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利害

「ふぅ・・・・」


出来る限り複数のドラグーンを巻き込んで死んでやった

そして強制ログアウトになったのでHMDを外す


「ああああああああああぁぁ・・・夏妃さんも死んでもうたんですかぁ・・・・」


アイアスの言葉が可笑しい

いやさすがにダニエルが高性能とはいえ

ドラグーンが150機とかきたら勝てるわけがないじゃん


「夏妃も死んじゃったしこれで全滅か~」

「え?まだ悠君がインしたまんまじゃない」

「あ、本当だ」


HMDを装着してリクライニングシートに寝てる悠君が目の前にいる

こう・・・アレよね愛しい男の子が無防備に目の前にいたら


「手がワキワキしてるぞ?」

「ま、弄りたくならない?」

「わかる」


洋子の言葉を同意と受け取って


「とりあえず頭をなでなでしちゃおうかしら?」

「じゃあアタシはお腹なでなでしようかな?」

「あ、じゃあ私は生足さわさわしますね?」


洋子の表情が険しくなる


「アイアスはダメだろ」

「え?」

「駄目ね。貴方は菊月君を触りなさい」


なお他の面子はもう1階に上がってる模様


「え?え?触ったらダメなんです?」

「そりゃそうよ?不倫はいけないわよ?」

「そうか!不倫とかしたら菊月君泣いちゃいますからね!待っててね菊月く~ん!」


適当なこと言ってやったらさっさと出て行った


「ちょろいなぁ・・・」


そんな時悠君の電話が鳴り始める


「もしもし、代理の夏妃です」

「躊躇いなく電話取りやがったよコイツ」


電話の相手はラッカムだった


「おや?悠君は?」

「まだログイン中ですよ?」

「長生きだなぁ・・・まぁいいや。とりあえずツールの痕跡はすべて入手できたよ」

「じゃあ私たちの役割はこれで終わりですか?」

「そういうこと、ご苦労様。今回の事はいろいろ終わり次第きちんとお礼するよ。じゃあちょっと私も本部長もこれから忙しくなるから・・・」

「え?本部長?」

「え?言ってなかった?サルバトレルってうちの会社の本部長だよ?」


マジか。大物じゃないの

そんなことを思っているとき電話の奥で会話が聞こえた


「・・・・え?サーバーが落ちた?」

「え?ちょっとどういう・・・・」


瞬間、悠君が起き上がった


「クソ!切断された!」

「悠君?」

「あ、夏妃。皆は?」

「悠君が最後よ。今ラッカムさんと話してるところ」

「ちょっと貸して!もしもし。ラッカム?」

「エバーか?何が起きた?」











----------











1番のかつての名前はファルス01

今はアカウントが消されているため名前は違うのだろう

だが俺にとってはファルス01だ


「よく避けるな!だがこの距離なら何もできないだろ!」

「そうでもないさ!」


右腕のライフルを変形させて狙撃形態に変更する

使用する弾丸は徹甲弾

光線を避けた直後なら相手は隙だらけだ

冷静にできるだけ狙いを絞って巨砲を狙い撃つ

狙い道理に巨砲に徹甲弾が当たり貫通する


「この距離で当ててくるだと?」

「昔みたいに中距離仕様じゃないんだよ!」


巨砲の破壊を確認して一気に接近する


「そうかよ!遠距離使用なら接近するべきじゃなかったな!」

「いや?別に遠距離使用でもないんだけどね?」


ファルスが背部からマシンガンを取出し連射してくる

だが狙いは甘く回避は容易だ


「当たらない!当たらない!当たらない!なんでだぁ!」

「ツールに頼りすぎだ。腕が落ちてる!」


壊れた巨砲を投げ捨て日本刀のような長剣を取り出す


「くたばれ!」


振り下ろすのではなく突いてきた

その攻撃の狙いも甘い

そのまま回避し機体の手首を掴む

掴んだ腕を引きそのまま右足の膝関節を蹴り折る


「こんの!」


マシンガンからショットガンに変更しようとする


「判断が遅い!」


肩に通常弾をフルオートで浴びせる

ツール使用を前提とした機体なのか装甲は驚くほど低かった

腕の機能を阻害させるつもりだったのだがそのまま肩から先が捥げてしまった


「なんでだ!なんで勝てない!」

「なんでって言われてもなぁ・・・・」


経験の差っていうべきか、普段の行いの差というべきか


「さて、勝負あったな」

「・・・・勝負は・・・あったな」


以外にあっさり認めた


「ここで俺が負けても目的は果たした・・・・俺の勝ちだ!」

「あ、それもな」

「は?」

「こっちも依頼されて今回の侵攻したわけで、お前らの不正の証拠押さえたから。やっぱこっちの勝ちだわ」


通信越しに狼狽する声が聞こえる


「ダ・・・・」

「だ?」

「だったら、だったらこうしてやるよぉ!」


そう言った瞬間に画面のフレームレートがおかしくなる


「処理落ち?違う!お前DOS攻撃か!」

「証拠が揃う前に逃げ切ってやるよぉ!」


不正ツール使用どころじゃない

これはもう言い訳のしようが無い

FPSはどんどん落ちていく


「回線が!」

「じゃあな!エバー!」








--------------







「そんな感じだ!急いでくれ!」

「大丈夫だ。本部長がもう警察に通報した」


通報してくれたというのならもうこちらにできることは無い


「ふぅ、久しぶりに疲れた」

「お疲れ様悠君」


そう言って夏妃は


「なんでお腹撫でてるの?」

「ん?手触りがいいから?」


くすぐったいです


「でも止めろとは言わないのね?」

「まぁ・・・悪い気もしないし?」

「じゃあ次は」

「股間は弄るなよ?」


先読みしたら夏妃はチッと舌打ちした


「じゃあ私の股間弄っていいから私も弄って・・・」

「駄目に決まってんだろ」

「ショボンヌ・・・」


な~んてふざけていると洋子がやってきた


「とりあえず今日はもう遅いし寝ようぜ」

「だな」

「じゃあ今日はもう寝ましょうか」


そう言って自分の部屋に戻・・・


「なんで2人揃って後ろ付いてくるんですかねぇ?」

「「一緒に寝たいから?」」

「エロいこと禁止な」

「「やったぜ」」

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