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第五回


天はついに我を見離したか。

奇跡どころかそんな楽観視は忽ちにして砕かれ、「これは病名を間違っているのでは」と言う担当医師の言葉を聞かされる羽目になってしまった。


本日のことである。


指定難病と診断されてから四年目を迎えていた。

「詳しい検査をしてもらうため紹介状を書きます」



家人は何もわからないでいる。

その姿を見るとただ哀れだ。


前の病院を退院してから半年間。

セカンドオピニオンとして近くのクリニックに通い始めてから三カ月が経つ。



たらい回しかよ。

この病気の治らないことは十分承知の上だが、家人は更に薬の副作用で「脳」に支障をきたしているのだ。


「外来では詳しい原因がつかめない」

「検査入院してもらって、一定のリハビリをしてもらって…」etc。



この三カ月は何だったのだろう。

家人は不思議と次の忠告だけは真面目に訴えていた。

「先生とけんか腰に意見を言わないでね」

だから今回だけは黙って「お願いします」とだけ答えて帰ることにした。








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