仲間その1 ロリコン騎士 ゲッツ
「ワシは諦めんぞぉぉ!!なんとしてでもワシに屈服させてやる!!」
ペド野郎が叫び、指を鳴らす。
「さあ、こっち来るのだ!!」
意気揚々と叫ぶが幼女達はおっさんを冷めた目で見つめるだけで何も起きない。
おそらく隷属の首輪を使用したのだろうが、全員の首輪を魔力を吸いとって無力化しているため只の首輪になっており、機能は停止している。
「な、何故だ?何故従わない?何故命令違反ができる?」
「ペド野郎、申し訳ないが首輪はすべて無力化した。もうこいつらはお前の奴隷じゃない」
「な、隷属の首輪を解除するなど、よほど高位の呪術師でないと……」
「まあ、俺にはできるってことだ。諦めな」
「ぐぞ、ぐぞぉ、ワシは諦めん!!天使達を手にいれるまで……」
ペド野郎はまだ諦めない。いい加減うんざりしたので子供達をゲッダウェイしようかと思ったとき
「父上!!もうやめて下さい!!」
ペドー子爵の息子、ジェントーがやってきた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「父上、力で従えた子供に魅力はありません。力で押さえつけると子供達は、そのあどけなさやも、無邪気さも、つぶらな瞳の輝きも、すべて失ってしまうのです」
「し、しかし、ワシは……」
「父上、あれをご覧なさい」
ジェントーが指し示した先には、お互いの自由を喜び合う幼女達がいた。
「おお、美しい……」
パッチリ開いたつぶらな瞳の輝き。弾けるような笑顔。小さな体をいっぱいに使って喜びを表現するその仕草。
断じてロリコンでないと自負する俺の目から見てもまさしく天使のようだった。
「ね、美しいでしょう。子供は」
「ああ、ワシは間違いを犯してしまったようだ」
「そう、幼女とは……」
「ああ、幼女とは……」
「「愛でるもの!!!」」
「360ºから舐めるように見、その美しさを焼き付けるもの!!」
「ふれあい、おはなしし、親睦を深めるもの!!」
「父上!!やっと分かってくれたのですね!!」
「ああ、息子よ!!ワシが間違っていた!!お前は真実を教えようとしてくれたのだな!!許してくれ!!」
「父上!!」「息子よ!!」
男泣きしながら抱擁する。そう、いま正に家族の絆が戻ったのだ。
って全然感動的じゃねえよ。なんだよ愛でるものって。360ºから舐めるように見たら普通に犯罪者だわ。
「ん?まて、まさか勘当された理由って……」
「はい、私は愛で派なのですが父上は過激派でしてな、意見が合わず、勘当されてしまいました」
「くっだらね」
「くだらなくないですぞ!!この際コウガ殿にも幼女の素晴らしさを……」
「息子よ、その男は知り合いか?」
「父上を変える手助けをしてくれた方ですぞ」
「おお、そうだったのか、先ほどは失礼したな」
「おう、クロガネコウガだ、よろしく」
「コウガ殿。よくやって下さった。ワシの間違いを正してくれてありがとう」
「俺は泥棒紛いのことしかやってねえけどな。んでジェントー。約束は覚えてるな?」
「ええ、もちろん」
ジェントーは俺に膝まずいた。
「約束に従い、コウガ殿に我が忠誠を捧げましょうぞ!!」
「おう、これからよろしくな!!ジェントー!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺は無事奴隷を解放し、ジェントーを仲間にした。
ペドー子爵は不正を認め、様々な所を回って謝罪している。
子供達はシスター共々子爵の屋敷に住んでいる。
なかなかなハッピーエンドだと思う。
俺のハッピーエンドにはまだ遠いが。
「待ってろよ、クソ女ぁ!!」




