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俺の彼女はシリーズ

俺の彼女はドジですが頑張りやです

作者: 35

「本当にうれしいです。自分なんかにあなたみたいな素敵な彼氏ができるなんて」




鴨志田明菜かもしだあきな。俺こと越野正行こしのまさゆきの1歳年下の後輩。お互い高校からアパートに住む同士としての付き合いだった。




そんな彼女と俺の付き合いが始まるのは、日々の日常の仲にあった。






高校への進学を期に、1人暮らしをすることになった。しかし、通う高校に寮の制度がなかったため、近くのアパートでの一人暮らしとなった。




幸い、周りは住宅街で、比較的学生向けのアパートであったため、同じ高校の生徒こそいなくて、交流も挨拶程度でそこまで無かったものの、比較的快適な生活を送っていた。




1年間順調に過ごし、俺は高校2年生になり、アパートの人間にも入れ替わりがあった。




「お、新しい子だ」




何人かは出て行って、また新しい人が入ってくる時期になり、あまり見慣れていない人にはとりあえず挨拶する。その中に1人いた女の子に俺は目が留まった。




「うう、どうしよう…………」




とはいっても新しいだけなら、軽く挨拶をするだけだが、それだけでは終わらない理由があった。




ちょっと小さな身長に、童顔で整った顔、ちょっとした癖のあるロングヘアーがとても見た目の可愛い女の子。その子が来ていた制服は俺が通っている学校の制服、つまり同じ学校の生徒だ。可愛い女の子で同じ学校の生徒なら、少しテンションもあがるものだろう。




何か困っているみたいだし、声をかけてみるか。




「どうかしたのか?」




「あ、あのー、私今日からここに住むんですけど……、カギが合わなくて入れなくて……」




「一応聞いておくが、何号室だ?」




「はい、202号室です」




「…………このドアは201号室だ。要するに俺の部屋だから、そのカギじゃ開かないぞ」




「…………、え……」




手元のカギと俺とドアを見比べると、顔が真っ赤になった。




「す、すいませーん! 決して不法侵入をしようとしていたわけでは!」




「わかってるから落ち着け。というか、聞きたかったんだが、何でびしょぬれなんだ?」




あえて突っ込まなかったが、全体的に彼女は濡れていた。天気雨じゃなかったと思うが。




「…………、ここに来るまでに公園で転んで噴水に落ちました……、うう……、どうしましょう……、まだ荷物家に届いてないのに……」




「とりあえずうちに入れ。そのままだと目のやり場的にも困る」




「…………きゃー!」




ここまで注目を浴びていたのではないかと不安になったが、彼女を俺は家に案内した。






「すいませんでした。お見苦しいものをお見せした上に、シャワーと着替えまでお借りして……」




「いや、別にいいけど、見苦しくはなかったし」




「あ、ありがとうございます……、えーと」




「ああ、悪い、名乗ってなかったな。俺は越野正行、盟和高校の2年生だ」




「あ、はい、挨拶が遅れました。私は鴨志田明菜。盟和高校の1年生です」




「悪いな。タオルもジャージも男くさいだろ」




「いいえ、いい香りです……幸せな感じがしました!」




「それならよかったけど」




ちょっと天然タイプだな。普通に家に入ってきたけど、断られもしなかったし。




「先輩ですよね。一人暮らし心配でしたけど、同じ高校の方がいて、心強いです! よろしくお願いします。私のことは明菜と呼んでください」




ちょっと変わった女の子である明菜とは、このような出会いでお隣さんだった。






「さてと、いい感じの飯になった」




一人暮らしで面倒なことは3つ、掃除、料理、洗濯である。だが、掃除はそこまで問題ではない。俺は趣味が読書なので、本以外は全て実家においてきた。だから、本を元のところに戻しさえすれば、とりあえず散らからない。風呂掃除と洗濯は俺がもともと実家で手伝っていたから、そこまで手間とも感じない、むしろ1人分になって楽になった。




