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努力を知らない卑怯者  作者: 自宅警備員Lv9999
第一章:王都
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伝説の天職と最弱の天職

ブクマがあるととてつもなく嬉しい



 勇者が降臨し、場のボルテージはMAXになっていた。 


 しかし後の数人が剣士や魔導士といったいっちゃあ悪いがパッとしない天職だったことで徐々に熱も冷めてくる。


 しかし、八雲楓のところで事件は起きた。


――――――――――――――


ヤクモ カエデ 天職:聖女


――――――――――――――


「せ、聖女!?」


「勇者に続いて聖女までもが……」


「伝説の天職が二人揃うとは……」


「ああ、聖女様……なんとお美しい……」


 勇者に続いて伝説の天職、聖女が現れたことで場のボルテージは爆発寸前。失神する者まで現れた。


 さらに、次に出てきた男子、東谷西吾がトドメを刺した。


 東谷はイイトコの坊っちゃんで……関わりはない。嫌なやつだった気がする。


―――――――――――――――


アズマヤ セイゴ 天職:賢者


―――――――――――――――


「け、賢者ぁぁ!?」


「まさか、伝説の天職が三人揃った!?」


「歴史的瞬間だぞ、これは!!」


 アイツが賢者かよ……殺人鬼にチェーンソー渡したようなもんだぞ。


 天職って才能なんだよな? アイツに賢者の素質が有るようには思えんがなぁ。


 ん、最後の奴は暗殺者か。パッとしないな。


 いよいよ俺か……結構緊張するなコレ。


 気持ちを落ち着けるため深呼吸して、水晶に手を乗せた。


 水晶が光る。


――――――――――――――――


クロガネ コウガ 天職:鍛冶屋


――――――――――――――――


 場が急に静かになる。


「か、鍛冶屋!?」


「何故勇者召喚で鍛冶屋が!?」


「しかしよりによって鍛冶屋か……」


 ん?生産職だから弱いとは思うが、何か生産職だったことじゃなくて鍛冶屋だったことが問題らしいな。


「あ、あのう、鍛冶屋というのは……?」


 何故か俯いている占い師様に恐る恐る尋ねる。


「鍛冶屋、とは、金属を加工する事に適性を持つ天職です……」


「……が、人族と共存する亜人族のドワーフ逹の方が大きな適性を持っており、腕も人族より遥かに優れています……。そして『武器鍛冶屋』と『防具鍛冶屋』という完全な上位互換の天職が存在する……」


 頭が真っ白になっていく。


「一番の不遇職……ハズレなのですよ、鍛冶屋は!!」


 占い師様は目に涙を浮かべて叫んだ。


 なんでお前が泣く。泣きたいのはこっちだっての。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 気になったので。 異世界召喚を御存知の方、又はそう言った方がいるにも関わらず不遇職と言うクラス召喚の中の扱い位ご存知のはず。 ちょっと違和感甚だしい。
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