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判明した問題は4つ


・軌道エレベーターと地上を繋ぐワイヤーが全て切断


・脱出艇は4基中3基が破損

残る一機は今も気絶中のオッサンの警護者が我先にと乗って逃げた


・その騒動で研究員やエレベーターの職員が多数負傷

中には銃弾やナイフなどで重傷な者もいる


・その騒動で発生した出血が無重力のせいで機械の内部に入り込みショートの原因になっている


「やべぇなこれ。積んでるんじゃねぇの?」


幸いパニックは起きていない

いや幸いと言うより絶望的過ぎて逆に冷静になっちゃってるんだけどさ

亜子は状況を聞いて真っ先に卒倒してしまった

今は御門と奈々子が様子を見てる


「もうどうにもならないのか?」


ヘンリーさんが質問する


「方法ハ・・・無クハ無イデス」

「その言い方だと何か問題があるのか?」


エルノーさんが少し躊躇いながら言葉を返す


「コノ状況ハスグニ地上ニモ理解デキタデショウ。ナノデ地上側カラあんかーガ打チ上ゲラレテイルハズデス」

「はず・・・か」

「しすてむノ大半ガしょーとシテイルノデ実際ニ打チ上ゲラレテイルノカハ判断デキマセン」

「打ち上げられていると仮定しよう。そのあとは?」

「コチラ側カラモあんかーヲ射出シ繋ゲレバ後ハ何トカナリマス」


しかしそのための問題が山積みらしい

まずそのアンカーを操作するシステムがショートしてしまっている

そのアンカーは非常時に手動操作することができるが出来る職員が負傷

操作するための装置は潰れた通路の奥

では通路を通れるように修理しようと考えると


「えれべーたーハ現在ユックリト落チテイマス」


これである

直してる間に大気圏に落ちてしまう


「姿勢制御はできんのかのぅ?」

「生キテル噴射装置ヲ使エバ重力カラ逃ゲルコトダケハ出来マス。ヤッタラ最後宇宙デ遭難デス」

「やるなら早くやらんといかんか」

「そのアンカーの操縦方法なんだけど・・・」


と、ここで夏妃が口を挟む

どうやら夏妃は職員たちにいろいろ資料を見せてもらっていたらしい


「これなら悠君あたりが操縦できそうじゃない?」


とか言い出した

その悠は


「どうだ悠?出来そう?」

「・・・・・・・」

「悠?」

「・・・・え!あ、あぁごめんボーっとしてた」


緊張感無いな

声を掛けられた悠が資料に目を通す


「俺以外にできる人がいないなら俺がやるよ。何とかなりそうだし」

「じゃあ決定だな」


ここで突然アイアスが手を挙げて騒ぎ出す


「はいはい!私が姿勢制御何とかできると思うんで手伝わせてください!」

「貴方ガ、デスカ?」

「はい!これで」


そう言ってアイアスは髪から何かを引っ張り出す

細いコードだ


「貴方ハ・・・」

「なので姿勢制御や時間稼ぎは私と動ける職員で何とかしましょう」

「・・・・ソウデスネ、何トカデキルカモシレマセン」











--------------









体はとても寒いのに頭は熱に浮かされたように虚ろだ


「この隙間からなら悠の大きさなら通れそうだな」

「私たちが通れるような隙間は無いかしら?」

「まぁ仕方ない。一人で行ってくるよ」


とりあえず声を出して意識を引き戻す


「良し!行ってくる!」

「悠、危ないと思ったらすぐ戻ってこいよ?」

「本当に気を付けてね悠君」


2人の心配を背に隙間に入り込む

最初は宇宙服を着用して行こうとしたが隙間がギリギリでそれもできない

なのでもしこの先で空気が漏れてたりしたら・・・


「いやいや、何かマイナス思考しちゃうな」


それもこれも右腕の痛みが悪い

さっきから瓦礫が右腕に当たる毎に刺すような痛みが走る

その原因は隙間を抜けて少し広い空間に出てわかる

ドカッと地面に腕から落ちた瞬間


「いっ!ッッッギ!」


腕の痛みに疑問を抱き袖を捲る

正直ここで確認しなければ気のせいだと誤魔化すことができていたかもしれない

袖の中で自分の右腕がありえないほどに膨らんでいるのがわかった


「やべぇ・・・・」


額から一気に汗が出る

同時に意識が朦朧としてくる


「気にするな気にするな」


今はとにかくアンカーの操縦だ

目の前のシートに座る

左側の小さな隙間にエルノーさんから渡された鍵を差し込む

無事にアンカーが起動したようなので右腕で操縦かんを握ろうと・・・


「いッ・・・・・・」


つい癖で右腕を動かしてしまった

いや好都合だ今の痛みで意識が覚醒したような気がする左腕で操縦桿を握る握ったのでさっき確認した資料の通りに操縦を始める無事にアンカーは射出されたようなのでそうさをかいしする痛いなんとかそうさしてまっすぐにらっかさせるまっすぐまっすぐらっかさせてるとアンカーのかめらにあかいせん光がみえた痛いあのひかりがちじょうからのあんかーなんだろうとかんがえるいや考えるも何もさっきえるのー?さん?からきいたじゃないかいたい


「あぁもう痛くて思考が!」


かンがえがまとマらない

とにカくいまはあのヒかりにむかって落とす

ひかりにアンカーおせっしょくさせると

いきをいよくシートからからだがほうりダされた

そしてそのままうでをてんじょうにぶつける

そのせいなのか視界がいきなりまっくらになって


「悠!成功したってよ!」

「流石ね悠君!」


あぁ・・・よかった

もう二度と骨折はしたくないと思いましたまる

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