Tera Patch
PC買い換えたけど慣れない
「で、なんでログインしないの?」
「いまHMDとゲームのアップデート中なのよ」
しかも俺が帰ってくる30分前からずっとダウンロード中らしい
「そんなに大容量なの?」
「ギガパッチどころじゃないですよ?テラパッチですからね」
「なん・・・・だと?」
HMDのほうはなんと7テラバイトである
ちなみにいま自分たちが使ってるHMDの容量は3ゼタバイトである
このHMDは最新型の第6世代なので余裕はあるが
「これ4世代使ってる人にはきついんじゃないの?」
「5世代なら多少重いくらいで何とかなるけど4世代はもう無理よね」
まぁ4世代も14年くらい前のものだから使ってる人自体稀だとは思うが
と、ここでブレアが会話に入ってくる
「第4世代ってそんなに容量少ないんですか?」
「・・・・・」
「・・・・あの?」
「「「誰?」」」
そういえば自己紹介してなかった
と、いうことでブレアとプリシラの簡単な自己紹介をする
「へぇ~・・・綺麗な女の子じゃない」
夏樹がプリシラを見つめて口を開く
あ、もしかして俺これ墓穴掘った?
「合格」
「は?」
「これなら遥君とも釣り合うし・・・」
「どういう基準なんだそれ?」
「ん~~~・・・おねショタ?」
「俺はショタじゃないからな?」
「見た目がショタだからもうショタでいいのよ」
おい
「なにより」
何より?
「私的にも美味しそう」
「プリシラ・・・・逃げたほうがいい」
「あら、問題ないわよ?」
なんですと?
「私もそっちの趣味は完備済みです」
あ、これ俺が一人負けしてる
「そうなの?経験人数は?」
「残念ながらリアルではゼロです」
「あ、AI?」
「そうそう、初めてはAIのショータ君」
「あぁ!あれ良いわよね凄く純粋で」
「もうそこからのめり込んじゃって」
「みんなのちことかも?」
「完徹で12時間ぶっつづけましたねぇ」
「なかなかやるじゃない。で、そっちの趣味完備っていうと私の僕君とかも?」
「あれは人生ブレイカーだと思うよ?あれで私の性癖は狂った」
だめだ、会話についていけない
「真昼間から生々しい会話してんじゃないわよ・・・・」
「「フヒヒ、サーセンサーセン」」
亜子が介入してくれたので危険極まりない話は終わりにしておこう
その会話からやたらと夏樹とプリシラが俺を舐め回すように見てくるが気のせいだ・・・・と、思いたい
そう、修羅場を回避できたと思えば安いのだ・・・・たぶん
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とっととログインしてごまかしたいのだがまだパッチ適用はされていない
「で?バトルウォーカーのほうは何が変わったんだよ?」
「ラシャプの話によると・・・」
・HMDのテラパッチによる回線処理の高速化
・それに伴いラグの大幅の軽減
・ラグ軽減に伴いよりリアルに射撃武器に弾速の概念を完全実用化
「え?弾速がリアルに近くなったってこと?」
「らしいぞ?遠く離れるほど見てから回避余裕でした!ができるようになったって」
「そのせいでみんな今は実弾による飽和攻撃か超高出力の光学兵器を考えてるって」
それはちょっとやばい
「これ遥君戦力外通告案件?」
「実弾スナイプだもんな。1から全部作り直しじゃねぇの」
「機体も武器も?」
「どうしよう俺?」
「逆に考えるんだ。これから皆のマスコットとして生きていけばいいと」
お断りします
「とりあえず実際プレイしなけりゃわからんのでそれから考えよう」
どうか、どうか大丈夫でありますように
「すんません、そろそろ発言していいっすか?」
あ、ブレアとプリシラそっちのけで会話してしまっていた
と、いっても亜子達がHMDを2人分用意して設定してくれてたのだが
「俺らこのゲーム初めてなんですけど。大丈夫なんすか?」
「当部隊はだれでもウェルカム、分け隔ては嫌いでね。どうぞどうぞ特攻兵でも鉄砲玉でもお好きなプレイを」
それどっちも同じ意味じゃねぇか?