敵
周囲にBWの残骸が散乱している
しかしメリアリスのプレイヤーはもはやだれも残骸を必要とはしていない
「ポイント48西側の殲滅完了」
遠くにいる指揮官に伝える
「OK、周囲にリグレットはいない。弾薬の補充に向かわせる」
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「しっかし・・・このオートロック機能はすごいもんだな」
「偏差補正、放物線補正、距離減衰計算。至れり尽くせりだよな」
「機体の性能もすごいよなぁ。なんなんだこれ?」
「団長が海底から見つけた昔の機体の廉価版なんだってよ。オリジナルは今拠点で近代化改修中だそうだ」
「・・・へぇ」
「この火器管制システムパーツを作ったやつがオリジナルの位置を知ってたらしいぜ」
「ポイント48の部隊、お話は終わりだ」
「補給部隊到着か?」
「所属不明の船舶が接近中。残念ながらそっちの補給より先に上陸されそうだ」
「OK、今向かう。位置を教えてくれ」
「ポイント62から4時の方向・・・・思ったより速いぞ」
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ポイント62に到着し南東東に高速艇を視認する
「速さは高速艇だな・・・・」
「武装は・・・・装備されていないぞ?」
「その分堅そうだ。上陸が目的か」
自分たちよりやや遅れて他のドラグーン部隊が到着する
「遅くなった。初手は任せてもらうぞ」
自分たちの部隊は中距離向けの武装である
対して遅れてきた部隊は長距離向けの武装である
「船舶は・・・3隻か。榴弾籠め、距離1500メートルで一斉発射」
掛け声とともに4機の長距離仕様のドラグーンが大型のキャノンを構える
「4キロ・・・・3キロ・・・・2キロ・・・・」
距離2キロに達した瞬間
スカン!・・・と軽い金属音がした
-レプリドラグン16号大破・無敵看板息子死亡-
1人があっけなくやられた
「カウンタースナイプだ!隠れろ!隠れろ!」
3機と俺たちの4機は急いで船の射線から隠れる
「2キロ・・・2キロ!ウッソだろお前!」
「CP!敵の実力がやべぇ!増援頼む!」
「増援了解!時間を稼げ!偵察班は敵戦力の特定急げ」
-レプリドラグン46号大破・ミスターチャック死亡-
-レプリドラグン47号大破・ジョバンダナ死亡-
-レプリドラグン48号大破・カチョカバロ死亡-
「今の3人は偵察班か!」
「偵察班反応無し。泳がされていたのか!」
つまり戦力は知られたくないが自分たちの存在は知って欲しかったという事だ
「CP、他の偵察班に別の場所探させろ。こっちはデコイだ!」
「わかった。デコイとしては厄介すぎる。そいつらは何としても片付けろ」
「了解。1500メートルだ。吹っ飛ばしてやる」
大型キャノンをいつも通り構え火器管制に射撃補正を任せる
「・・・・・なんだ?補正しないぞ?」
「こっちもだ!」
「くそ!なんだこ・・・・」
-レプリドラグン17号大破・惨値直葬死亡-
リーダーがやられた。残り2機
「クソッタレクソッタレ!どうなってんだよわけわかんねえぞ!」
「キーキー喚くな煩い!」
「落ち着け!2人ともこっちの援護に回れ」
射撃補正は効かないし数秒射線を通せばカウンタースナイプを食らう
「最悪だが敵を上陸させる」
「良いのかよ?」
「BWでの中距離戦ならこちらの機体は負けることは無い。俺たち4機で突入する。お前たちは誤射しないでくれよ?」
「わ、わかった」
「チクショウ、今までの連勝が嘘みたいだ」
身を隠し高速艇が上陸するのを確認する
そして上陸と同時に正面のハッチが勢いよく開き
「12機・・・ってこっちに向かってきたぞ!」
12機全てが躊躇うことなくこちらに向かってくる
「位置がばれてる!即時応戦!突撃だ!」
応戦のために4機で突撃する
それとほぼ同時に敵の戦車型が上空に向けて何かを撃つ
「まずい!2人とも離れろ狙われて・・・・」
-レプリドラグン15号大破・アーノル一世死亡-
-レプリドラグン18号大破・4年寝かせたカレー死亡-
長距離部隊は全滅した
「CP!まずい!まずいまずい!増援を頼む!こいつらはヤバい」
-レプリドラグン34号大破・テラワロスwwww死亡-
「だめだ!そこに増援が遅れない」
-レプリドラグン32号大破・マクミシアン死亡-
「なんでだ!侵攻されてるんだぞ!」
-レプリドラグン33号大破・グランドブレイブ死亡-
「そちらに向かっていた増援部隊はすべて全滅した」
-レプリドラグン31号大破・テンコマンドメンツ死亡-