。俺が出る」


 開けた瞬間『勇者に逆らう愚か者め!!』って感じで攻撃されたらファルが危ない。


 此処で開けるべきなのはどんな攻撃をくらってもびくともしないマッスルだが、男の勝負(ジャンケン)によって俺が開けることになった。


 しかしソロ~っと開けた玄関の先に居たのは見知った顔だった。


「田中に……佐々木?何の用だ?」


 元の世界では親しかったオタク二人組。


「こ、鋼牙君。君に話があるのですぞ」


「入れて欲しいでござる」


「お、おう。入れ」


 一応友人なので信用出来るだろう。そう思って夕食のいいにおいが漂う食堂に通した。



◆◆◆◆◆◆◆◆



「れ?ろうひはんら?(で?どうしたんだ?)」


「コウガ様、飲み込んでからしゃべって下さい。行儀が悪いですよ」


 口一杯に肉を頬張って喋る鋼牙とやんわり注意するファル。


「いいですなぁ……。僕も美少女に様付きで呼んで貰いたい……」


「ケモミミ……ケモミミ……」


 羨ましがる田中。どこか危ない佐々木。


「ンックン(飲み込んだ)……で、どうしたんだ?」


 少し経ってようやく本題に入る。


「はい、単刀直入に言うと、僕達を鋼牙君の下に入れて欲しいのですぞ」


「お願いするでござる」


 揃って頭を下げる二人。


「ちょっとまて。初めから話せ」


 とりあえず話を聞いてみた。


 曰く。


 現在勇者達は2つの派閥に別れている。【勇者】正義率いる『絶対正義』派と【賢者】東谷率いる『僕達特別』派だ。


 先ほどボコった茂部は僕達特別派の奴で、『世界の救世主である僕に歯向かうとは許せない』と怒っているんだそうな。


 そんで俺を成敗しようっていう案が出たらしい。


 しかしこういう奴らがどうなるか詳しい二人は破滅ルートまっしぐらな勇者を見限り、俺TUEEEEEEE街道を突き進む俺の仲間になろうと思い立ち、城から抜け出して来たそうな。


「お前らも大変だな……」


 東谷か……。めんどくさい奴だとは思っていたがそこまでとは……。まぁ来ても返り討ちに出来るがな。


 田中と佐々木は必死に頼み込んでくる。


「殺気に怯えて追い出しておいてむしのいい話ではありますが、どうか我々を鋼牙君の下に入れて欲しいですぞ」


「どうか宜しくお願いするでござる」


 深く頭を下げる二人。


「二人とも。『鋼牙氏』でいい」


「「えっ?」」


 バッと顔を上げる二人。


「仲間が増えるのは良いことだ。歓迎するぜ」


「「こ、鋼牙氏ぃ~~」」


「やめろ!!!ヤローに抱き付かれても嬉しくねーよ!!!」


 クラン『ヘレティックス』に『田中幸治』『佐々木小次郎』が加わった。



◆◆◆◆◆◆◆



 夜も更けてきた頃。


 新人の歓迎会は一区切りし、自己紹介をすることにした。


「まずは私から……ゴホン!!クラン『ヘレティックス』所属、『幼女護り隊』隊長、『幼女の守り人』ジェントー・ローリエです。よろしくお願いいたしますぞ」


――――――――――――――――――――

ジェントー・ローリエ 天職;守護騎士(ガーディアン)


Lv105


ジョブスキル


【守護の力】

【守人】

【守護剣法】


パッシブスキル

剣術Lv6 危機察知Lv6 気配感知Lv8 思考加速Lv7

遠視Lv8 隠密Lv8


ユニークスキル

【幼女偏愛者】

 異常なまでの幼女への執着心が全能力を補正する。


――――――――――――


「守る!!って感じのスキルですな」


「なんか変なのが混じってるでござる」


「お前……『隠密』『遠視』がレベル異様に高いんだが……」


「日々の鍛練(幼女ウォッチング)の成果ですぞ」


「ジェントーもユニークスキル持ちになったんだなっ!!」


「あれ?ユニークスキルって元々持ってるもんじゃねぇの?」


「いえ、レベルを上げることで取得可能ですぞ。経験値を大量に得ることで存在が昇華し、魂の在り方がスキルになる、と言われていますぞ」


「へー」


 あれ?じゃあ俺のKYって……?