俺が日常的にやっていなかったのは料理だが、それは母の手伝いをして、必要最低限の調理器具の使い方を学んで何とかやっている。




さすがに最初は苦労したが、1年もやっていればそこそこにはなる。




「明菜は飯はどうしてんだろ」




まぁ女の子が1人暮らしをするくらいだから、料理はできるだろ。ちょっと天然ぽいけど。




天然さんにありがちな、砂糖と塩を間違えましたー、甘くて食べれませーんみたいなことにはなっていまい。




「一応見てみるか」




まさかと思いつつも、202号室の前に行ってみる。このアパートはドアが薄いので、部屋の前を通ると、なんとなく晩御飯が分かる。香りは、石鹸の香り。洗濯中かな?




ガン!




「いってぇ!」




するとドアが勢い良く開いて、俺の頭に当たる。




「あわわわ、ごめんなさい!」




「い、いや大丈夫だ。でもそんなに勢い良くあけると、前にいる人に当たるから気をつけな」




「はい、でもすいません」




「どうしたんだ?」




「はい、片栗粉と洗剤を間違えまして、材料が全部パーになってしまいました……、ご飯がありません」




俺の予想よりワンランク上のミスをしていた。




「そっか、じゃあ俺の家来るか?」




「え?」




「けっこうたくさんできたから、1人で食べると多いんだ。明菜の入学祝いみたいな感じで1食一緒にどうだ」




「い、いえそこまでしていただくわけには……」




くぅ~。




可愛らしいおなかの音がなり、顔を赤くする。




「その状態でまた1から作るのも、何か買ってくるのも大変だろ」




「じゃあ、お言葉に甘えます……」








「わ、美味しいですね」




ご飯は甘めのしょうが焼きとご飯と味噌汁とサラダ。




「味噌汁だけは我が家直伝だけど、あとはそこまで手間かかってない」




「すごいですね。部屋も綺麗ですし、先輩男の人なのに家事できるんですね」




「明菜はできないのか?」




「あまり得意じゃありません……、さっき失敗しましたし」




「これくらいなら誰でもできるようになるさ。俺も1年前は全然だった。もし良かったら教えてあげてもいいぞ」




「……いいんですか? そこまで甘えても」




「俺は部活もしてないし、特に彼女とかもいないからな。女子と2人で過ごすのはそんなに悪くない。あ、でも明菜は可愛いから、地元とかに彼氏いるか?」




「そ、そんなことありません! ずっといません」




「そっか。そんなに力強く言わなくてもいいんだが、まぁ気が向いたときでいいぞ」




こうして、俺は週1、2回ほど明菜とご飯を共にするようになった。






さて、明菜だが、なかなかドジな出来事が多くて、目を離せないことが多い。




なぜか知らんがクラス委員をやっていて、良く廊下で何かしているのを見かける。




ただ、ゴミ箱を運べば、重くて運べてないので、俺が手伝う。そして、ゴミ箱にものをいれようとゴミ箱を横転させてた。




掲示物は身長が足りてないので、俺が椅子とかを持ってきて手を貸す。だが、そこから画鋲を俺の頭に大量に落としてくれたりした。






掃除も1人でやっているので、手伝う。掃除が終わった後に、バケツの水やちりとりをこぼしたりもしてた。




ただ、いじめを受けてるとか、友達がいないというわけではなく、彼女が人のために頑張りたいというだけらしい。だから俺もつい手を貸してしまう。根本的に不器用な上にどじっ子なのだが、頑張りやという一番本人が報われないパターンのため、無視できない。




まぁ1番の問題は、やたら何もないところで転びそうになることかな。




近くにいるときは、俺が基本的に抱きとめてやるのだが、自分がいないときはどうしているのだろう。






「明菜、あんまり肩の力入れないほうがいいんじゃないか? 




