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狂奔

「た、ただいま~」


思わず小声になってしまう

だって怖いんだもん


「おはようございま~~~す!!」


しかしプリシラはくうきをよまなかった


「何してくれてんのお前ぇ!」


家の奥まで声が響く

そしてだれかが奥からやってくる

お願いします!夏妃じゃありませんように!


「あら、おかえりなさい」


夏妃でした

さぁどう言い訳する?

いやそもそも言い訳するようなことは何もしてないし


「悠君?」

「はい!」

「聞きたいことは後で聞くからとりあえずログインしてくれるかしら」

「ロ、ログインでありますか?」


助かったと言うべきか

とりあえず猶予は出来たようだ












------------------










新大陸に轟音が響く

周囲にNPCの姿は無く

数十機のBWが崖を埋めている


「上空62度、砲弾来ます」

「防壁構え!」

「弾着、今!」


鉄の雨を防ぐBW

これが先ほどから2時間続けられている


「こちら14番機、肘がやられた。交代頼む」

「こちら8番予備機、俺が変わる。急いで修理に入れ」


損耗はかなり酷くなってきている

だがまだ守れる

まだ勝てる


「火砲機、攻撃準備。索敵をリンクさせろ」


攻撃を担当しているBWが1隻に狙いをつけ集中攻撃を開始する

大口径の砲弾による集中攻撃により敵の高速艇はあっけなく爆発炎上する


「また一隻、どうだ?」

「まだまだたくさん残ってる」

「だろうな。弾残ってない奴は補給に戻れ!」

「ラシャプさん、地平線よりさらに増援です」

「まだ来るのか」

「あ~・・・あの数、また振出しに戻ったわね」

「楽しそうだなゲンドゥル?」

「そりゃね?勝てる可能性がある接戦だもん楽しまないとね」


ゲンドゥルの発言にナンバーズの1人が驚く


「か、勝てるんですか?」


海を埋め尽くす船

その上に無数のBW

大量に降り注ぐ砲弾

加えて、とある理由によりこちらは命中率が著しく落ちている


「可能性、ね。いまアイアスがログインしたわ」


戦いに集中しながらもナンバーズがどよめく


「しかしアイアスさんの姿が・・・」

「現状打開のために緊急で機体作ってるって」

「この事態で新機体制作か?大した度胸だ」

「量産も間に合いそうにないですけど・・・」


ゲンドゥルはアイアスのイカれた発言を思い出し苦笑しながら返答する


「intercontinental ballistic battle walker」

「え?」

「あぁ、ICBMか?」


ラシャプがすぐに理解する

だが微妙に違う


「似たようなもんだと思うけどね一応本人はICBBWとか狂ったこと言ってるけど」

「ICBMってなんですか?」

「英語のintercontinental ballistic missileを略した言葉だ。日本語にするなら大陸間弾道ミサイルだな。戦前に実在した兵器だよ」


ラシャプの説明でナンバーズの全員が失笑した

おもにアイアスの発想のイカれ具合とそれを今実現しようとする狂気の思考に

だが同時に


「アイアスちゃんならなんとかできるんだろうなぁ・・・」

「「「わかる、すっごいわかる」」」


そんなアイアスの刺激的な発明にワクワクしてるのだ


「よっしじゃあもうちょっと頑張りますか」

「もうちょっとでそんなもん完成するかよ。俺はあと20時間行けるぜ?」

「じゃあ俺は40時間イケるぜよ」

「アイアスちゃんペロペロアイアスちゃんペロペロ」

「ガザニアに摩り下ろされるからやめとけ」

「ちくしょうガザニアあんなかわいい少女と付き合ってるのかよ羨ましい」

「男の可能性もあるぞ?」

「アッー!」

「つまりアイアスちゃんが男ならガザニアがおにゃのこの可能性も微レ存」

「その発想は無かった」

「とっちも女の子がいいです」

「「「「「「ファイナルアンサー」」」」」」


そんな会話を聞きながらラシャプとゲンドゥルが


「2時間も戦ってるせいか全員壊れて来てるな」

「これが素なんじゃないの?」

「それも嫌だなぁ・・・」

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