「こないだのスタンピードの時大活躍してやがったしなぁ」


「しかもそのスキルがなぁ……」


「いや、強いんだがよ……」


「な、なんですかなその目は……。とにかく、よろしくですぞ」



つづいて



「クラン『ヘレティックス』所属、『鉄人隊』隊長、『人型要塞』マッスル・ボディービルダーだっ!!よろしくっ!!」


―――――――――――――――――――――――

マッスル・ボディービルダー 天職;筋肉戦士(マッスルマン)


Lv110


ジョブスキル


【鋼の肉体】

【筋肉魔法;カッコいいポーズ】

【金剛羅漢】


パッシブスキル


筋力強化Lv10 身体能力強化Lv10

体術Lv9 格闘術Lv9


ユニークスキル

筋力=能力(パワーイズパワー)

 魔法が使えなくなるが、物理攻撃の威力が倍になる。


―――――――――――――――


「凄い筋肉ですなぁ……」


「人型要塞の名も頷けるでござる」


「マッスルも100レベ越えてんなぁ。ユニークスキルもあるし」


「アホらしい名前ですが強力ですな」


「有能な変態って扱い困るんだよなぁ。つか毎日筋トレしてんだろ?防御力どんなことになってんだろ。ステータスを数値にしてぇな」


「これからよろしくなっ」



閑話休題()



「クラン『ヘレティックス』所属、コウガ様にお仕えする奴隷、ファルリアです。コウガ様からはファルと呼ばれております」


――――――――――――――――――――

ファルリア 天職;巫女


Lv86


ジョブスキル


【神力変換】

【神術】

【神結界】

【祈祷】


パッシブスキル

危機察知Lv7 気配感知Lv7 薬物耐性Lv6

物理耐性Lv6 痛覚耐性Lv7 (腐食Lv0.01)


