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第一回

(第一回)


まだ春は遠い。


でも、うっすらと明るくなっている。

真冬ならこの時間は真っ暗だったのに日に日に夕方の薄日が残るようになった。

気持ちが少しだけ何かを掴むような躍動が湧く。


買い物を終えると早速「肉じゃが」に取り組まなくてはならない。

家人が待っているだろう。

今夜の献立は何だろう?と思いながら。


そういえば作る料理に対して一度も「まずい」と言ったことはない。

いつも「美味しいよ」と言ってくれる。

そんな生活がもう半年は過ぎた。


早く元通りになってくれないかなといつも思っている。

家人が指定難病と診察されてからかれこれ四年近くになろうとしている。


でも、三度の食事の用意をするようになったのはここ六ヶ月だ。

いつも献立のことを考えながら買い物に出かける日々が続くようになった。







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