するとおっとりした彼女にしては珍しく強く言われた。






「わかってます。私がドジで抜けてることも。言われたことがあります。頑張られると帰って迷惑だからって。私もわかってます。その方がもしかしたら迷惑にならないとも。でもそれじゃあ、私はいったいなんなんでしょう? 私の存在意義を自分で見つけるためには、ドジな私は背伸びをして無理をしなくちゃいけないんです」




なるほど、彼女向きではないクラス委員とか、いろいろなことに挑戦するのは明菜にこれだけの意思があるから。1人暮らしもそのうちの1つなのだろう。




「そっか、頑張ってんだな」




ついちょうどいい位置になる頭を撫でてしまう。さらっさらの髪は手触りがいい。




「……先輩は優しいですよね。正直お友達はたくさんいますけど、これだけ私のドジに付き合ってくれた人はいませんでした……、本当に迷惑かけてすいません。先輩が優しいから……、失敗をとがめないから甘えてしまいました。これからは少しでも……」




「いや、駄目だ。俺は明菜を手伝う」




「で、でも、迷惑をかけるのは嫌です。本当なら何もしないのが1番いいのを、無理に頑張ってるのは私のエゴなんです。そんなのに、先輩を巻き込めないです。だから、私は私の道を1人で行きます!」




「そっか、えらいな。ちょっと天然だと思ってたけど、しっかり考えててびっくりした。気持ちはよく分かった」




「じゃあ……」




「でもな。明菜にエゴがあるように、俺にもエゴはある。俺は明菜のその気持ちを聞いて、明菜がどう思おうと、手伝いたくなった。そんな風にしっかり考えてるなら、俺も本気で手伝わないとな。これまでは、ちょっと困ってる後輩を助けてる程度だった。でも、俺も真剣になろうと思う」




「で、でも、迷惑かけますし」




「俺は気にしない」




「良く転びますし、ミス多いですし」




「転んだらいつもどおり支えるし、ミスなんかいくらでもフォローしてやるよ」




「…………どうして……そんなに優しいんです」




「1人で頑張るのは大変なんだ。1人で苦しむのは大変なんだ。これは1人暮らしで苦労した先輩の助言だ。でも2人だときっと楽しくできると思う。俺にも協力させてくれよ。せっかく縁あって、同じ学校でお隣さんに住んでるんだし」




「……はい、分かりました!」




ずっと暗めの顔だったが、最終的に俺が押し切った。強引かとも思ったが、最後の笑顔で安心した。




それからは彼女が以前より俺に遠慮なく頼ってくれるようになって、距離もぐっと縮まった。




ピンポーン。




そんな日々が続いた中。そろそろ寝る時間になった頃に来客があった。




完全に寝ぼけていたので、やや気分は悪かったが、気にはなるので、ドア越しに覗いた。




「せんぱい……」




「明菜?」




ただ訪問者が明菜だったので、不機嫌な気分ではなくなった。




「どうした? こんな時間に」




「ご、ご迷惑だとは思います。でもすいません、少し話を聞いてください」




「ああ、別にいいが、こんな遅い時間に女の子が男の部屋にはいるのはいいのか?」




「はい、先輩を信じてます」




そういわれては断ることもできず、俺は明菜を招き入れる。




「はい、お茶しかないけど」




「ありがとうございます」




明菜の服装は寝巻き姿。可愛らしいパジャマだな。適当なジャージの俺が申し訳ない。




「それで、何の用事……?」




すると明菜が俺に抱きついてきた。




「どうしたんだ?」




「あまりよくない夢を見ました。私が3年生になって、先輩が学校にも隣にもいない夢です」




「それはずいぶんリアルな夢だな」




大学によっては今と住む場所は変わるだろうし、ありえる話だ。




「すごく寂しかったです。目を覚ましたら泣いてました。先輩はとても私を助けてくれます。それも、私が頑張れるように、私が行動するまで待ってくれて、私のやりたいことを奪おうとはしません。ミスをフォローしてくれます。本当に私の気持ちを大事にしてくれます」