――――――――――――――――――


「ファルたん!!!!」


「ケモミミフォ↑ーーーーー!!!」


「鎮まれオタク。気持ちは分かるが」


「ロリコン、脳筋と続いてケモミミ美少女はおかしいですぞ!!」


「は、破壊力が強すぎですぞ!!!」


「うるせぇ」


「ユニークスキルは取得できませんでした……」


「レベル86なんだから、きっと直ぐに取得できるわよ」


「やけに薬物やら痛覚やらの耐性が高いな」


「コウガ様に買われるまでは地獄でしたから……」


「oh……すまん」


「いえいえ、今幸せですから。ではお二人様、これからよろしくお願いいたします」



つぎっ



「クラン『ヘレティックス』所属、『美の探求隊』隊長、『漢女(オンナ)』マーガレット・リリエルよ」


―――――――――――――――――――

マーガレット・リリエル 天職;武闘家


Lv87


ジョブスキル


【闘気変換】

 魔力を闘気に変え、全身に纏わせて体を強化する。


【魔纏装】

 自身の体に魔法を纏わせて戦う。魔力を消費する。


【斬撃耐性】

 刃物によって体を斬られ難くなる。


パッシブスキル

身体能力強化Lv7 筋力強化Lv6 見切りLv5

思考加速Lv7 裁縫Lv10


―――――――――――――――


「お前こんな感じのステータスしてたんやな」


「何気に見るの初めてですねぇ」


「マッスルさん程じゃないが近接向けですな」


「武闘家といえば金剛の奴も武闘家でしたな」


「そういやそうだな。どっちが強いんやろ」


「私はそれよりやけにレベルの高い裁縫が気になるのですが……」


「皆のオネェさん的ポジションの御方だ。俺以外で唯一変態共(こいつら)を鎮圧できる」


「まぁ、これからよろしくね?」



つぎだつぎっ


「クラン『ヘレティックス』所属、『薔薇の花園』創設者、『薔薇の花園』ピエール・ゲインだ」


――――――――――――――――――

ピエール・ゲイン 天職;斧戦士


Lv103


ジョブスキル


【チャージ】

 攻撃の構えで力を溜めることで威力を上げることが出来る


【スピニングブレード】

 水平に一回転させると斬撃を飛ばせる


【重量軽減】

 装備品の重量を1/3に軽減する


パッシブスキル


気配感知Lv7 危機察知Lv6 斧術Lv9


ユニークスキル

【以心伝心】

 心に繋がりが有る者と意思疎通ができる


――――――――――――――


「み、見た目が完全に阿部さ……」


「よすでござる!!名前を呼ぶだけで現れる可能性が……」


「ねぇよ。しかしピエールよ。いつか聞こうと思っていたが、なんで男がいいんだ?」


「コウガよ、それは人間に何故生きるのか聞くようなものだぞ」


「へーーーー、なるほどわからん」


「まぁ、よろしくな。俺はいつでもウェルカ」



ハイ次



「クラン『ヘレティックス』所属、『治療隊』隊長、『治療術士』バング・ゲリソンだ」


―――――――――――――――――

バング・ゲリソン 天職;治療魔法士


Lv350


ジョブスキル


【治療魔法】

 傷や軽度の欠損、状態異常を治す魔法


【治癒力向上】

 自身の傷が治るスピードが早くなる


【状態異常無効】

 状態異常にならなくなる


パッシブスキル

魔力強化Lv6 身体能力強化Lv7 筋力強化Lv7

杖術Lv5


ユニークスキル


【回復魔法】


 生きてさえいれば一気に完全回復させることが出来る究極の治癒魔法。

――――――――――――――


「これが世紀末というやつですな?(Lv350!?目の錯覚かな)」


「迫力満点でござるな、夜に見たら絶叫するでござる(Lv350!?目の錯覚だよね)」


「あ"?そんな怖くねぇだろ お?」


「いや、怖いぞバング。スッゴい怖い」


「チッ……よろしくな」


「これでクラン『ヘレティックス』幹部は全員だな、後は俺だ」


 深呼吸。ス~~ハ~~


「クラン『ヘレティックス』リーダー、皆のまとめ役、『異常(ジョーカー)』クロガネコウガだ」


―――――――――――――――

クロガネコウガ 天職;鍛冶屋


Lv167


ジョブスキル

【加工】

【付与】

【改造】

【鑑定】


派生スキル

【改悪】

【大改造】

【混合】

【マジックフォージ】

【量産】


パッシブスキル

身体強化Lv10 (剣術Lv10 筋力強化EX)


ユニークスキル

【自己中】

 精神干渉を完全に無効化し、身体拘束系のデバフを無効化する


―――――――――――――


「KYが進化しやがった、だと!?」


「Lv167!?正義君より上ですぞ」


「スキルも生産系が並んでるでござるな」


「剣術に()がついてるのは?」


「魔道具に付与された力だからな。俺のじゃないから()が付く」


「やはり強力ですなぁ、その刀」


「阿弥陀か?今じゃほとんど使わねぇな。こいつがありゃ万事オッケーだ」


「なんですかなその中二病が進行してしまった人が作ったみたいな籠手は」


「ぐ……、実際の戦闘を見りゃこいつの強さが分かるし!!」


「昔からそっちの感じはしていたでござるが、この世界に来て悪化しましたな」


「う、うるさいうるさい!!つか明日大会じゃねぇか!!俺は寝るぞ!!」


 図星を指されまくった鋼牙はそそくさとその場から逃げていった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