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boar

「空だ!」

「出れたか!よし周囲を索敵して攻撃開始」


海上の洞窟から崖の上に苦労して上がってこれた

20機近くのBWで入ったのが今では6機である


「近くに敵はいませんがこちらに向かってくるのが1機。距離4キロ」

「1機だけか?他は?」

「えっと・・・ずいぶん原始的な集落が何個かあるけど・・・NPC?」

「迎撃ではなく打って出るということはこの集落に何かあるのか?集落は後に回す。先にあの1機を落とす」

「「応っ!」」


距離3.5キロまで接近した敵を補足する


「距離2キロから撃ちまくれ。弾幕で削る」

「距離3キ・・・・・」


索敵性能が一番高い機体の言葉の途中で敵が炎の塊となった


「加速した!速い!」

「撃て撃て!」


6機から大量の弾丸が放たれる

幾つかは着弾するも高い金属音が鳴り弾かれているのがわかる


「効かない!」

「構うな撃ち続けろ。ドンペリ、貫通させろ!」

「応よ!」


ドンペリと呼ばれたプレイヤーが巨大な銃を展開させる

バイポッドを展開して狙いを定める


「まずは脚だ!」


トリガーを引き凄まじい反動、音、土煙を挙げて弾丸が飛んでいく

しかしその弾丸は当たらない

ほんの一瞬ではあるが敵が飛んだのである


「あの速度でジャンプするのか!」

「敵、さらに加速するぞ」

「散開しろ。轢き殺されるぞ!」


リーダーの言葉に従い4機が離れる


「ドンペリ!動け!」

「銃が重くて無理だ!このまま迎撃する」

「バカヤロウ!銃を捨ててでも・・・・」


ドンペリは構わず2発目を放つ


「次は胴体を・・・」


2発目は確実に着弾した

ただし胴体ではなく腕のシールドに

そしてそのシールドを投げつけてきた


「うぉ!クッソぉ!」

「ドンペリ!」


爆発ともいえるような衝撃が周囲に響く

その中心からさっきまで銃を構えていたBWは粉々になって吹き飛ばされていた










-----------








「画面が暗いぞ!」

「こっちもです。デバフで脳震盪が発生してるみたいで」


体当たりなんてするんじゃなかったと後悔する


「NPCは?」

「問題なく逃げてるようですよ」


ならあとは5機を叩き潰せば終わりか

残りの5機が一斉に撃ってきた


「ちょっ真横向いたらこっちの射角がとれませんよ」

「無茶言うな。さっきので盾が片方無くなったんだから」

「なんで投げたんですか!」

「その場の勢いだよ!」


アイアスのため息が聞こえる

それが終わると突然機体が急加速する


「ばっ・・・おま・・・」

「守ったら負けるんで攻めましょう」


パックセイバーの後方で青い炎が噴射されている

機体はどんどん加速していく


「機動制御はガザニア君の担当なんですから何とかしてください!」

「お前あとで覚えとけよマジで」


そのまま敵を轢き殺す勢いで突撃

しかし容易に逃げられてしまう


「それを待ってましたよ!」


そして回避機動の敵をアイアスが撃ち落す


「よっしゃ。クタバレ!」


姿勢を崩して動きが遅くなった敵に体当たりする

勢いが足りなかったらしく倒すことができない

予想していたようでアイアスの接射で仕留める


「「2機目」」


後ろから他の敵が鉄棒のような武器を振り上げてくる


「遅い!」


それが振り下ろされる前に後ろに蹴りを入れて敵を倒れさせる


「アイアス他の奴攻撃」

「オッケイ」


自分はそのまま倒れた敵の胴体を踏み砕く


「3機」


残り3機が左右と中央から同時に攻めてくる


「ガザニア君立ち膝」

「え?」


理解できないがとりあえず言うとおりにする

背中から腋を通してやたら長い砲が左右から出てくる


「閃光防御!」

「え、ちょっまっ」


急いで目を瞑る

大砲とは思えないほど甲高い音が響く

直後に目を開くと右と中央の2機は上半身が消失していた


「あと一機・・・え?」

「どうした?」


アイアスが止まる


「敵の後方にNPC・・・NPCなのかな?」

「はっきりしてくれ」

「えっと、とにかくBWに乗ってない何かが後ろに」


敵の後ろに何かあるようだ


「じゃあ側面に回り込んでからぶっ潰す」


機体を加速させる

敵も必死なようで後ろに下がりながら撃ってくる


「NPCがやられたら友好度が」

「リミット解除!後先考えてられません」

「なんと?」


機体がさらに加速する

NPCを潰される前に接近し左手のシールドを敵に引っ掛ける

側面に回り込む余裕はない


「アイアス左ブースト全開!」

「あ、死んだかもコレ」


そういいながらもちゃんとブーストを吹かす

そして敵を巻き込み縦に強烈な大回転が発生

敵の死亡を確認するのと同時に

自分のステータスに脳震盪・意識混濁・嘔吐の表示がされる

そして自分の画面と音は切れた

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