「そんな対したことじゃない。俺は見てるのと、起こったことの処理だけだ」




「それがありがたいんです。とても当たり前のことです。じっと優しく見守ってくれて、もう今は先輩がいつも側にいてくれるのがあまりにも当たり前です。ですから、そうではない夢を見てしまったのが辛くて仕方ないんです」




「そっか、俺もずっと側にいてやりたいけど、そう言う関係になるには……」




「好きです! 先輩。鴨志田明菜は先輩のことを愛してます」




「へっ?」




ちょっと眠かった気持ちが吹っ飛んだ。今のって、告白じゃ……。




「よろしければ私とお付き合いしてください! よろしくお願いします」




なんてこった。さすがに予想外だった。




いつもおたおたしてる明菜が真剣な表情をしている。




「す、すいません! 告白なんかしちゃって! でもどうしても気持ちが抑えられなくて」




俺が黙っていたため、妙な沈黙があったからか、明菜が顔を赤くしていつもどおりになる。




「返事は……わかってます。いつも迷惑をかけてばかりの私なんかが恋人関係なんていう対等な位置にはなれませんよね」




「明菜、それは違うぞ」




「えっ?」




「確かに明菜のドジは目の当たりにしてきた。でも、それでも俺が手伝ったのは、それを補える魅力があったからだ。ずっとまっすぐで、目標に向かって頑張れるその姿が、いいところも悪いところも含めて、俺もそんな明菜のことは好きだぞ」




「えっ? えっ?」




告白に対しての答えを行ったつもりだが、それを理解できていないのか、混乱している。




「そ、そんな私なんかが、むぐっ」




俺は唇を唇で塞いだ。これ以上俺を好きになってくれた女の子で、俺が好きな女の子が自分を卑下しないように。




「俺の答えはこれ、分かったか?」




「は、はい、でも何で私なんかを」




「それ禁止な。明菜もさ、自分が好きな相手が、自分を悪く言ってたらいい気はしないだろ。大丈夫だ。俺は明菜のいい部分も悪い部分もたくさん見せてもらった。それ全部ひっくるめて好きだから。心配すんな。良かったな。これで、俺が卒業してもずっと確かな絆ができたぞ、恋人だからな」




「はい……すごく嬉しいです」




こうして、俺と明菜は恋人関係になった。








「…………せんぱぁい……」




さて、恋人関係になっても、俺は彼女を明菜と呼ぶし、彼女も俺を先輩と呼ぶ。




付き合う前から、そこそこ2人でいることも多かったし、劇的な変化は無いと思っていた。




しかし、彼女はかなり甘えん坊だった。付き合う前まではいろいろ遠慮していたようだが、付き合うときの告白のときに、何でも頼っていい的なことを言ったから、遠慮なくなくなってきた。




