ホモ佐官
『ホモ佐官』とは、『ホモ大佐』『ホモ中佐』『ホモ少佐』の三名です。
彼らは『敵総司令部』を占領できる優秀なホモです。
が、それだけです。
何をやらせても中途半端。
かっこいいのは階級名だけです。
ホモの世界に『番狂わせ』はありません。
赤く塗ると三倍強くなるようなこともありません。
結局彼らは、『ホモ尉官』どもが全滅した後に、新たな『ヒャッハー』となるか、敵を掘りまくっている味方の『ホモ将官』に随行し、隙をついての占領を狙うか。
それしか無いのです。
中途半端に名称がかっこいいから、つい温存したくなるのだけれども、ここぞというところで使いでのない存在。
現場からの叩きあげとして、ぶいぶい言わせながら出世してきたサラリーマンが、部長以上に求められる『経営・組織管理』というそれまで経験したことのない壁にぶち当たり、失意のもとにそのまま定年まで窓際で過ごしてしまうような存在。
切ないですね。
そんな彼らですが、彼らの力が重要となる場面もあります。
それは、味方の『ホモ大将』と『ホモスパイ』が先に掘られてしまい、相手のホモ大将を掘る術を失ってしまったとき。
この場合、決死での『敵総司令部占領』しか、味方の勝ち目はありません。
一発逆転を狙う一縷の望みを託せる存在。
それが『ホモ佐官』達なのです。