「はぁ、どうした。ナデナデが欲しいか?」




ただ、そのキラキラした上目遣いと甘い声はそれに答えることがない可愛さがある。




「はい、先輩のナデナデは気持ちいいです。とても優しくて、私を大事にしてくれる気持ちが伝わってきて……」




「一応言っておくが、ここは学校だぞ」




「わかってます……、でも我慢できなくて……」




「分かった分かった。恥ずかしいからあっちの隅でな」




「はーい」






そして、人気のない階段の辺りに行く。




「それで、普通に撫でればいいのか?」




「あのー。恋人っぽくして欲しいので、スーパーナデナデをお願いしたいです」




「えーとあれはどうやるんだった?」




「まずは私を正面から抱きしめて、抱っこしてください」




「抱っこ!? えー。ここは学校なのに」




「抱っこしてぎゅっとしてください」




一切断られることを考えていない目。断れない。




「分かった。じゃあこうすればいいんだな」




俺は明菜を抱っこし、少し体を持ち上げてから抱きしめる。




軽いが、柔らかい感触と甘い香りは女の子を感じる。




「ふわぁ……。気持ちいいです。先輩に全てをゆだねちゃってます」




0距離でとても気持ちよさそうな顔をする明菜。完全にトロンとしていて、人様にはお見せできない。




「後、頭をナデナデしてください」




「そうか、スーパーナデナデなのに、撫でてなかったな。これでいいか」




とても柔らかい髪を撫でる。




「それで、私の髪の中に手を入れて、揉むみたいに撫でてください……」




「えーと、こんな感じか?」




いつも撫でている頭頂部ではなく、後ろ髪のところに手を絡ませて髪を1本1本めでるように触る。




「あんあん! そうですそうです、もっともっと……」




「ナデナデナデ」




「あんあん、もっともっともっと」




嬉しそうに動物みたいな声が可愛い。感触も柔らかい、髪もサラサラ、癖になりそう。




「学校ではここまでだよな……」




「はい、ウルトラナデナデは2人きりでお願いします」




ちなみにウルトラナデナデの正体は知らない。付き合い始めてから俺の家に明菜を入れるのは今日の夜が初めてなのである。








「お、おじゃましまーす」




と言うわけで夜。週に何回か2人で過ごしていた時間だが、恋人関係となってからは初めてだ。いつもの夕食タイムが終わる。今まではこれが終われば彼女は帰っていた。






「くぁ~」




今までは明菜を21時には帰していたが、恋人関係となったためその制限がなくなったので、好きなだけ話して過ごしていた。






でもさすがに次の日になるくらいまでとなると、明菜が可愛らしいあくびをしたので、部屋に返そうと考えた。




「もういい時間だし、お開きにすっか?」




「え、も、もうちょっとだけ……」




「別に明日でも話せるだろ。明日は普通に平日だし、ちゃんと寝ないと寝坊するぞ」




「で、でも……明日会えるとかそういうことじゃないんです。……今日先輩と一緒にいたいんです。ここにいちゃ駄目ですか……」




明菜は甘えた声でそう言うと、俺との距離を自ら詰めてくる。




「せんぱぁい」




そして必殺上目遣い。しかもちょっと眠たいせいか、うるうるしていて威力倍増。




「先輩、無理してますよね……。先輩はいい人ですから。自ら私に何かしたいとは言いませんよね。私が告白したときにキスをしてくれましたが、先輩が自ら私を求めたのはあの時だけでしたよね。後は基本的に私がお願いしなければ、先輩は私に指1本触れてきませんでした」




「……」




「先輩が私のことをとても大事にしてくれているのはすごく伝わってます。それは嬉しいです。それに甘えるのも悪くはないです。でもそれは私と先輩が先輩後輩の関係ならではです。今は恋人関係ですから、他のことはともかく、恋人としての間柄は対等でいたいです。先輩にも求めてほしいです」




確かにそういう考えはあった。俺のほうが年上だから、意識的にしっかりしなくてはいけない。彼女はいい子だから、俺が求めたことに対して嫌でも答えてしまいそう。そう思って俺は無意識に自分からは手をださなかった。




「先輩がナデナデタイムのとき、すごく私に夢中になってくれたことは嬉しくもあって、逆にそれだけ先輩に我慢させてるって感じました。でも、私は大丈夫です、もっと求めてください……、キスしたいです。先輩からしてほしいです」




「あーもう、俺先輩失格だな。後輩の女の子にここまで言わせちゃって。俺もしたいよ、明菜とキスして、ウルトラナデナデタイムをやりたい」




「はい……もちろんです」




とりあえず、1回キスをして、お互いの気持ちを確かめ合った後、




ベッドで抱き合ったまま、すりすりして、もふもふして、ぎゅっとして、唇以外にもキスをして、そのまま眠りにつくという超イチャイチャな時間を過ごした。これが彼女のいうウルトラナデナデタイムだった。




こんな時間を明日からもずっと過ごせると思うと、幸せな気持ちしか感じなかった。



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